99 名無しが氏んでも代わりはいるもの :2005/11/25(金) 16:10:58 ID:???
「ここは?」
眼を開けると青い空が広がっている
駅の前の道で寝ていたようだが、そんな建造物は無かったはずだ
白いワイシャツと黒いズボン、制服を着ている
そんなバカな・・・
爆音が響いた。音のほうを見ると「第3使徒」がいる
戻ってきたのか、戻れたのか?
あの赤い世界にしないチャンスか
あの時に戻ったのであれば、もうそろそろミサトが迎えに来るころ
一回経験していること、きっとうまくやれる。
---第壱話 羅漢襲来---
前回どおりミサトの車に飛び乗る。N2地雷の爆風も前回どおり。
なんとか車を動かせるようにしてネルフ本部へ向かう
あれ?ミサトのネックレス・・・
十字架だったよなぁ?
なんだろう?丸い形状で中心に、模様?梵字?
「あっらぁ~おませさんねシンジ君 私の胸をじっくり見ちゃってぇ」
「えっ!いや、そんなんじゃないですよ」
「まっ 健全な証拠ね」
「そっそのネックレス・・・素敵ですね」
「なにはぐらかしちゃって、このプルシャ?いいでしょ」
ぷるしゃ?
まぁヘタにどうこうするよりも、前回を踏襲するほうが無難そうだな
「とりあえず、これ読んどいて」
冊子の表紙には「ようこそ唯識へ」
「よ・ようこそ・・・ただしき?」
「{ゆいしき}よ」
・・・ネルフじゃない?・・・
前回どおりに本部で迷子か
もうそろそろリツコさんと出会うはずだ
・・・金髪に黒眉毛・・・
まぁこれは前回どおりとしてだが
水着に・・・袈裟?・・・
白衣じゃないよね、どう見ても
「あ・あの・・・」
「例の男の子?」
「そっ、六波羅の報告書による第3適格者よ」
ろくはら?
何か、ちょっと変な状況だ
とりあえず初号機はあるようだし、そこに向かっている
多少の違いはあっても使徒と戦うためにエヴァに乗ることは変わりが無い
・・・はず・・・
だんだん自信が無くなっていくのを感じる
でも、初号機の前に行って安心した
よかった、大仏じゃない
紫色の鬼 戻ってきたよエヴァ
「人の作り出した汎用人形決戦兵器・・・
・・・人造人間 涅槃解理恩 その初号機よ」
・・・ねはんげりおん?・・・
エヴァじゃない? 一体どうなっているんだよ?
今の状況を思い巡らして混乱しているうちに
レイが運ばれて、前回どおりの展開
結局初号機に乗り、敵と戦うことになる
「同歩率・・・は、はち・・・」
「どうしたのマヤ!」
「す、すみません 同歩率86.2%」
「信じられないわ・・・どうしてこんな高い値に?」
「諧波値すべて正常位置、暴走ありません」
「ミサト!いけるわ。同歩率が初めてとは思えない値よ。」
「発進!」
何も考えていないのか、いきなり敵の目の前に
「涅槃解理恩 初号機、離床」
「シンジ君、今は歩くことだけ考えて」
敵は目の前にいるのに歩けばいいといっているけど、
悠長なことをいっている状況ではない
トウジの妹がいるはず・・・前回どおりなら
ところどころ前回と異なるところもあるけど
大まかなところは同じだ。すみやかに倒すしかない。
一気に敵に駆け出して、コアを連打、これで行こう。ミサトが余計なことを口走る前に。
「歩く・・・」
そんな悠長なこと言える状況じゃないことは、自分しか知らない。
やり直しとはいえ、結構難しいものだ
使徒は目前、いける!
猛スピードで敵に駆け寄りATフィールドを中和。両腕でコアを連打
「シンジ君!どうしたの!!」
「暴走?マヤ状況は?」
「初号機から障壁を展開、羅漢の障壁を侵蝕しています」
初号機が敵のコアを連打。一気に決着をつけようとするシンジ
「羅漢、初号機の上部に乗りました」
えっ?そういえば前回も・・・
爆音とともに意識が消えた
「羅漢が自爆。初号機は?シンジ君はどうなっているの?」
「初号機モニターできません」
「ネハは・・・」
爆心地の炎の中から出てくる初号機
指揮所にはネハンゲリオンへの恐怖感が漂った
---第弐話 再び見る天井---
・・・ここは?・・・病院・・・
「油断したな」ポツリとつぶやくシンジ
一回やったことなのに結局入院か
病院のロビーで座っていると、ミサトが迎えに来た
今の状況も何も分からない状況では、どうすることもできない
それに前回と・・・いや状況が変・・・異常だ
エレベータの前で父ゲンドウと出会う
話すことなんか無い。そう、あの赤い世界を造った張本人と話しなんて。
しかし、ゲンドウがどうしたのか?知らない事実に思い至る。
戻ってきたとはいえ、自分の知っていることが少ないことも事実。
前回どおり本部・・・えっと唯識だっけ
一人暮らしを指示される。実際このほうが楽だ。
ちょっと、ミサトが僕を引き取ると言ってるよ
冗談じゃないよぉ・・・あそこに行ったら「家政夫」になってしまう
<<< 勘弁してくれ >>>
しかし、これからの展開を考えると同居も止む無しか・・・
あの赤い世界を防ぐためには同居が有利。でも食事当番は絶対ミサトにさせない
赤い世界を防ぐ前に死んでしまう
「さ~ってぇ 今日は、ぱ~~~っとやらなきゃね」
・・・ああ、掃除をね・・・あの腐海・・・もう、鬱になりそうだ・・・
まぁペンペンがかわいそうだ。ミサトはどうでもいいけどペンペンのためにがんばろう。
前回と同じくビルの生える風景
夕焼けに映える風景。何度見ても感動するなぁ。
「見て、これが羅漢迎撃専用要塞都市、第3新東京市
シンジ君が守った街よ」
・・・らかん?・・・
「あの、らかんって?なんですか?」
「シンジ君が倒した敵よ。羅漢と読んでるわ。」
「・・・使徒・・・じゃなくて?」
「しと?なにそれシンジ君?」
「い・いえ、別になんでもないです」
コンフォート17、前回と同じところ。
祈るよ、部屋の中が前回と同じでないことを。
「さっ はいって」
・・・扉の向こうは・・・
確かに前回と違うよ、もっと酷い。
「ちょっち ちらかっているけどぉ」
・・・もう、いいです(涙)・・・
「片付けますよ ミサトさん!!!」
夜、ベットに横たわり、今日のことを考える。
前回と明らかに違うところ、同じところ。
そして、これからどうしていくのか?
あの赤い世界にはしたくない
みんなの笑顔を守りたい
結局自分の知っていることの少なさ
それも、前回と微妙に異なるこの世界で役に立つかどうかすらも分からない
「シンジ君、ちょっと開けるわよ。
一つ言い忘れてたけど、あなたは人にほめられることをしたのよ」
実際、どうだったんだろう。前回はミサトさんも死んでしまったんだ。
壁を向き寝たふりをするしかなかった。
「おはよう、シンジ君。調子はどぉ?」
赤木博士の声が聞こえる
「慣れましたよ」
前回は、役に立たないライフルの訓練だったけど
なんで写経なんですか?
ネハンゲリオンは精神で動かすから修行が云々言っているけど
前回しつこいくらいにあったシンクロテストなんかは殆ど無く、
毎回毎回「読経」「写経」「座禅」
大体なんで本部に仏像があるんですか?
なんで読経の声がジオフロントの森に響くんですか?
それもね、僕が自分の手で書くなら、百歩譲って理解の余地はあるけど
自分はエントリープラグに入って、
エヴァ・・・じゃなくてネハが筆を持って正座して写経している。
決戦兵器が写経してどうするんですか?
「筆をセンターに入れて写経」「筆をセンターに入れて写経」・・・
理解の範疇を超えています、もう勘弁してください。
--- 第参話 響く木魚 ---
朝、ミサトさんに挨拶して学校へ
やっぱり友達を作るのがヘタなのか友達といえる人はいない
この状況、楽といえば楽だし寂しいと言えばそうでもある
そういえば前回は、トウジがきっかけか・・・
今回は戦いでは結局トウジの妹が羅漢の自爆の爆風に巻き込まれて負傷した。
女の子だけに傷が残るかと心配したけど、
見舞いに行った時に医者に聞いたら傷は残らないといっていた。
トウジは2週間登校していない
周囲は「あのロボットの事件?」と噂している。
実際そうだし、何とかしようとしたけど結局はできなかった。
多少なりとも自責の念に駆られる。
トウジが教室に来た
前回のとおりの展開
授業がセカンドインパクト話になったころ、あの質問が端末に来る
うそをついても信じてくれないだろうし、結局この教室は適格者が集まっている
前回どおりに「Y」これしかないけど、トウジにボカッとやられるか。
しょうがない、妹さんを結局は傷つけてしまった。
一躍クラスの有名人に祭り上げられる。くすぐったい気分。
そういや今日かな使徒・・・じゃなくて羅漢が来るのは
「転校生!ちょっとつきあってくれるか?」
茶化せる状況じゃないよね。でも一応
「何の用?」聞くぐらいはいいかな?
「妹を見舞ってくれて・・・いや、助けてくれてありがとう」
はぁ?
「いやな、妹がな・・・喜んでいたんだよ
ボケボケ~と避難せずに怪我した、言ってしまえば自業自得なのに
助けてくれた上、お見舞いもしてくれて、ホンマありがとう」
「あ・いや、でも怪我させちゃったし・・・」
なんか教室中の女子の目線が熱い
もしかしてヒーロー?
そんな状況を止める呼出音。綾波が「・・・非常呼集・・・」
あ~あ結局来たか
何とか有利に運ぼうとしても、やっていた訓練は
「読経」と「写経」と「座禅」
戦闘にまったく役に立たない上に、ミサトのすばらしい采配。
なんとか、プログレシッブ独鈷で羅漢殲滅
結局前回どおりの経過。
おまけに中途半端にシンクロ率・・・あっと同歩率か高いからダメージ大きいよ
ご丁寧に独房行きだし
まぁ、静かに過ごせてうれしいとおもったよ
独房内に、写経セット、経文、壁に曼荼羅を見るまでは
一日中修行しろということですね
木魚で調子を整えて読経するか
独房を出て自分の部屋に戻る
何ができるのか?どうすれば、あの赤い世界を止められるのか?
考えよう・・・しばらく、ここから出て。
「シンジくーん おきなさい」
・・・いない・・・
机の上には、置手紙とID
手紙には「しばらく旅に出ます、探さないでください」と
---第肆話 雨、逃げ出した後---
行くあても無いのは前回と同じだか
考えなければならないことがあることは違う。
郊外へ向かう。自然も残りすがすがしい気持ちにつつまれる
前回も来た場所だか・・・適当な場所を見つけ休憩
そして禅を組む
ここでいつものように訓練でやっていた座禅
木々に囲まれ自然に包まれ、そしていつしか口から経が出てくる
「もし・・・もし・・・」
シンジが眼を開けると、そこに老僧が立っている
「そこでいかがされたかな?少年がこのような路傍で経を唱えるとは、どうされたか?」
「いえ、少々おもうところがありまして・・・」
「夜もふけてくる故、拙僧の庵に来ては如何か?」
「ご迷惑では?」
「いやいや。拙僧一人ゆえ遠慮なさらずに。」
確かに夕焼けのころ、常夏となったとはいえ山中で冷え込みも考えられる。
老僧のご好意に甘え庵に向かう
そこは、小さいながらも清潔な庵で、現代に存在するとは思えない
そう、侘び寂びというか水墨画の世界とも言うべきか・・・
囲炉裏のある部屋に通される。
「先ほどは禅の邪魔をしたようで、夕餉の支度をするあいだ縁側で・・・」
「夕食ですか、お手伝いをさせてください」
「いやいや客人のお手を煩わせることはできませんよ」
「で・でも・・・」
「拙僧の楽しみでもあるからの、食事を作るのは。まぁごゆるりと」
「そうですか、それではお言葉に甘えて」
質素ながらも、そこに心がある庵
このような庵にする老人とは?いったいどのようなお方なのだろうか?
夕食後、囲炉裏端にて老僧にシンジは聞いた
「あなた様は、どうしてここに?」
老僧は眼をしばし瞑り、口を開いた
セカンドインパクトはどうにか生き延びたものの、
その後の混乱で、息子夫婦と生まれたばかりの孫を亡くしたこと
住職だった老僧は、荒廃する世の中で何もできずに最愛の息子夫婦を亡くしたこと
大災厄以前はいわゆる葬式仏教でそれさえやっていればよかった、それでいいと
しかし、本来の教えとは?救えなかった人々への思い
自分への責め苦すらも救えずに僧を名乗っていたこと
そして、世を捨てこの庵に住み、改めて教えを知ろうとしていること
「孫も生きていれば君と同じくらいになっていたかな」
「そうだったんですか・・・」
「夜も遅い、今日はこのくらいで
・・・君はここに何日でもいると良い、迷いが消えるまで」
「・・・はい・・・」
翌朝、老僧が彫った仏像の前で読経
仏像は粗造りながらも、老僧の心を現しているのか優しい顔である。
そして禅を組む
今知っていること、レイやアスカ、その他の人たちとどのように付き合っていくのか
そして、あの赤い世界をどのようにして避けるのか
レイがサードインパクトの鍵であることは明白
そして、父ゲンドウとリツコさんが、その計画に深く関っていること
前回と状況は多少異なるが、使徒と羅漢は同じであり、来襲も同じタイミングみたいだ
とりあえず『夢で見た』ことにして次の羅漢のことをミサトとリツコに伝えて様子を見てみよう
あと、アスカがもうすぐ来る。アスカを、また傷つけたくない。
結局何もできないのか?でも、やるだけはやりたい。
一週間がたった
「もう行くのか?」
「はい、お世話になりました」
「迷いは消えていないようだが」
「僕のできることは多くは無いですけど、動かないで後悔をしたくないのです」
「そうか、では進みたまえ。もし疲れたり迷ったりしたら、いつでも来なさい少年よ。
それと、この庵の周囲に君の迎えが来ているようじゃの」
「えっ?なぜそれを」
「伊達に年を食っていないよ。安心しなさい彼らにはこの庵に近づくことはできんよ。」
庵を出て、道を下ると黒い服を着た人たちがいる。
「碇シンジ君、君を保安条例第8項により本部に連行する」
「・・・はい・・・」
振り向き、庵のあった方向を見たが、それらしい建物は無かった
あの老僧は一体?
独房にぶち込まれたが、別にどうということは無い
どこにいようと禅は組める
ミサトさんが入ってきた
「しばらくぶりね一週間ほっつき歩いて気が晴れた?
ネハのスタンバイできてるわ。乗る?乗らないの?」
「乗ります」
「あなたが乗らなくても初号機はレイが乗るわ」
「迷いはありますけど羅漢は倒します」
「乗れるの?何で乗るの?私や誰かの顔色を見ているから?」
「いえ、後悔したくないからです。誰のためでもなく自分のために乗ります。」
「でも、シンジ君。この1週間どこにいっていたの」
「たぶん、言っても信じてもらい無いでしょうし、
自分自身も信じられないのです。この1週間の経験は本当にあったことなのかと」
---第伍話 レイ、心の彼岸に---
前回どおりの展開、羅漢の死体のところに行く。
「どぉ調査は順調に進んでる?」
コンピュータがピーと音を出す
「なにこれ・・・601・・・って」
「分析不能のコードよ」
「つまり訳わかんないってこと?」
僕にはリツコさんの服装、白衣の上に袈裟って?
そっちのほうがCODE601だよ・・・とおもっているとリツコさんが
「シンジ君どうしたの?・・・ああ、この袈裟?」
「・・・ええ・・・」
「一応僧籍あるから。一般的に『科学』と『教え』は相容れないと言われているけど
私は事象へのアプローチの違いでしかないと思っているわ
だから両方の目で見るために科学者であり僧であるのよ、母親譲りかしら。」
・・・さすがMAD、考えることが飛んでるよ・・・
「さて、この羅漢を分析していくとね・・・」
粒子だとか光だとか遺伝子が近いだとか、僕にはどうでもいい説明が続くし
僕の頭じゃ理解できないから適当に聞き流す。どうせ前回も聞いたことだ。
声が聞こえるのでふと見ると、ゲンドウがいた。前回同様手に火傷を負っている。
事情を聞くとやっぱりレイを助けたときのものらしい。
結局大まかなスジは前回どおりだ
翌日、久しぶりの学校。前回より学校は好きになっている。
なんか、女子からの視線もくすぐったいくらいにあるし
前回こんなこと感じなかったよな。
下駄箱にはお手紙あるし。嬉しいけど面倒くさい。断るのもルーチン業務になりつつある。
ケンスケが聞いたら殺されるだろうな
体育の時間、女子はプールで男子は陸上
トウジに冷やかされたよな
ふとレイの方を見るが、女子連中がこちらを見ている
・・・なんかオレって人気者?・・・
・・・むね、ふともも、ふくらはぎ・・・もう、たまらんばい!
むっ、いかんいかん、精神統一 南無南無南無・・・
放課後、唯識本部へ。久しぶりの同歩率試験。
前回はしつこいくらいにあったのに、結局アレは必要だったんだろうか?
あっ、レイと父さん・・・父さんに向けるレイの笑顔・・・くっ、いいじゃねぇか!
しかし、あのオヤジの顔・・・理由はどうあれ、ゆるさん!
でも、レイはサードインパクトに大きく関っている
それはアノオヤジの道具として
レイを道具からヒトへ、そう導けば別の道が見えるのでは?
レイは自身が作られた存在であることと、代用ができる存在であることを知っている。
どうやればいいんだろう?
同歩率試験後ミサトさんとリツコさんを見つける
「あの~ミサトさん、リツコさん。ちょっと時間もらえませんか?」
「えっ・・・いいけど、ここで?」
「いえ、今晩ミサトさんの家でどうですか?夕食を食べながらでも」
リツコさんがビクッと顔をこわばらせる。
「大丈夫ですよ、僕が作りますから夕食。カレーでいいですか?」
「それならいいわ。ミサトの作ったものだったら勘弁だけど」
「な~によぉ、私の作ったカレーおいし~のよぉ」
・・・へたすりゃ羅漢でも死ぬぞ・・・
「じゃぁ僕はこれで、カレー作って待ってます」
家に帰る途中で材料を買い込むためにスーパーに寄る
リツコさんは『僧』、肉はだめだろうから野菜カレーにしよう
常夏になっただけあって、夏野菜が豊富である。けっこう夏野菜カレーってうまいんだよね。
家に帰って、ちょっと仕込み。教科書を開いて前回の羅漢の画を教科書の隅に書いておく。
夜、ミサトさんがリツコさんと帰宅
「たっだいまぁ~~」「おじゃまします」
カレーを食べながら話す
「おいしいわね、ちょっとしたレストランなんか目じゃないわよ」
「そ~でしょ、結構いけるわよシンちゃんの料理」
褒めてくれると嬉しいものだ
「いちおうリツコさんのために肉が無い野菜カレーにしておきました」
リツコさんがにやりと微笑み
「あら、第3新東京市には肉は無いわよ。」
えっ?スーパーでは肉を売っているし、本部の食堂でも肉を使ったメニューはある
「肉が無いってどういうことですか?本部の食堂で酢豚定食食べましたし」
「あっシンちゃん知らなかったんだ、あれ肉じゃないのよ」
話を聞いてみると、食肉を作るには多くの穀物を使う。セカンドインパクト後の食糧危機もあり
食肉を作るために食料を使うことができないため、豆などから肉モドキが作られたこと。
以前から精進料理で多用されていたが、必要に駆られて一気に技術が進み、
精肉とまったく変わらない品質の肉モドキが作られるにいたった。
「職員食堂の酢豚定食は絶品ね、私もよく食べるわ。昔の僧侶はかわいそうよね。」
「じゃぁリツコさん、その手に持っているエビチュは?」
「こっこれは・・・般若湯よ。事象へのアプローチには柔軟さが必要よシンジ君」
「シンちゃ~ん、ビールは植物からできるのよ」
・・・どうでもいいですよ・・・
「さて、シンジ君、今日はどんな話があるの?まさか夕食会だけではないわよね」
「シンちゃん、おねぇさんちょっと楽しみよん」
「リツコさん涅槃解理恩に乗ると体とか精神に影響が出る可能性があるといっていましたよね」
「でも、それが無いように最善の努力はしているわ」
「ええ、それは分かっています。実は、この教科書を見てください」
シンジがあらかじめ仕込んでおいた教科書を持ってくる
そこには前回の羅漢の落書きが書いてある
「これが?・・・この前の羅漢の画だけど」
「実は、授業中に寝てしまって夢を見たんです、そのときに見た異形のモノを書いたんです」
「えっ?なにシンちゃん・・・これってもしかして」
「予知夢なの?シンジ君」
よっし!食いついた。いきなり『未来から来ました』よりは説得力ありそうだ。
授業中に寝ていたことは突っ込まれていない。
「前回の戦いでうまく戦えたのも、あの夢のおかげなのです。
そして、それに怖くなってミサトさんには悪いと思ったんですが黙って家を・・・」
「そうだったのシンちゃん」
「で、シンジ君・・・まさかまた『夢』を」
「はい、見ました。こんな形状で光線を撃ちます。」
前回戦った『使徒 ◇----』の話をする。
「で、シンジ君、これを私たちに話したのは?」
「そうよシンちゃん、前回だって言ってくれれば」
「だって、この前は・・・こんな羅漢がくるなんて、ただの夢と思っていたから。
とりあえず、このような使…羅漢が来た場合により有利に戦えるようにして欲しいのです」
要望は伝えた。これでよかったんだろうか?と自問する
リツコさんがどう動くか?お父さんに伝えるだろうか?
これで前回とは異なる流れになる、だんだん予想できなくなるな。
「とりあえず、話は聞いたわ。どうするかは即答はできないけど話してくれてありがとう
そうそう、シンジ君、ちょっとオネガイ。悪いけど更新カードをレイに渡して欲しいの」
レイのIDカードを出してシンジに渡す。
あっ、前回と同じ展開ってことは・・・あれ?
おもわず顔がほころんだりするシンジである
冷やかされるのも前回の展開。まったく進歩が無いんだ僕は。
翌日
レイの自宅に向かう。前回と同じあの集合住宅というより廃墟に住んでいる
彼女に自我を与えないための処置か?今思えばそう感じる。
呼び鈴もならず、扉の鍵もかかっていない。
扉を開き中へ入る・・・前回どおりだよね。
ってことは、レイ入浴中・・・やっぱり前回を踏襲するしかないでしょ
絶対に自分の欲望じゃないよ。そう、時の呪縛だよ。うんうん!
誰に説明しているのか?自分を納得させるシンジであった。
しっかし、汚い部屋。ごみが無いだけミサト部屋よりマシだけど。
シャワー室に人の気配アリ。いや気が付かなかったよ うん!
前回も見たけど、ここにレイを住まわせることに疑問を感じる
眼鏡発見。前回これをつけた自分にレイは向かってきた。よし!「前回どおり」
時の呪縛だ!やむをえないんだ!自分に説得をして眼鏡をつける。
シャッとアコーディオンカーテンが開く音
振り向くと・・・キターーーーーーーー
「せっ拙僧の煩悩にあらず、時の呪縛・・・」
レイのブラとパンティを回りに散らしレイの上にかぶさるシンジ
前回の経験があっても鈍感シンジにスマートな対処なぞできるはずも無い。
しかも片手は胸に。エントリープラグは五重塔の如し。「膨張しちゃだめ^9」
「ごっゴメン」
「どいてくれる」
あっ、感触を楽しむヒマ無かった!
どこが呪縛なのか?よく考えろと小一時間(ry
「なに?」
平然と着替えをするレイ。前回もそうだったのだろうけど、見る心の余裕が無かった。
今回もそうだけど。
とりあえずIDを届けに来たことを伝えたが、ドモリまくり。結局前回どおり。
よく考えたら、今日は零号機の起動試験。
レイの自我を目覚めさせるのは必要だけど、起動試験当日は宜しくない。
しかも、今日は、あの八面体が来る日。
唯識本部。レイのビンタをくらう自動階段。
起動試験は無事終わるも、放送が流れる「第1種警戒態勢」と
エントリープラグに入り待機して、一縷の望みを託しミサトさんに一言
「この前のことお願いします」
発令所のミサトの目の前のスクリーンに映る羅漢は、この前の夕食会で聞いたものと同じである
リツコに目を移しお互いに状況を共有した。
ただ、リツコは情報の正しさとシンジに対する疑問を感じていた。彼は一体何なのか?
「とりあえず様子を見ましょ。ダミーバルーンと列車臼砲を出して。」
それにより羅漢が電子砲を撃つ事も確認できた。
ミサトもシンジの『夢』の情報を確認できた。
もしシンジ『夢』情報が無ければシンジを羅漢の電子砲の餌食にしていただろう。
---第陸話 建御雷神---
羅漢が市中心部0区に着き、ドリルで地下空洞内へ穴を開けてくる。
序盤でダミーと列車臼砲を出したことにより羅漢の攻撃力は分かった。
リツコとミサト、2人は技術部長執務室に入る
「さて、先日シンちゃんから聞いたとおりだよね」
「ええ、余地なんてオカルト的なものは信じたくないけど、ここまで見せ付けられるとね」
「作戦もシンちゃんの言ったとおりでやるのがベストかしら」
「羅漢の電子砲の射角が上下各20度、余裕を見て23度だから、
高高度から降下して肉弾戦も考えられるけど、そんな精密降下ができるかどうか」
「とりあえず、長距離狙撃と高高度降下作戦を『文殊』に提議してみて」
「もう審議したわ。長距離狙撃を推奨しているわよ」
「じゃっ、シンちゃんの夢のとおり長距離狙撃で行くしかないか」
シンジとレイに作戦内容の伝達が行われる。砲手は同歩率が高いシンジにゆだねられた。
内容は前回どおり。
「以降、本作戦を『タケミカヅチ作戦』と呼称します」
「レイは怖くないの?死ぬかもしれないんだよ」
「あなたは死なないわ。私が守るもの」
絆だのなんだの、この前もこんなこと話したな
第1射を外し第2射で羅漢殲滅。前回と同様に零号機にダメージ。
レイのエントリープラグに駆け寄り、こじ開ける。ここが本番、勝負どころ。レイを道具からヒトへ導くための一歩。
しかし、考えて話そうとしても、負傷したレイを前にして冷静に考えることもできず
出てくる言葉はこの前言ったようなセリフ。涙があふれ言葉にもならず、心のままに。
「笑えばいいとおもうよ」
レイの極上の笑顔が目の前に生まれた
レイとの絆ができたような感じがする
タケミカヅチ作戦のあと。もうすこしするとアスカが来る。
アスカとは傷つけあってしまった・・・同居するとまた傷つけてしまうような気がする
アスカとの同居を回避して、レイの自我を目覚めさせるには
・・・レイとの同居・・・
これにより、道具から人へ導けるかもしれない
「ミサトさん、ちょっと相談が」
「な~にシンちゃん」
「綾波のことなんですが」
にっや~~~~~~り
「ふぅ~~~~ん なにかなぁ?シ~~~ンちゃん」
「いや、誤解しないでくださいよぉ」
「い~のよ、健全な証拠よん。シンちゃん」
「先日IDを届けに綾波の家を見たんですが、あれ問題があると思うのですけど」
「へっ?問題って」
「一回見てみたらいかがですか?適格者の管理はミサトさんの所管でしょ」
「う~ん、レイについては全てがそうとはいえないんだけど・・・」
「ちょうど綾波も勤行が終わって帰る所ですから。車で送ってもらえませんか?」
「う~ん、まぁシンちゃんが見ろって言うから、見てみましょか、レイの部屋」
---第七話 綾波、来襲---
レイと僕を乗せた車が、レイの住む集合住宅に近づく
ミサトさんの顔に驚きの色が見える
「レイってこんなところに住んでいるの?」
「・・・はい・・・」
人気の無い壊れかけた集合住宅。その一室。あのズボラなミサトですら驚く情景。
「何らかの改善ができませんか?もしなんでしたら
僕がミサトさんのところを出て行きますから、レイを代わりに住まわせるとか」
「レイはどうなの?」
「・・・命令なら・・・」
「シンジ君、この件については即答はできないわ。とりあえず話は通すけど」
「僕の時には即決だったのに・・・もしかしてお父さんが?」
「まっ、そういうことね」
翌日 総司令執務室に、碇司令・冬月副指令・赤木博士・葛城大尉の4名が集まる
「と・いうわけで綾波レイの居住環境の改善は保安上とメンタル面の効果が期待できます」
冬月副指令が眉間にしわを寄せ「それで葛城大尉の家に住まわせると?赤木博士の意見は?」
「保安上の問題は保安部による護衛もあるため問題はありません。
メンタル面については住環境が大きく変わることによる同歩率の悪化が考えられます」
まさかリツコが反対するとは思わなかった。誤算であった。
「・・・問題ない・・・」
「「「えっ?」」」
「綾波レイの転居を認める」
「しっしかし碇司令!」赤木博士が声を上げるが
「これは決定事項だ。どこに住まわせるかなどの詳細は葛城大尉に一任する。」
「いいのか?碇?」
碇司令は、ただニヤリを笑うだけであった。
「まさかリツコが反対するとは思わなかったけど」
「それよりも碇司令が了承するなんて。そっちのほうが変よ。
それにね、いろんな意味もあって賛成したい気持ちはあるのよ色んな意味でね」ニヤリ
たしかに碇司令が一発でOKを出すとは、何かあるのかと勘繰らざるを得ない。
まぁ経緯はともかく綾波の転居が認められた。
引越しに手間はかからなかった。綾波の荷物が少なかったので、ミサトの車で済んだ
それからが大変だった
まず、私服が無い。パジャマも無い。
風呂から上がった綾波・・・平然と裸でウロウロと・・・
いや、それはそれで非常にうれしいんだが、さすがにまずいだろ。
ミサトさんですら目が点になっている
なんとか下着を着るように促し、ミサトさんの室内着のTシャツを借りてきたんですが
Tシャツ『だけ』着てきたので、不必要にセクシー路線です
ミサトさんに綾波の指導をしてもらった
翌日の勤行は休んで私服やパジャマを買いに行くこととする
いつもどおりの日常
ミサトさんの朝はズボラの一言に尽きるが、綾波も綾波だ
制服のワイシャツだけでウロウロしないでください。目のやり場に困ります。
はぁ~~~~~朝から疲れる
とりあえず学校に着いたら洞木さんに相談して買い物を手伝ってもらおう
今日は進路相談の日。ミサトさんが来るという。
あのオヤジがくるより100倍マシ。
呼び鈴が鳴る。トウジ達だな。
「「おはよう!いっかりくん!!」」
・・・僕とレイの姿を見て固まる・・・
「なっなんじゃぁ!!!!!」「ゆ・ゆるさん」「うらぎりもん」
「あっその、ちがうんだよ」
「なにがちがうんじゃぁい!!!!!」
なんとかトウジ達を静めて、適格者の保護のために同居したことを伝えた。
「でっ綾波はどうなんだよ!この状況は」トウジ興奮冷めやらず
「・・・命令だから・・・」
4人連れ立って登校
教室に入り洞木さんに話をする。綾波の買い物を手伝って欲しいと。
急で申し訳なかったが、事情を説明して、たぶん、誤解はないと・・・期待する。
コージーコー○ーのストロベリーシャ○テリーをおごることになったが止むを得まい
少しずつだが、綾波の表情が見えるようになったと思う
・・・進路相談の翌日あたり・・・
あっ、今日か?そうそうミサトさんが、朝しっかり起きて出勤した日だよ
そういえばJAの機械が暴走したんだっけ。出撃か・・・
全くなんで農協が原子力推進のロボットを作るんだよ
まっ前回はバカ正直に押さえていたけど、今回はサックリと両足処理して楽々終了。
ミサトさんは危険だったようだけど前回とほぼ同じ経過
こんなもの作る余裕があるなら予算を回して欲しいと
戦自みたいなことをつぶやく
さてと、この次の羅漢対策
また『夢』を出して、ミサトさんと夕食後話す
レイにはまだ秘密にしておこう
『海上で赤い巨人と水棲羅漢』
そう言っておけば、ミサトさんなら弐号機のことを知っているはずだからピンとくるだろう
それと『分裂くん』についてはちょっとぼやかす
あまり詳しくしすぎるのも危険みたいだ。リツコさんが思いっきり怪しんでいる。
今日はアスカの『お出迎え』アンビリカルケーブルのセットを持ち込むために行くんだけど
前回同様のメンバーで
なんで?僕が行かなければいけないの?別に必要ないじゃん
さて、行かなきゃならないのはしょうがない。あまり嫌がっても何だしね。
ミサトさんが言うところの『豪華なお船』ケンスケはしゃぎまくり
トウジやケンスケ達と空母に降り立ち、空母に降り立ち
アスカのパンツとビンタ
---第捌話 アスカ、来日---
加持さんと会う。死んじゃうんだよな、前回は。
アルバイトが云々言っていたけど、そういえば本業ってなんだったんだろう?
ただ、加持さんに『夢』情報を出して動いてもらいたいのも事実
アスカが弐号機のところに行くという
前回どおり・・・あっ!自分のプラグスーツ持ってきていない
アスカのプラグスーツだと、ちょっと落ち着かないけど、しょうがない
<<< 変な覚醒しそうな自分が怖い >>>
弐号機に2人で乗り込む。そうだ日本語を基礎にしてもらわないと。
「あの~惣流さん、僕日本語じゃないと・・・」
「パーリ語もサンスクリットもだめ?しょうがないわね!!」
「涅槃解理恩 弐号機起動」
今回は装備が間に合わず、結局B装備のまま
と、いうかどうも他支部か国連軍かわからないが嫌がらせを受けているらしい
装備が無いが、なんとかブログ独鈷で戦いを始めるも、結局は戦艦2隻の直接射撃
前回と同じように無事殲滅
アスカが2-Aに転校
やっぱり目立つ外見と、持ち前の社交性からなのか
他校にまで噂が及んでいる
もちろんケンスケの写真屋も記録的な売上らしい
「ハロ~ Guten Morgen」
「ぐ・ぐ~てんもるげん・・・」
「あらぁ シンジ様はおもてになるのね?こちらは?」
「ちっちがうよ・・・この子は第1適格者の綾波さん」
「あっそ~、仲良くしましょ」
「・・・なんで?・・・」
「そのほうが都合がいいのよぉ いろいろとね」
「・・・命令ならそうするわ・・・」
--- 第玖話 刹那、魂、重ねて ---
分裂くんがくる
『◇---』の攻撃の時の被害復旧ができていないので、水際で叩く作戦
とりあえず、羅漢の特性はミサトさん・リツコさんと僕しか知らない
ヘタに知っていることが知れるとまずいから
ミサトさんの作戦は
・初号機で一刀両断
・一旦下がって、弐号機と共に各個撃破
とりあえず、ぼくは弐号機に合わせてコアたたくことによりシンクロ攻撃と同じ効果を出す
「じゃぁ行くよ!」
「わったしにまっかせなさーーーーい」
弐号機が羅漢に駆け出す。「レディファーストよ」
ぐっ、これでは作戦が無茶苦茶だ
ミサトさんからアスカに戻るように言うが、聞く気なさそう。
結局、両断したものの気を抜いたアスカは反撃を食らい、山に頭から突っ込む
初号機は撤退し、N2爆弾により羅漢を足止め
初号機が無傷である以外は、展開は同じになってしまった。
アスカの命令違反については羅漢の殲滅まで不問とされた
前回と同じようにユニゾン訓練
本部内の宿坊で訓練を行うこととなった
使う曲?は「梵唱大悲呪」
アスカが不安定になるも、本部の売店で捕まえて説得
分かってくれたようだ、ユニゾンは競争ではないことを
一つ吹っ切れたのか、それからはうまく練習が進む
最終日ちょっと前回と同じ状況を期待したが
さすがに宿坊、そんな気もおきなかった。
「読経開始と同時に障壁展開あとは作戦通りに。2人ともいいわね!」
「「了解」」
「目標0地点に到達」「作戦開始」
唯識本堂で大悲呪の読経が始まる
その音声がネハに響く
ユニゾンはうまくいき、羅漢殲滅
着地に失敗したものの、まぁまぁうまくいったでしょ。
羅漢殲滅後、本部に戻ると
レイが駆け寄ってきて、僕に抱きつく
「わっわっわわわわわわ・・・」
「・・・碇くん、たすけて・・・」
「あっらぁ シンジさまぁどうされちゃったのかしらぁ アスカ妬けちゃうわぁ」
「どうしたの?綾波・・・」
「・・・部屋が・・・」
「ミサトさん、もしかして」
「ちょっちょっち、ちらかって・・・」
わかりました。ええ、よ~~~く分かりました。
掃除でしょ。
--- 第拾話 ナラカダイバー ---
もうすぐ修学旅行
本部での同歩率試験のあと、修学旅行に行けないことが伝えられる。
アスカは激怒しているが、しょうがないでしょ。
ダイビングはマグマの中でやることになるか
とりあえず『夢』ということで
『マグマの胎児』と『鍋グモ』と『落ちてくるヤツ』については伝えてある。
今までの実績で信憑性は認められている。
でも、リツコさんが僕の体をあちこち調べてくるのがウザったい
へたすると自白剤盛られそうな予感がする
っていうか、今まで何故盛られていないんだろう?
クラスのみんなは楽しい楽しい修学旅行
僕たちは本部で待機。お情けでプールを開放してもらった。
眼福眼福
火口の中の羅漢を発見したとの報告が入る
前回とは違い捕獲ではなく殲滅となった。ただ、初号機が本部待機でレイとアスカが出撃。
胎児の状態だったので反撃も特に無く、順調に殲滅。
ミサトさんたちは温泉で一泊してから帰ると連絡があった。
ミサトさんが帰ってきて、話があるといってきた。
「あのねぇ、アスカなんだけ、うちに住まわせたいのよ」
「えっ、でも部屋が・・・」
「そこでね、このマンションの隣の部屋が空き部屋だからシンちゃんはそこに移って欲しいの
あっ、ただねみんな家族だから食事は今までどおり私の家でということにしたいのよ」
まぁ断る明確な理由もないし、寝る時は隣の部屋というのもいいと思う。
「よかったぁシンちゃんが賛成してくれて。アスカだけ別ってのも変だと思ったし
それにね、この前の温泉の時に思ったのよ。あの2人のためにもいいかなぁって」
で、ふたを開けてみると
隣の部屋との間の壁をぶち抜いてドアがつけられている。
「壁に穴を開けていいんですか?」
「い~のよ ちゃんと了解はとったから。家族なのに玄関から出入りってのも変でしょ」
強引過ぎますミサトさん
結局食事の手間は今までどおり、掃除の手間が倍増した
「いってきます ミサトさん」「いってきまぁ~す」「・・・いってきます・・・」
選挙が近いこともあり、朝からウグイス嬢の声が街にこだまする
朝、3人そろって登校。学校中の男子からの視線が痛い。
アスカはともかく、綾波もいわゆる学校生活に少しずつ慣れてきたのか
女性との話の輪に入っていることが増えてきた
まだ、相槌をうつくらいだけど、もの凄い進歩だと思う。
ケンスケ曰く「表情が出てきてから売上が増えた」と
選挙の時期に、停電と羅漢来襲があることは分かっているが、いつなのかが分からない
リツコさんは注意するといっているが、どうなんだろう?
ミサトさんは非常時訓練の名目で停電時の出撃方法を策定しているという
--- 第拾壱話 静止した作務(さむ)の中で ---
「あれっ。故障かな・・・って停電しているよ」
「ちょっと、貸しなさいよ。停電なんて・・・本当にそうみたい」
「アスカ、綾波。本部に行こう。」
「じゃぁ、行動開始の前にリーダーを・・・」
「綾波は昔から本部にいるから、道は詳しいよね。頼むよ」
アスカに任せたら迷子になる。アスカは不満げだが、とりあえず進む。
順調に本務へ向かっているようだ。ダクトを通りなんとか本部へ到着。
格納庫にたどり着くと、司令達が起動作業を行っていた。
前回の記憶があったのでライフルを落とさなかったため順調に殲滅ができた
作戦後、裏山にてアスカが
「羅漢って何なのよ。あんなキモイ外見。溶解液は吐くし」
「倒していくしかないんじゃない。僕らにはそれしかできないし」
「割り切っていくしかないのかな。優等生はどうなのよ、羅漢についてなんか知らない?」
「・・・羅漢が来たら倒す、それしか知らない」
シンジの朝は早い
朝食と弁当を3人分作る。ミサトさんは基本的に職員食堂でとる。
昼食でコミュニケーションをとっているそうだ。
手伝って欲しいとは思いつつ、こんな日常に喜びも感じつつある。
「・・・あはようぅ・・・」レイがおきてきた。いつもそうだが半分寝ているようだ。
常夏の日本だけに朝のシャンプーは欠かせないようである
レイがシャワーを浴びている間に、アスカがおきてくる
「ほわぁ~今日のお弁当なに~」あくびをしつつ弁当箱を覗く。
そうしていると、レイがシャワーから出てきて入れ替わりにアスカが入る
「・・・碇君、料理教えて・・・」唐突に出てくる言葉におどろく
「えっいいけど、どうしたの?」
ちょっとレイの表情が動いたがどのような表情だか読めない
「それじゃぁ、今日は本部に行く日だから明日の夕食手伝ってよ」
コクリとレイがうなずく
--- 第拾弐話 未曾有の価値は ---
レイとスーパーで明日の夕食の食材を買い家に帰る途中、雨が降ってきた。
濡れないうちにと早足で帰る途中、トウジとケンスケに会う。
家が近いので、雨宿りに家に誘う。
トウジとケンスケが雨宿りでリビングで体を拭く
「しっかし、スーパー袋をもったお二人さんはお似合いやなぁ」
毎度の冷やかしだが『買い物袋をもったレイ』というのも似合っているような気がする
なんか『おかあさん』みたいに。
ミサトさんが部屋から出てくる
「いらっしゃい。あ、そうそう今日諧波値試験よ遅れないでね」
「あっ、はい・・・」
「アスカとレイも分かっているわね」
「はぁ~ぃ」「・・・はい・・・」
ケンスケが何かを見つけたようだ
「この度は少佐ご昇進おめでとうございます」
「ありがとう。じゃぁ行ってくるわね」
そうか、昇進したのか。ケンスケがパーティをしようとしきりに言う。
前回もあったな。みんなでパーっとやるのも楽しいし
そうだ、レイに料理を教えるのにちょうどいい機会だ
委員長も呼べば料理作りながらレイに教えることもできる
唯識本部。久しぶりの諧波値試験。
前回は、僕の数値がよくなってきたことによりアスカが対抗心を燃やしたか
それがきっかけだったような気がする
今回は、はじめっから僕の数値が高い。これをアスカはどう思っているのだろう?
今日は家でミサトさんの昇進祝賀パーティー
事前に準備として委員長に手伝いをお願いした。
アスカが『トウジ来るんだよね』と聞いて、それなら絶対大丈夫と
委員長になにやら耳打ちした。
なんか委員長の顔が真っ赤になって快く手伝いをしてくれるといってくれた。
一体どうしたんだろう?
僕はレイに料理を教えつつパーティの料理を作る。
やっぱり洞木さんの手際はいいなぁ。洞木さんも僕のことをほめてくれるけどまだまだだよね。
レイもはじめは手つきがおぼつかないが、飲み込みは非常に早い。
もうすぐ一人で食事が作れそうな勢いだ。
トウジ、ケンスケ、委員長、アスカにレイ
あと、加持さんとリツコさんが遅れてくるみたいだ。
こういう席を楽しめるようになった自分に少々驚きをもっている。
羅漢がきた
前回どおりの作戦しかないようだ。手で受け止めると。
辞退できるとはいえ辞退できるわけもない。
終わったら何かおごってくれるそうだ。そうだよなここにはステーキは無い。
なんとか作戦が終了。細かいことは前回どおり。
結局、ラーメン屋台
何で屋台があるんだろう?不思議でならない。
「にんにくラーメン チャーシュー抜き 海苔マシ味コメ油ヌキ麺柔らか」
「あったしはねぇ~フカヒレラーメン あと海苔とギョク落として ミサトさんは?」
「う~ん、味噌麺カタメ味コメ油マシマシ あとギョクもお願い」
なんで品書き見ないで注文できるのっていうか、妙に注文が手馴れているぞ。
本部の本堂で教学をしていると、アスカが怒り出す
「まったく、日本のお経は意味が無いわよ!
だって、サンスクリットの音や意味を漢語に翻訳した経典を日本の漢字読みで唱えて
何の意味があるのよ?経典は教えであって心に伝わらないと意味を成さないわよ
ただ唱えればいいもんじゃなくて分かりやすく伝えるのがスジじゃないの?」
僕は今まで、お経や仏教はこんなものだとおもっていたから、違和感が無いが
確かにアスカの言うことにも一理あるとは思う
キリスト教みたいに各言語に聖典を翻訳していたり
イスラム教みたいに一切翻訳を認めないこともある
そういう意味では、サンスクリットから漢語の翻訳は理解できるが、
その漢語版経典を音だけで、しかも日本読みで唱えるというのも解せないといえるだろう。
アスカはドイツにいたから、周囲の人たちはキリスト教のひとがおおいだろうから
そのような環境で生まれる疑問だなぁと感心する
「だっから、日本の仏教は『葬式仏教』なんて言われるのよ。衆生の救いはどこにあるのよ」
「アスカの言うことも一理あるわよ」
本堂にリツコさんが入ってきた。
--- 第拾参話 羅漢、侵入 ---
「あえて、このことにはどうとは言わないわ、このことはあなたたちに考えてもらいたいの。
この国の宗教観、極端に無宗教というのか、ありとあらゆる宗教の矛盾を適宜処理して
取り込む感覚。日本語もそのような特性があるわね。
まぁ、それが良いことなのか、悪いことなのか?または二元的に見るものではないとか
考えることも必要だし、考えてみて欲しいわ。ただ、羅漢殲滅が終わったらね。」
「さて、私がこの訓練で学んで欲しいのは主に『集中力』を中心としたものです
そのために読経を使用しています。ネハンゲリオンの運用には精神の安定が望まれます
短時間の高い値より、低い値でも安定した値が必要とされるのです。
そうしたうえでその安定した値を少しずつ向上させたいのよ。」
「・・・改革する力は、若い人が持っているのよ。・・・」
さすがにアスカも「・・わかったわよ・・」としか言えなかった。
「え~っ、また脱ぐのぉ」
今日は、オートパイロットのテストということである
もしかして『ダミープラグ』か?
父さんが何を考えているか分からないけど、ダミーによってトウジが・・・
知らないことが多すぎる
父さんに立ち向かうにも、対抗するにも分からないことが多すぎる
そうこうしているうちに、何かあったようだ
突然プラグが射出された。
アスカはキャァキャァいっているが、救助が来るまで待つしかないし
必要があったら、嫌でも連れて行かれるからとなだめる。
--- 第拾四話 ゼーレ、御霊の座 ---
人類補完委員会の特別召集会議に碇ゲンドウは出席する。
その会議の席上で、ネハンゲリオンの戦闘記録を見る。
第参羅漢マハカーラ(大黒天)襲来
・・・(ry
第四羅漢マハーシュリー(吉祥天)襲来
・・・(ry
第五羅漢バイーシュラバナ(毘沙門天)襲来
・・・(ry
第六羅漢グンダリ(軍茶利明王)襲来
・・・(ry
第七羅漢ガナバチ(歓喜天)襲来
・・・(ry
第八羅漢アチャラナータ(不動明王)襲来
・・・(ry
第九羅漢アバローキテシュバラ(観世音菩薩)襲来
・・・(ry
第拾羅漢ソバニ(降三世明王)襲来
・・・(ry
第拾壱羅漢
襲来事実は、現在未確認
唯識本部へ直接侵入との流説あり
委員「いかんな、早すぎる」
委員「さよう、羅漢が本部に侵入するとは予定外だよ」
委員「まして中心教義区への侵入を許すとはな」
委員「もし接触が起これば全ての計画が水泡と化したところだ」
ゲンドウ「委員会への報告は誤報、侵入の事実はありません。調べていただいて結構です」
委員「事実の隠蔽は君の十八番だろ」
委員「この場での偽証は死に値する」
ゲンドウ「タイムスケジュールは裏死海文書の記述どおりに進んでおります」
議長「まぁいい、今回のことについては君の罪と責任については言及しない」
議長「だが、君が新たなシナリオを作る必要は無い」
ゲンドウ「分かっております、全てはゼーレのシナリオどおりに」
会議が終了し、執務室の机にて
「ふっ ゼーレのシナリオか・・・」ニヤリ
「ただ文句を言うことだけのくだらない連中だな」
「切り札は全てこちらにある」
「ゼーレが乗り出すと面倒だぞ 碇」
「すべて『我々の計画』どおりだ 問題ない」
「ユイ君の残した『人類解脱計画=マイトレーヤ(弥勒)の降臨』か・・・」
「羅漢殲滅までは金づるとして利用させてもらうよ、ゼーレを」
--- 第拾伍話 無智と金言 ---
明日は母さんの命日
前回は父さんと墓地で会ったな
そして飛行機にレイが乗っていた。
そういえばダミープラグの製造をやっているのだろうか?
今回のレイは表情も出てきた。感情もある。
どうなんだろう。でも聞けない。
明日は行こう、墓参りに。父さんと話す少ない機会だ。
ただ、何を話すのか?わからない。
ミサトさんは結婚式参列、アスカはデート・・・
結婚式&命日&デート=ひまだから~これも運命だよね。うんうん
墓地。卒塔婆一本づつの墓標。無機質な棒の羅列。
ここに母さんはいないことは知ってはいた。行くなら初号機かも
父さんと会う、前回と同じようなことを話した。
ただ、聞きたいことをなんとか口にした
「父さん、世界を、人類をどうしたいの?」
父さんは黙して語らなかった。
家に帰り、チェロを弾く
命日だからというわけではないが、久しぶりに弾きたくなった。
アスカが帰ってきた。デートを途中ですっぽかしたそうだ。
「つまらないから」アスカらしい。
今日はミサトさんは遅くなる、レイは本部でテスト、多分父さんと食事してくるだろう。
前回、なぜアスカは僕とキスしようなんて言ったんだろう
今回もあるのかな?期待はしないが歯磨き励行とお口クチュクチュモンダミン
アスカと僕の2人だけのリビング。
「ねぇシンジ、キスしよっか」
退屈だのと理由をつけてキスをしようという
いきなり前回ミサトさんに教えてもらったキスはマズイよね
・・・まぁ時の呪縛 運命だよウンメイ!!・・・
アスカに対峙する僕
鼓動は早くなり、目眩がしそうなそのとき・・・
「・・・ただいま・・・」
レイが帰ってきた orz
結局こんなもんか
翌日、綾波は、また朝から本部。ダミープラグがらみだろう。
綾波自身はどう思っているのだろうか?感情を持つようになった綾波は?
羅漢の『夢』情報は、すでにカヲル以外は伝えてある
ただ、あの『黒い球』については対処方法をごまかした
どう倒したかは分からないが、初号機がのみこまれて
中から倒した
もし話していたら、他の手段を模索して
結局倒せない恐れがある
休日の昼
近頃レイが食事を作ることを手伝ってくれる。なんか2人で台所に立つのが照れくさい。
「熱っつ~い!!!」風呂場からアスカの声
僕に怒り出すのはいつものことだけど、
ミサトさんにも加持さんがらみで八つ当たり。
レイは我関せずとばかり味噌汁をすする。
--- 第拾六話 識に至る道 ---
非常召集が下る。正体不明の黒い球が現れた。
ネハンゲリオンが付近に待機。
たしか、攻撃したらその対象の真下に黒い影をつくるんだっけ
「見てるだけじゃだめよ、ちょっとつついてみるわ」アスカが動く
えっ!それじゃぁアスカが呑まれる
黒い球にパレットガンの弾が呑まれたその刹那、黒い影がアスカの足元に現れ
周囲のビルもろとも呑み込む。
弐号機に駆け寄り手をつかみ引き上げたが、その反動で初号機が落ちた。
ミサトさんには一言「必ず帰るから17時間待って欲しい」と言うくらいしかできなかった
とりあえず初号機を生命維持モードに
そして、お母さんに呼びかける
「お母さん、いるんでしょ。お母さん、話したいことがあるんだ。おかあさん出てきてよ」
そしてゆっくり深呼吸をし、精神統一のため両手を丹田に置き印を組む
ふと気がつくと列車の中にいる
「ここに来たか。かぁさん、どこ?かぁさん。話を聞いて、聞きたいことがあるんだ」
列車が止まり、女性が入ってきた。
「レイ?」外見はレイだが、だれだ?
「シンジ、あなたの『お母さん』のイメージってずいぶん若いのね?ちょっとうれしいわ」
「かあさん・・・」
「聞きたいことがあるっていっていたけど、私も聞きたいわ
なぜ私がいるって知っていたの?誰かに聞いたの?」
僕は話した、前回の記憶を。赤く染まった世界。絶望の世界。そして戻ったことを。
「それは、裏死海文書の世界だわ・・・」
お母さんは細かいことはお父さんに聞くようにといって、話を進めた
赤木ナオコ博士が、京都大学で有機コンピュータを作ったわ。
後の『文殊』のプロトタイプであり、性能は文殊に及ばないが当時のコンピュータに比べると
格段に性能が高いものにしあがったのよ。
その性能を試すために、遊びで『慧海写本』の翻訳をしたの。
僧籍をもっていた彼女らしい選択だし、慧海も内容が分からなかった文書で
仏教会の謎の一つだったのね、その文書。
数日たって出てきた結果が、その当時の現在の状況を正確に表していたの。
そのうえ、南極と箱根の地下に大空洞があるだの、羅漢が攻めてくるだの、
巨人が出てきて退治するなんて、まさに三流SFの世界が描かれていたわ。
そのときは、慧海がチベットから持ってきた謎の文書は荒唐無稽な夢物語と思ったわ
ところが、文殊プロトタイプの性能を聞きつけたある組織が、羊皮紙にかかれた文書を
持ち込んできたの。『裏死海文書』と呼ばれるもので死海で見つかった文書とわかったわ。
それを翻訳してみたら『慧海写本』の殆ど同じ内容だったの。
ただ、少し違うのが
『慧海写本』は最後、弥勒菩薩が如来となり現世に降臨して衆生を救うだったけど
『裏死海文書』は、さっきシンジが言ったような世界。
ただこのような世界にする教義をもつあるカルトなキリスト教系の組織があったのね。
その組織、ゼーレというのだけれど、見つけたのよ。南極と箱根に地下大空洞を。
そしてそこに巨人を・・・
これで、私たちは、あの2つの文書の予言は現実に起こると理解したの
あなたのお父さんのゲンドウ、冬月教授、赤木ナオコ博士、葛城教授、そして私
裏死海文書の世界にはしたくは無い、しかし羅漢に負けたら人類滅亡
そのうえ、私たちには技術はあっても、羅漢殲滅兵器を作るカネも権力も無いのよ
私たちの目的を達成するための経過は、ゼーレと変わらないわ。最後が少し違うだけ。
そこでゼーレの計画に賛同した振りをすることによって手段を手に入れようとしたの。
私たちが動かなければ、だれか別の人がネハを作るわ、ゼーレの手先となってね。
だから私たちは率先してゼーレにもぐりこんだのよ。最後は裏切るために。
「でも、そんな預言書が、なぜ?」
「実はシンジは未来から戻ってきたのではないのかもしれないわ」
「えっ、だって・・・」
「『慧海写本』も『裏死海文書』も、巨人と巨人との戦いを『夢』で見た人が、
その当時の理解で書いたから、使徒だったり羅漢だったりするのよ。
シンジは現代にいるから理解ができるけど、昔の人がそんなイメージをみせられたら
天使や羅漢 神と仏の戦い。三流SFにもなるわね」
「じゃぁ、もしかして、イメージを見させられただけ?」
「記憶とは案外いいかげんなものよ。もしかして御仏かしらね、イメージを見せたのは」
「お父さんに聞けといったけど、お父さんが教えてくれるとは思えないよ」
「私に会ったと伝えて、そしてお父さんにこの言葉を耳打ちして」
と、『ある言葉』を教えてくれた。他人には意味の無い言葉だけどお父さんには通じるらしい。
「うん、それじゃぁお父さんに伝えてみるよ。
それと少し聞きたいんだけどお父さんってどんな人?」
「生きるのにも人付き合いも不器用で、かわいくて、料理上手な人よ
ゲンちゃんのホットケーキは絶品だったわ。」
ホットケーキ?あの顔でエプロンをつけてホットケーキを焼くのか?
「さっ、話はこれくらいにして、もうそろそろ出ましょう。」
ネハが暴走した、光に満ちた謎の空間を手で裂いて、外に出た。
周囲に羅漢の赤い体液を撒き散らし、体液を体中に塗られたネハはまさに阿修羅の如し。
このようなものに乗り、このようなものを使う、このようなものを造る。
この情景を見たもの全て、自らが正しいことをしているのかを自問した。
総司令執務室
「碇、前回の羅漢殲滅の際の死亡者の資料だ」
冬月が、三十枚弱の紙の束をゲンドウに渡す。
「ああ、すまない。」
「今回は兵装ビルもろとも呑み込まれたな、職員の死亡は26人だ」
「うむ。遺族のほうには、いつもどおりに」
「碇も、気持ちは分かるが、あまり負いすぎるな。体に毒だぞ」
「これも、私がやらなければならない・・・つとめだ」
--- 第拾七話 傀儡 ---
目をさますと病室。羅漢から出てからの記憶が無い。
もう、この病室の天井も見慣れた天井だ。
ふとみるとレイがベットの脇の椅子に座り僕を見ていた。
「レイ・・・」
突然、レイが僕に抱きついてきて、泣き出した。
こんな状況に戸惑いつつも、もうレイには感情がある。間違えなくヒトなんだと。
なんとか、レイをなだめる
「うっ・うれしときにも・・・ぐすっ・・・なみだ・・・でるのね・・・」
・・・かっ・かわいい・・・
レイの涙を拭いてあげていると
ガラッと音がして・・・アスカと委員長が入ってきた
お見舞いみたいだが。両者顔を赤らめて。
「ちょっとレイぃぃ・・・」頬がヒクヒクしているのがここからでも分かる。
「・・・ふっ、不潔よっ!!・・・」何を勘違いしているのか部屋を出てしまった。
いや、何もしてないよぉ
何とか両者に説明をする。なんで、やっと意識が戻ったとたんに、こんな面倒になるんだよぉ。
黒い球を出たあと、しばらく入院していた。
羅漢の中に呑み込まれていたためなのか、検査検査また検査
あまり休んでいることはできない。父さんに話がある。
退院してすぐその足で、執務室に行き面会を求めたが本堂に行っているということなので、
直接本堂に向かう。
父さんが一人で、本堂の御本尊の前で読経している。
邪魔しては悪いと思ったが、終わりに近かったので、父さんに近づく
父さんの前に紙の束があるのが見えた。遠めに見ると人事ファイルみたいだ、
写真と記録が載っているみたいだ。
父さんの読経が終わった。
僕の気配に気がついたのか、声をかけてきた。
「シンジ?どうしたんだ、こんなところで」
「父さんこそ、それはなんなの?」
「お前には関係ないものだ」
見たら、この前の戦闘で亡くなった人のファイルであることに気がついた。
「父さん、亡くなった部下のために読経を」
「私の指揮で亡くなったんだ。私が弔わずにどうする」
意外だった、父さんがこのようなことをする人だったなんて。
「もし、僕が亡くなっても・・・」
「誰であっても同じだ。命も存在も全て等しい」
「父さん、話があるんだ。2人きりで」
「わかった、ではこのファイルを納めてから部屋に戻るから、執務室の前で待っていろ」
総司令執務室
無駄に広い部屋、天井には『胎蔵界曼荼羅』床には『金剛界曼荼羅』が描かれている。
父さんは執務机に座りいつものポーズ。
「父さん、この前の羅漢に呑み込まれたとき・・・母さんに会ったよ」
「ユイに?そのような幻を見たということは報告を受けてはいないぞ」
「リツコさんにも話していないからね。それに幻じゃないよ。父さんも分かっているんでしょ
初号機の中には、コアにはお母さんがいることを。」
「・・・それで、どうした?・・・」
「お母さんから聞いたよ、人類解脱計画や慧海写本、ゼーレに補完計画のことも」
「それをユイから聞いたというのか?にわかには信じがたいな」
「じゃぁ、これは?お母さんからこの言葉を父さんに耳打ちしろと言っていたから」
父さんに母さんから聞いた『言葉』を耳打ちした。
あの父さんが恥ずかしがっている、顔が真っ赤になりドモリだした。すごく動揺している。
「なっななっ、こっこれは・・・ユイしか知らないっ・・・まさか・・・」
「父さんは、この世界を、人類をどうしたいの?」
「私はユイと共にある。それは信じて欲しい。いま詳しいことは話せないが、
もう少ししたら、全てを話そう。今はだめだ」
「できれば早めにして欲しいな。それと僕の『夢』の事は聞いている?」
「ああ、赤木博士から報告を受けている。それについてはこちらも聞きたい」
「次の羅漢、ネハンゲリオンだよ」
「ああ、そうらしいな。人を乗せないように手はずは進んでいる
ただ、羅漢は倒さなければならない。羅漢の覚醒を止めることは無理だ。それは運命だから」
「もしかして、ダミープラグ?レイを使って作った」
「ダミー?ああ『傀儡』か。しかし、レイのことまで知っているのか。全ての罪は私にある
我々の計画がおわったら償うつもりだ。償いきれないだろうけど。」
「でも、レイには感情があるよ。昔みたいに自我も感情も無い存在じゃないよ。」
「いい、感情を持たせるためにシンジと同居をする転居を許可した。問題ない」
突如警報が流れる。僕と父さんは発令所に向かった。
発令所に入ると、リツコさんがいた。
「司令!・・・と、シンジ君、どうしたの?」
「警報が出たから、とりあえず発令所に・・・」
「今回は羅漢じゃないからシンジ君は帰っていいわ、いや帰って欲しいわ」
無理に残ると迷惑みたいだ。発令所の状況を見るとアメリカの支部が消滅したらしい。
ああ、そうすると参号機がくるのか・・・ただ、当時を傷つける状況にはならないようだ。
「ただいまぁ」家に帰る。使う玄関はミサトさんのところにしてある。
隣の部屋から出入りすることは全くなくなった。
台所に行くと、レイが夕食を作っていた。
「・・・おかえり・・・」
ただいま、おかえり、これだけでも心が幸せだ。こんな日常が続けばいいのに。
「シンジぃ、退院おめでとう。それと、この前助けてくれてありがとう。
あらためてお礼が言いうわ。」
「いいよ、アスカ。僕もみんなも無事だったんだから」
妙にレイの視線が痛いと感じるのは気のせいだろうか?
「あ・そうそう、今日ミサト帰れないって。今日は退院祝いなのに。」
「うん、さっきまで本部にいたんだ。なんかあったみたいだよ」
「「羅漢?」」レイ、アスカが聞いてきた。
「いや、違うみたいだけど、僕も発令所から追い出されたし、よくわからないよ」
放課後に唯識本部へ行く
今日は修行の日。ジオフロントの人口の森でも、いいきぶんだ。
お勤めがおわり、休憩所にいくと加持さんとミサトさんがいた。
ミサトさんはまだ仕事みたいで休憩所を去っていった。
「たまにはどうだ、お茶でも?」
外に出て、ベンチに座り加持さんと話をする。
「そうだ、いいものを君に見せよう」と歩き出した
スイカ畑、作っていたんだ、加持さん。
「ああ、かわいいだろ。俺の趣味さ」
携帯電話が鳴った。本部で教学の時間だから本堂に来るようにということだ。
さてと、学校のほかにこんなこともしなければならないとは、まったく面倒だ。
学校にて
前回は、今日トウジが校長室に呼ばれてチルドレンになった
今回はその気配は無い。
昼休み、トウジとケンスケと僕が屋上で食事をする。
ケンスケがアメリカの事件と参号機のことを嗅ぎつけていた。
まったく、どこからこんな情報を仕入れてくるのだろう。
ネハンゲリオンに乗りたいというが、乗って欲しくは無い。苦しむのは少ないほうがいい。
でも、父さんは前回とは違う。トウジを傷つけずにすむ。
今日はトウジが週番の日。ケンスケと一緒に帰る。
サボろうとするトウジをつかまえる委員長、妙に嬉しそうな顔
・・・ 平和な日々 ・・・
「碇、参号機の起動実験を日本重化学工業共同体に振ったら、案の定 食いついてきたぞ」
「・・・ああ・・・旧東京で起動実験したいそうだな」
「しかし、涅槃解理恩を見せていいのか?しかも起動手順を」
「見たければ見せてやれ、どうせたいしたことではない。うちの支部で騒ぎがおきるよりマシだ」
「とりあえず、初号機と弐号機を旧東京に待機させておくか」
と、羅漢に汚染されていることを知っている司令と副司令であった。
--- 第拾七話 踊る傀儡、踊るヒト ---
旧東京 日本重化学工業共同体研究所
「この機会にネハンゲリオンの情報を取れるだけ取るんだぞ」
「しかし、うまくいきましたね。松代でやれないように政府を動かして」
「ふっふっふ、相当無理をしたが、ここで得られた情報をJA改に結びつけるのだ」
ゲンドウに踊らされていることも知らず、無理矢理 起動実験をできるようにしたと勘違いをし
嬉々として唯識の技術を解析する時田であった。
唯識、発令所
「リツコぉ、日重にネハまかせちゃっていいの?一応機密事項もあるんじゃない?」
「司令の指示よ。それに・・・ね」とシンジの『夢』のことをしるもの同士の了解である
「しっかし、こちらからスタッフ出さずにネハと傀儡を渡して、あとまかせた!って」
「大胆すぎるわね。まったく」
旧東京には誰も出向かず、通信によるやり取りで、実際の作業は日重が担当する
ただ『万が一』のために初号機と弐号機を待機させてある
もちろん、万が一はおきるべくして起きるのであるが
参号機に『傀儡』がセットされ、起動手順が進む
起動は順調に進んで、とりあえず成功となり日重のスタッフが安堵の声をあげ、
実験を終了させようとしたとき、突如参号機が暴走した。
日重側はパニック状態に陥った
暴走した参号機は唯識により『羅漢』として認定され、初号機と弐号機に殲滅の指示が出た
充分に準備がなされてはいたが、弐号機中破、初号機左腕損傷の被害が出て、ようやく殲滅
この事件により、日本政府は『ネハ』が非常に危険な技術を使用していると改めて認識した。
第2東京 日本政府 内閣総理大臣官邸
「今回の事件の責任は?」
「日本重化学工業共同体は、この事件は唯識の説明不足からきたものであると認識する」
「我々唯識は、もともと当方の支部にて実験を行う予定であったのに、政府の指示により
日重に作業をさせることを了解したのだ。しかも参号機は直接日重が受領している。
我々が責任を負う立場には無いと考える」
「・・・日本政府としては、旧東京で起きたことが幸いし人的被害が幸いにも無かったことから
本件の責任については双方不問としたい・・・」
「「「やむを得ませんな」」」
「ただ、日本政府としては唯識に対し、本件と同様の事件が発生しないように対処願いたい」
「もちろん、そのための唯識です」
18話・・・流しただけ orz
えっと、次は「お食事」の時間でしたか?
学校
昼休み、いつの間にかトウジの昼食が弁当になっている
委員長の手作りということだ
いつも、綾波が弁当を作る番のときに冷やかされ続けていたけど
ここぞとばかり、トウジに仕返しをする
こんな平和な日々が続けばいいのだが、もうそろそろ羅漢が来るはず
対策が必要だ、特に今回は
--- 第拾九話 五悪の戰い ---
前回のときは、実際どう倒したのか記憶に無い
確か、弐号機が両腕が切られて大破し、零号機がN2爆雷を持って突撃
僕はそれを加持さんの西瓜畑で見ていた。
そのあと格納庫に行き初号機に乗って、腕を切られて気絶したんだ
そしたら暴走して・・・戦いは終わった。
あとで記録を見たら、初号機が使徒を喰っていた。
これによって、S2機関を得たんだっけ。
今回どうすればいいんだろう
お母さんにお願いするのかな
でも、お母さんって・・・『あれ』に食欲をもつなんて・・・
事前に話をしたいな、お母さんと
技術部長執務室
リツコさんとミサトさんと僕で『夢』を基本情報に対策を検討する
父さんからは、まだ話は無い
早く、情報を共有したほうがより有利に戦えるのではと思ってはいるが
この世界の父さんは、前回の父さんよりは信用できそうだ
と・いうより、前回の父さんは一体何がしたかったんだろう?
ゼーレの補完計画ではないシナリオがあったように見えたが、
まぁ終わった世界のことなんて、どうでもいい。いまは、もうすぐ来る羅漢の殲滅だ
「・・・と、いうわけで『夢』では弐号機と零号機が大破、初号機の暴走により殲滅でした」
「初号機の暴走にかけるしかないの?リツコはどう見る?」
「暴走が起きるかどうかは全く分からないわ。他の手段を模索したいわね」
「加粒子砲みたいなものであっという間にジオフロントに到着します
羅漢の攻撃を防ぐことは非常に難しいと思います」
「暴走以外の手段が出てこないなんて・・・」
「そこで、リツコさんにお願いなんですが、今日にでもテスト名目で初号機に乗せてください」
「問題は無いけど、なんで?」
「初号機に相談してみます」
臨時テストということで初号機に乗ったシンジ
初号機のなかにいる母親に呼びかけ対策を立てるために
「お母さん、話したいことがあるんだ お母さん」
また列車の中にいる。扉が開き白衣を着た綾波によく似た20代前半と思しき女性が入ってきた。
「おかあさん?」
「ええ、外にいたときのイメージで出てきたわ。はなしって?お父さんが詳しく話してくれない?」
「父さんのこともあるんだけど、それよりも次の羅漢を倒す方法なんだ」
シンジは前回のことを話した。
「そう、食べちゃうの?そういえば前々から、おいしそうと思っていたのよ」
「・・・えっ!!・・・」
「ネハの中にいるとね、あれは食べられるものという認識があるというのかな?」
「前回は暴走してそのような結果になったんだけど」
「どうせだから、一緒に食べない?おいしそうだし」
・・・結構です、といいたいところだけど、食べることによりS2機関が手に入る利点もある
とりあえず『障壁』を最大にして戦えば、食べるつもりで戦えばイケそうな気もしてきた
テストが終了し、リツコさんとミサトさんに報告
とりあえず、暴走狙いで戦うしかなさそうということに
不承不承ながらも他に対策が無いのも事実
実際に羅漢が来る正確な日付がじつはあやふやである
前回は入院もしていたし、追い出されたりなんだり結構バタバタしていたから
結局、学校で数学の授業中に羅漢襲来
学校から本部に向かう間に天井の装甲板は全て穴を空けられ
ネハに乗り起動する間に『中央教義区』への垂直溝が丸裸
発令所に羅漢が入ってきたところで、なんとか初号機で取り押さえて射出坑へ放り込む
ジオフロントで弐号機が羅漢を迎え撃つも右足を切断され戦闘不能
初号機の左腕を切断されたところで初号機のお母さん覚醒
なんか僕もお腹が減ったような感覚に襲われる
こう見るとあの羅漢、そんなに不味そうに見えない
いや、食欲がわいてくる。初号機と感覚が溶け合っていくのを感じる。
・・・肉・・・ニク・・・にく・・・ニク・・・肉・・・
覚えているのはここまでだった
発令所のモニターが壊れたため、直接外に出て羅漢の戦闘を見る発令所スタッフ
初号機が羅漢の腕を引きちぎり、突き飛ばす
引きちぎった腕を自分の切られた腕につけると、ネハの腕が再生した
地の底からの声かと思わんばかりに吼えるネハンゲリオン、それはあたかも猛獣のよう
「そんな…これは…初号機の同歩率が、400を超えています!」
「羅漢を…喰ってる…」
「うぇッ」「ネハが肉を喰ってる」「戒律を破ってる」
「金剛索が…!」
「金剛索?」
「そうよ、アレは装甲板などではないの。 ネハの覚醒を押さえ込むための、仏具なのよ」
(金剛索から解き放たれる初号機。咆哮)
「初号機の覚醒と解法…ゼーレが黙っちゃいませんな。それとも、
これもシナリオのうちですか? 司令」
「始まったな」
「あぁ、総ては、これからだ」
--- 第弐拾話 心のかたち、仏のかたち ---
初号機の覚醒
破壊された発令所から第2発令所に移るスタッフ
また、シンジを取り込んでしまった初号機。プラグにシンジの姿は無い。
シンジの救出作戦
いわゆる本編通りの展開だが、弐号機と零号機の損害が軽微であることが異なる
しかし、外部的には弐号機と零号機は羅漢との戦いで大破、初号機は別命あるまで凍結である
「どこだ、ここ。エントリープラグ。だれもいない。」
エントリープラグを外から見るような視点で見るシンジ
中身の無いプラグスーツがLCLに漂っている
「前回、初号機に取り込まれたときと同じだ。そうだ羅漢を食べようとしたときから意識が無い」
「どうなったの?ねぇ母さん。ぼくはどうなっちゃったの?」
返事が返ってこない
イメージが出てくる。自分の世界のイメージ。羅漢のイメージ。
何故戦うの?前回と今回は違う、後悔をしないために戦うんだ。
違うの?前回って何?今回とは?
何を願うの?
<<< 赤い世界にしたくない >>><<< 人が人としていられる >>>
<<< 個が個としていられる >>><<< 救済?輪廻?解脱? >>>
何をしたいの?
わからない。わからないから、進むんだ
どこからか声が聞こえてきた
・・・そう、なら生きなさい・・・
--- 第弐拾壱話 唯識、誕生 ---
「冬月、これからのことも含めて、計画について関係する者に話をしたい」
「なに?碇、いままで秘密にしていたことをか?」
「ああ、もういいだろう・・・」
「で、誰にどこまで話すのだ」
「赤木博士、葛城少佐、加持、シンジ、レイ、惣流アスカ この6名に全てをだ」
「なに?加持もそうだが、適格者にもか?」
「ああ、命を賭ける戦いだ、何をやっているのか知っておいたほうがいいだろう」
「あまり話をするとゼーレにばれると思うが」
「もう、この段階であれば、知れたとしても大きな問題ではない」
「まず、レイを・・・そして加持をここに呼んで話をする。そして他のものを呼ぶ」
「レイ、今日計画についてシンジたちに話をする。その中にレイの出生についても
話すつもりだ。心して欲しい」
「碇司令、私がヒトでは無いということを・・・」
「ああ、しかし、もうレイはヒトだ。私はそう思っているし、そうするために葛城少佐宅に
転居を許可した。もう、レイをヒトと思わないものはいない。信じて欲しい、心配することは無い」
「加持、よくきたな」
「また、神妙な面持ちでどのようなご用件で?」
「貴様は内調・ゼーレ・そして唯識のトリプルスパイであることは承知している」
「それは・・・まさか、いまさらその件で?」
「いや、なぜ加持はそんなことをしているんだ?金ではあるまい。目的はなんだ?」
「さて・・・ね」
「真実を知りたいんだろ?六波羅の件もかぎまわっていたようだが」
「まっ、そんなところですかね」
「教えてやろう、貴様の知りたいことを。ただし、これ以降はうちの仕事以外はするな」
「内容によりますがね」
「なら、君にも教えよう」
「冬月、他のものも呼べ」
「もう引くことはできんぞ、碇」
総司令執務室に集まる、ゲンドウ、冬月、赤木博士、葛城少佐、加持、シンジ、レイ、惣流アスカ
「集まってもらったのは他でもない。君たちに真実を伝えるためだ」
「昔話になる、少々長くなるが聞いて欲しい」
葛城博士、赤木ナオコ博士を中心としたチームが有機コンピュータのプロトタイプを完成させた
このコンピュータは従来のものと考え方が大きく異なり、そしてその性能も高いものだった
その性能を確かめるために、通常の計算模式をおこなうよりもと、遊び半分で古文書の
解析を行った。その古文書は河口慧海がチベットで写した経典のうちの一つで
慧海自身も内容が分からず、永く仏教会の謎であった『慧海写本』であった。
その実験に立ち会ったのが、葛城博士、赤木ナオコ博士、冬月教授、碇ユイ、六文儀ゲンドウ
数日後、解読結果が出たときは皆が驚き、そして失笑した。
内容は1990年代の状況を的確に現していることに驚き、そして
三流SFと冬月教授が評したが、怪物を倒す巨人だの、南極と箱根に大空洞があるとか
世界最高のコンピュータを使って解析した結果が三流SFかとそのときは思った
しかし、その後、ある依頼が舞い込んできた。
死海で見つかった文書とかで羊皮紙に書かれたもののコピーだった。
報酬もよかったので研究費の足しにと解読をしたら、先日解読した『慧海写本』と同じだった
その依頼をしてきた組織、あとでゼーレと呼ばれる組織と知ったが、その裏死海文書のとおり
に調査をしたところ、南極と箱根に大空洞を見つけ、そしてそこに巨人を発見した
我々は愕然とした。そして改めて『慧海写本』と『裏死海文書』を読んだ
そしてそれが預言書といっても差し支えないものであると考えるに至った。
内容は殆ど同じであった、まず1990年代の現状、そして大空洞、怪物とそれを倒す巨人
そして、巨人を倒せないと人類の滅亡。
しかし、違う点が最後の結末であった。
慧海写本は、弥勒如来が降臨し衆生を救う『人類解脱計画』であるが、
裏死海文書は、人を欠けた部分がある存在として認識し、その欠けた部分を埋めるために
全ての人間や生命体を溶かし融合させ単一の存在とする『人類補完計画』であった。
我々は個の存在があってこそのヒトと考え、それに反する裏死海文書に嫌悪感を持った
だが、この裏死海文書の結末を理想とする組織、それがこの文書を持ち込んだゼーレであった。
そしてゼーレは、この予言を実現させようと動いた。
我々としては、裏死海文書の予言を現実にしたくないが、敵を倒せないと人類の滅亡である。
人類の滅亡は避けなければならない。そして、その手段として『慧海写本』の結末にすること、
そうすることによりゼーレの目的を失敗させ、かつ再発も防げると考えた。
しかし、我々には敵すなわち羅漢を倒す手段を造る技術はあっても、金も運用する権力もない
そして、ゼーレは使徒を倒す兵器を造る技術は無いが金と権力はある。
そこで、我々はゼーレに積極的に関与し技術を提供し、羅漢殲滅という同じ目標のために
ゼーレを利用することにした。最後はゼーレを裏切るために。
南極の地下空洞と羅漢の調査の際の事故によりセカンドインパクトが発生した。
亡くなった葛城博士は巨人のS2機関の実験をしていたので、そのときに何らかのトラブル
があったと思われる。我々の同志の初めての犠牲者だった。
国連の南極調査に、冬月教授と私碇ゲンドウが赴いた。
結論としては、南極周辺に限定して裏死海文書の結末である生命体の融合が起きたらしい。
羅漢殲滅の決戦兵器としてネハンゲリオンを造った。これは南極地下大空洞で発見された羅漢
第壱羅漢と呼称しているが、それを使って弐号機を、そして箱根地下空洞にあった巨人
第弐羅漢と呼称しているが、それを使って零号機と初号機を造った。
羅漢を倒すには羅漢を使わざるを得なかった。
そして、もう一つ、第二羅漢を使いレイを生み出した。
そう、レイは第二羅漢の魂とDNA、それとユイのDNAを使って造った。
ネハの操縦者として、そしてその存在は解脱計画と補完計画の両方のスイッチとなる。
しかし、魂は一つしか生まれなかった。レイを量産して操縦者にすることはできなかった。
ただ、万が一のための素体、そして『傀儡プラグ』の研究のため使用した。
ネハは体はできていても動かすことができなかった。魂が無いためと思われた。
人間が操縦できる方法を試行錯誤していたとき事故が発生した。
碇ユイが初号機に呑み込まれた。その後ドイツで弐号機に惣流キョウコ博士も呑み込まれた。
ただ惣流博士は何とかサルベージされたものの魂は弐号機に残されたままだった
しかし、そのことにより初号機はシンジが、弐号機は惣流アスカが操縦できる目処がたった。
レイは羅漢の魂をもっているので、魂の無い、または魂が目覚めていないネハを動かせる
よって零号機をレイが使うことにした。
羅漢殲滅兵器としてネハンゲリオン、運用補助として文殊、そして使う組織として唯識を
国連の非公開組織として結成した。ゼーレにとっても都合がよいという理由もあった。
遷都計画を偽装して第3新東京市を対羅漢要塞都市に仕立て上げた。
その他、いままで上級士官であるリツコさんやミサトさんにも知らされなかったことが明かされた。
「我々が今まで隠してきていたことだが、ここまでで質問はあるか?」
碇司令が一通り話したあと皆に聞いた
シンジ「弥勒菩薩って確か56億7千万年後に現れるんじゃないの?」
ゲンドウ「弥勒が菩薩から如来になり下生するのは諸説ある。そのうちの一つが56億年後だ」
ゲンドウ「その関係の調査を『文殊』でおこなったが、2015年に下生することの可能性が高い」
赤木博士「お母さんが死んだのはもしかして、何らかの謀略?」
ゲンドウ「いや、あの件については単純に事故だ。間違えない」
ゲンドウ「レイと一緒に車に乗っていたところ、トラックと衝突し事故にあい、即死した」
シンジ「じゃぁ、今のレイは」
レイ「・・・私は2人目・・・」
シンジ「レイを最近まであんなところに住ませて感情が出ないようにしていたのは」
ゲンドウ「早期に感情が出ると羅漢としての特性が覚醒する恐れがあった」
ゲンドウ「しかし、最後まで感情を殺すとネハ操縦や羅漢戦に悪影響がでる恐れがある」
ゲンドウ「よって、中学校に行くことと葛城少佐との同居を許可した」
シンジ「僕をいままで無視して・・・どうしてだよ」
ゲンドウ「私は計画のために他人に死ぬことを命じなければならない」
ゲンドウ「それは息子でも同じだ。そのために今まできつくあたった。情が出ないように」
シンジ「レイはヒトなの?もしヒトなら素体は破棄するべきじゃないの?」
ゲンドウ「感情と自我があればヒトだ。しかし、素体があれば生き返ることができる」
ゲンドウ「それは戦いを進める上で非常に有利だ。今破棄することはできない」
アスカ「弐号機にはお母さんがいるの?本当に?」
ゲンドウ「そうだ・・・心を開けば感じるはずだ」
シンジ「お母さんはアスカをずっと見ていてくれているよ」
加持「情報は報酬に充分すぎるほどですね、司令。で私に何をしろと?」
ゲンドウ「今、ゼーレに頼まれていることは?」
加持「副指令拉致の手引きですが、それが何か?」
ゲンドウ「それをやめることと実行班を片付けろ」
加持「それは、情報を出しますからそちらでやってもらえませんか?」
ゲンドウ「わかった、葛城少佐、加持の情報を使い適当に処理しろ」
ゲンドウ「殺すのが好みじゃなければ赤木博士の実験材料にでもしておけ」
一同 ……(((((((((( ;゚Д゚)))))))))) ヒトオモイニ コロシテヤレヨ
赤木博士 (#-_-) ドウイウ イミカシラ?
ゲンドウ「他にも聞きたいことはあるだろう」
ゲンドウ「やっていることは計画のためとはいえ、神を恐れぬ所業であることは分かっている」
ゲンドウ「私を責めるのは戦いが終わったあとにして欲しい。逃げも隠れもしない」
ゲンドウ「最終的には、私がどう言ったということではなく、自分自身が何が正しいのか」
ゲンドウ「何をなすべきなのか?考えて行動して欲しい。そうすれば自ずと迷いは無くなる」
その後、シンジの『夢』のことを全員に伝えた
これからの戦い、すこしでも有利に運べればと願った
--- 第弐拾弐話 せめて、因縁らしく ---
技術部長執務室
本来ならミサトの部屋でやるべきだが、とてもヒトが足を踏み入れる状況ではない
「で、つぎの羅漢は衛星軌道から精神汚染してくるんだっけ?」我らが作戦部長が話を切り出す
「衛星軌道の羅漢を倒す手段は無いわよ」マッドサイエンティストが、さじを投げる
「夢のとおりにしたくないですよ」エースパイロットが策も無いのに希望を言う
「あたし心を犯されたくは無いわよ」太陽の少女は頭を抱える
「この前地下の羅漢に刺した『ダイバダッタの矛』を使うしかないの?」月の少女はつぶやく
「で、その『矛』なんですけど、複製できませんか?リツコさん」
「最優先で研究しているわよ。無傷のネハを大破と偽って持ってきた予算と時間でね」
「地下にあるのを使っちゃだめなの?シンちゃん」
「あれは最強の武器なんです。使うのは最後の手段にしたいです」
検討はしてみたけど、陽電子砲も200kmくらいならまだしも衛星軌道ではとても無理
一応3案
1.地下にある『矛』オリジナルを使う
・・・最後はこれしかないが、できれば他にも使いたい
2.『矛』コピーを使う。
・・・出来ていれば最高の手段。
3.ネハンゲリオンを衛星軌道に放り投げる
・・・場合によっては、というか片道切符間違えナシ
「とりあえず、出来ることはしましょ。司令には了解もらうから。」
総司令執務室
「オリジナルの矛を使う可能性があるということか?葛城少佐」
「はい、技術部で矛のコピーを作る方法も模索していますが、それが出来なければ」
「わかった、羅漢を倒さなければ人類の未来は無い。私も覚悟をしておく」
翌日、久しぶりに学校
「よぉ、シンジじゃないか。ひさしぶり」ケンスケが声をかけてきた
「なんか人数減っちゃったね」
「休校になるかもね。この調子じゃぁ」
昼休み、トウジ・ケンスケ・委員長・アスカ・レイそして僕で屋上で昼食
トウジは委員長の弁当、アスカとレイと僕は今日はレイの番なのでレイの作った弁当
ケンスケは購買のパン
なんか、ケンスケの目が寂しそうに見えるのは気のせいではないだろう。
唯識本部
同歩率試験でアスカの数値が順調。心を開いたためと思う。
前回のような不安定なことは無く、レイともうまく付き合ってるみたいだ。
レイも表情が豊かになっているのを感じる。
なんとなく日常が過ぎてゆく
非常呼集。衛星軌道上に羅漢発見。
結局『矛』のコピーは出来なかった。
キッカケすらも発見できなかったとかでリツコさんの機嫌が悪い。
発令所
「衛星軌道上の羅漢を撃退する手段はありません。司令、矛を使ってよろしいですね?」
「ああ。レイ、地下に降りて『矛』を使え」
「・・・はい・・・」
地下から格納庫に戻った零号機。手には『矛』を手にしている。
「さ~ぁ、レイこうなったらチャッチャと羅漢片付けてね。零号機射出」
『ダイバダッタの矛』があれば少なくともこの羅漢の殲滅は容易だし
後片付けもナシ。気楽に進められる。
地上に射出された零号機が矛を構え投擲しようとしたその時
羅漢から光が照射された
手に持っていた矛は1km先に落ちた
「なっ!どうしたの?」作戦部長が叫ぶ
「レ・レイィィィィィイィ」碇司令がいつになく狼狽する
まさしく予定外の事態である。
鳴り響く警報、精神汚染がされている。レイの心理グラフは測定限界を超えている。
零号機の内部の音声が発令所に響く
「いやぁぁぁぁぁぁっぁぁぁああああああああ」
・・・私はヒト・・・いいえ人形・・・わたしはヒトよ・・・いいえ羅漢から作られた道具
わかっているくせに・・・いかりくんだって・・・私を使うために・・・
・・・ちがぁぁぁぁぁぁぁぁああああうううぅぅぅうぅぅぅ・・・
ちっちがう・・・いいえ・・・チガウ・・・イイエ
一人目のとき赤木博士にバアサンって・・・それでハンドルを・・・どうして?司令を取られると思ったから?
・・・でもあなたは死んでも次のあなたが来る・・・
代わりはいるのよ・・・どうぐだから・・・
ちがうちがうちがうちがう わたしはヒトヒトヒトナノ
「ミサト!私を出して!!矛を私が投げるわ!!!」アスカが叫ぶ
「弐号機射出急いで。矛の近くに早く!!」ミサトが指示を出す
弐号機が矛の近くに射出される。
矛を取り、構え・・・そして・・・
「レイの・こころを・のぞくんじゃ・ないわよぉ」
矛が投擲された
矛は真っ直ぐ羅漢に刺さり、羅漢が消滅した。
「パイロットの生存を確認」
光が止まったが、レイの心理は安定していない。
「リツコっ、レイは?レイの容態は?」
「精神汚染を受けたから入院はさせるけど、すぐに退院してもいい状況よ」
「そう・・・でも休ませたほうがいいわね」
「ええ」
--- 第弐拾参話 涙 ---
精神汚染を受けたレイだが、すぐに回復した。
だが、心の傷はすぐには癒えない。
同歩率が酷く落ち込み、起動するかしないか程度
一応初号機は、建前上封印されているため、戦いに使えるのは弐号機だけ。
技術部長執務室
レイは早めに帰ってもらい、リツコ・ミサト・アスカ、そして僕
次の羅漢の対策を練るが、前回がレイの自爆であったこと、そして弱点がわからないこと
対策は全く立たず、遠距離からの射撃で様子を見るしかないと結論付けた。
自宅
・・・レイがいない・・・
保安部によると委員長宅にいることが分かった。
とりあえず、委員長に電話してしばらく面倒を見てもらうことにした。
「そう、レイが・・・しばらく外にいるのもいいかもね」とミサトさん
「あのレイが、あの羅漢なにをしたのよっ」とアスカ
僕はただ、だまって夕食を作るしかなかった
洞木邸ヒカリ自室
ヒカリと同じベットで寝るレイ
「洞木さん、もし私がヒトじゃ無いって言ったら、洞木さんわたしのこと・・・」
「・・・なにがあったかわからないけど、レイはレイよ。そして私の友達よ」
「トモダチ・・・絆・・・」
レイは学校に行かず、日中は公園などを散策し、そしてヒカリの部屋に泊まる日々が数日続いた
しかし、羅漢はやってくる。こちらの都合も構わずに。
非常呼集でレイも本部に来た。3人ともネハに搭乗し待機。
発令所
ミサトが遅れて到着。すでに肉眼で見た羅漢、二重螺旋の輪。
「零号機が戦闘に耐えない状況ですので初号機の出動を許可してください」
「許可はできない」
「なっ・・・とりあえずアスカ、陽電子砲で遠距離射撃で様子を見るわよ」
突然、碇司令が口を開く
「零号機を出せ。囮くらいには役に立つ」
「なっ・・・それはっ・・・・」
「これは命令だ」
「ぐっ・・・零号機の状況は?」
「起動指数ギリギリです」
「・・・零号機射出・・・」
弐号機の射線の脇、羅漢の近くに射出された零号機
陽電子砲による遠距離射撃を弐号機が試みる
陽電子砲が当たるも、まったく効果が見えない
が、そのとき円形の羅漢が線状になり、零号機に向かう
「零号機収容急いで!」
「零号機、動きません」
「レイ!退却して、早く!!!」
零号機に融合する羅漢
「零号機の生体部品の50%が融合。レイの体にも羅漢が侵食しています。
エントリープラグ射出信号効きません」伊吹中尉が叫ぶ
「アスカ、何とかしてレイを助けて」
「零号機の自爆手順開始。伊吹中尉早くやれ。」
碇司令の命令
「父さん!なんてことを言うんだよ父さん!!」
「早くやるんだ!やらないのか? ならば・・・」
「そ、そんな・・・零号機と弐号機のコントロール司令席に移りました」
「「「なっ!!!」」」発令所が、驚きと絶望に包まれる
「総司令権限により零号機自爆手順開始。プラグ射出信号無効化。弐号機、同歩停止」
「動かない、弐号機が動かない!!!どうなってるのミサト!!!!」
「やめてよ、父さん!!やめてよ!!!」
「ミサトさん助けてよ!レイを助けてよ!!誰か止めてよ!!!」
「司令、コントロールを発令所に戻してください。リツコからも言って!」
「碇司令、考え直してください」
「羅漢殲滅しなければ即人類の滅亡だ。私は目的の達成のためならなんでもする。」
「コアが潰れます。臨界点突破」伊吹中尉が状況を報告する
大きな爆音をあげ、零号機が自爆した。
爆発は街を破壊し巨大なクレーターを作り、そのクレーターに水が流れ込み丸い湖が出来た。
「弐号機のコントロール、発令所に戻りました」
「零号機は?」
「エントリープラグの射出は確認されていません」
碇司令が口を開く
「葛城少佐、赤木博士・・・生存者の救助を実行しろ」
「それと、赤木博士、万が一の対処もたのむ」
「万が一・・・ね・・・」赤木博士が肩を落とし呟いた
葛城邸
ミサトさん、アスカ、そして僕の3人は沈んだ雰囲気でダイニングにいる
「ミサト、レイはどうなったの?」ようやく沈黙を破りアスカが口を開く。
「まず、助からないわね。そして3人目に・・・」
「わたし、レイとどう付き合っていけばいいの?」
「レイはレイよ。そしてそれを分かってあげないと彼女も辛いわよ」
「バカシンジもなんか言ったらどうなのよっ」
「レイはレイなんだよ、代わりがあろうと無かろうと」
「それに何なのよ、あのヒゲ!レイを何だと思ってるのよっ」
「アスカ、分かるけど、でもあの時点で羅漢殲滅をする最も現実的な作戦よ。認めたくないけど」
「結局シンジの『夢』と殆ど同じじゃない」
「ただ、最後の決断と対処を司令がやってくれた。もし私だったら出来ないし羅漢の殲滅も・・・」
「以前ねレイに言っちゃったのよ。司令のお気に入りってレイのことを」
「父さんには計画の遂行しかないのかな」
翌朝、赤木博士から、レイの『退院』を告げる電話があった。
とりあえず、僕が迎えに行くことにした。
前回は包帯をつけていたが、今回は隠す気も無いのか無傷で『退院』
「綾波・・・気分はどう?」
「いかりくん、わたし、やっぱりヒトじゃ・・・ヒト・・・ひっ・・・ひっ・・・」
涙を流す綾波。僕は、肩を抱きかかえ胸を貸し、ただゴメンと言うしか出来なかった。
綾波の気持ちが落ち着いたので家に帰る
部屋に行って休んでもらう。僕が出来ることは少ない。
ミサトさんとアスカが帰ってきた
空元気でも賑やかにしたくて、ケーキとかを買ってきてもらった。
でもやはり、話はどこまで憶えているとかの話になった。
レイも皆が自分のことを知っていることに安心したのか、少しずつ話した
どうも、精神汚染の直前が最後の記憶らしい。いまのレイには精神攻撃は受けた記憶がないという。
不幸中の幸いなのだろうか・・・これは?
総司令執務室
碇司令、冬月副司令、赤木博士、葛城少佐そして僕。
次の羅漢の情報をごまかしているので詰問される。
「シンジ、次の羅漢についての予知夢は」
「もう16羅漢を倒して、次の羅漢が最後か・・・たしか『慧海写本』では第拾七羅漢シャカ」
「たしか、第壱羅漢はシッダルタ・・・これじゃ同じじゃない、リツコどう見る?」
「どうでもいいんじゃない?理由があるかもしれないし無いかもしれない」
「次の羅漢は『夢』では『殺しました』」
「ほう?殲滅したではなくか?」細かいところに冬月副司令が気がついた
「でも、殺したくないんです。殺しちゃいけないと思うんです」
「冬月『慧海写本』の上ではたしか・・・」
「説得するとなっていたな」
「じゃぁ、殺さなくてもいいの?」
「シンジ、殺してはならない」
「次の羅漢は、渚カヲル」
「なにっ、それはゼーレが送り込んできた第4適格者」
「ゼーレが直接乗り込んできたか」ニヤリ
「カヲルくんについては僕に任せて欲しいんだ」
「・・・問題ない・・・ では解散」
--- 第弐拾四話 最後の羅漢 ---
零号機の爆発で出来た湖のほとり
結局、前回と同じような結果。まったく大筋が変わらない現実。
ふと気がつくと、般若心経を唱えている人がいる
・・・カヲルくん・・・
僕に気がついたようだ
「般若心経はいいね、心を導いてくれる。御仏の教えが生み出した経文の極みだよ」
「えっ?」
「そう感じないか、碇シンジ君」
「そうだね、カヲルくん。僕を呼ぶときはシンジでいいよ」
「えっ僕の名前を?」
「うん、そう・・・それ以上のことも」
「それ以上ってなんだい?」
「君が『第拾七羅漢』ということを」
「はっはっは、ずいぶん突拍子も無いことを言うね君は」
「隠したって無駄だよ」
カヲルの顔に緊張感が走る
「じゃぁ、救いを与えられる種が一つということも」
「でも、殺したくないんだ、カヲル君を」
「それじゃぁ君たちは滅亡するよ」
「君を殺してまで得られる救いなんて欲しくない」
「なぜ、君はそこまで知っているの?」
「カヲル君、僕の心を読める?僕の心に入ってこれる?」
「君さえよければ」
「じゃぁ見て欲しい、僕の心を、来て欲しい僕の心に」
そう、と言うとカヲル君は突然、僕の唇にキスをした
「えっかっカヲル君、何をするんだよ」
「一次的接触を極端に避けるんだね」
「いや、これは一次的接触じゃないと思うよ」
「でも、心を読むには心を開いてくれないと、そしてキスをしないと読めないんだよ」
「本当に?嘘じゃない?」
「ああ、本当だよシンジ君」
「じ、じゃ・・・いいよ・・・」
真っ赤になるシンジ。まだこの世界では女性とキスをしていないのに。
唇と唇が触れ、カヲル君が僕の心に入ってきたのを感じる
「そう、君は時を繰り返しているの。そして僕を殺して後悔しているんだね」
「うん、もう後悔したくないんだ。好きな人を殺したくないんだ」
「君はここでも好意に値する人だよ」
「じゃぁ・・・殺さなくて済むの」
「でも、僕には使命がある。本能という使命が」
「でも、なんとかなるよ・・・」
「じゃぁ唯識本部に行こう、司令たちがまっているから」
唯識本部 総司令執務室
「君が『第拾七羅漢シャカ』かね?」冬月副司令がたずねる
「ええ『第壱羅漢シッダルタ』の魂とDNAと惣流キョウコのDNAも使って造られた存在」
「えっ、それじゃレイと同じ」僕の予想を超えた内容だった
「そうか、だから第壱羅漢と第拾七羅漢が同じなのか」冬月副司令が写本の謎に納得する
碇司令が
「我々は、ゼーレの計画を頓挫させるために行動している。できれば君も同調して欲しい」
「嫌だといったら、殺しますか?」
「おそらく君を殺すことは出来ないだろうし、殺したらゼーレの補完計画が発動するだろう」
「シンジ君は補完計画の発動を望んではいないんだよね」
「うん、だからカヲル君にも人類解脱計画を手伝って欲しいんだ」
「で、僕は具体的に何をすればいいのかな」
「時が来たらお願いする。それまでこの本部施設に滞在して欲しい」
翌日
第4適格者としてスタッフに紹介されるカヲル君
そしてレイとアスカにも会う。
「きみ・・・綾波レイ・・・僕と同じ感じがする」
「カヲル君、じつはレイと君は同じなんだよ」シンジが説明する
「で・このナンパ男がぁ私の兄弟な訳?」
「そう、僕の体には惣流キョウコのDNAが含まれているんだ」
「ふん!なんか妙な感じね。まっシンジと仲良くしている限りいいけど~~~って
あんた、シンジの腰に手を回してるんじゃないよ!!!
あーーーバカシンジも嫌がりなさいよ断りなさいよ。」
「カ・カヲル君、男同士は僕ちょっと苦手なんだ」
「苦手で済む話じゃないでしょシンジ!!」
「・・・男同士・・・だめ・・・いや・・・わたしをみて・・・」
「あ~~~~レイっあんたはシンジと兄弟みたいなもんでしょ!」
総司令執務室
「最後の決戦は近いな、碇」
「ああ、明日から上級職員以外は全員退避させる」
「加持の情報では戦自が攻めてくるか」
「唯識職員では戦いにならんよ。通路にベークライト流し込み耐えるしかない」
「それと、量産型ネハンゲリオンもここになだれ込んでくるか」
「出来るだけのことをした。あとは天命に任せるしかない」
弐号機のお母さんを目覚めさせてしまったから
カヲルにあつかえるネハが無くなってしまった
そうしたら・・・もう・・・ショボショボ
総司令執務室に集まる主要メンバー
碇司令「現状の報告を求める」
リツコ「現在ネハは出撃できるだけの準備をして、格納庫要員は避難させました」
ミサト「発令所スタッフに以外の職員についても退避させてあります。」
ミサト「不要な通路などはベークライトを流し込みました。多少侵攻は食い止められます」
ミサト「最終的には我々も含めて36名ほどしか残らない予定です」
ミサト「必要な要員は本日より本部施設内に居住します。外には出ることは出来ません。」
碇司令「最終教義区は垂直溝を除き物理閉鎖してあるな」
ミサト「はい」
碇司令「ゼーレの量産型ネハの情報は」
リツコ「敵量産型はドイツ支部で作られたカヲルベースの傀儡を使用しています」
リツコ「数は10体、全てにS2機関が取り付けられています」
カヲル「僕の分身が使われるのか・・・」
カヲル「そういえばここのコンピュータ、文殊に羅漢が住んでいるけど」
リツコ「えっ滅んでいなかったの?」
カヲル「なんか居心地いいのか安定しているみたいだね、第拾壱羅漢 摩利支天は」
リツコ「もし、文殊がハッキングによる攻撃を受けたらどうなるかしら」
カヲル「戦うようにお願いしてみますか?僕なら説得できると思いますよ」
リツコ「お願い。たぶん各地にある文殊が総攻撃を仕掛けてくるから」
--- 第25話 空-ku- ---
発令所に響く警報
各地にある『文殊』がハッキングを仕掛けてきた。
「さて、自分の住処を引っ掻き回されたマリちゃんはどうするかしら?」赤木博士は微笑む
「マリちゃん?だれですか、先輩?」
「このまえ文殊に入ってきた羅漢、摩利支天だから、マリちゃん。かわいいでしょ」
「その、マリちゃんは各支部の文殊に逆ハッキング。自分の分身を殖民しています」
「あらあら、住む場所が増えたみたいね。くすくすくす」
戦略自衛隊の攻撃も始まったようだ。外部のモニターが次々と沈黙している。
碇司令が号令を出す。「総員第1種戦闘配置」
兵装ビルが火を噴き戦略自衛隊に攻撃を加える。
「なぁ、もしかして兵装ビル、今回初めて役に立っているんじゃないのか?」日向が冗談をいう
「しかし、羅漢殲滅のための兵器を人間に使うなんてな」青葉が返す
「敵が本部施設に侵入しました」
要所要所、ベークライトで固められているが、やはりどうしても穴はある
そこを少しずつ攻めてくる戦自。
「なぁ・・・しっかしなんだよここ、暗い通路にお経が流れてるよ」
「まったく鬱陶しいやつらだ」
発令所
「ネハンゲリオン 初号機・弐号機、発進。発進後、格納庫と発令所の間を封鎖して!」
ミサトの号令でジオフロントに射出される両機
「さぁ~~~って、くたばりたいのはどこのどいつよ!!」
「人間を倒すより、量産型だよ、面倒なのは」
「冬月、後を頼む。レイ、カヲル、ついてきなさい」
碇司令が2人を連れて最下層最終教義区へ降りてゆく。
「最終教義区物理閉鎖」冬月が司令たちを見送り、青葉に命令する
大きな爆発音と振動が発令所を揺さぶる
地下大空洞の天井部分がそっくり消えた。N2爆弾によるものだろう
その空間から大量の弾薬が注ぎ込まれる。「やつら加減を知らないのか」
ジオフロント
射出された初号機と弐号機は戦略自衛隊と交戦しているが、通常兵器ではまったくネハに
ダメージを与えられない。と、そこに空から白い鳥が降ってきた。
ネハンゲリオン量産機。白い巨体が10体が空から降りてきた。
ゼーレ
「遂に我らの願いが始まる」「我らの願いが成就する」「儀式を始めよう」
ジオフロント
射出された初号機と弐号機は戦略自衛隊と交戦しているが、通常兵器ではまったくネハに
ダメージを与えられない。と、そこに空から白い鳥が降ってきた。
ネハンゲリオン量産機。白い巨体が10体が空から降りてきた。
ゼーレ
「遂に我らの願いが始まる」「我らの願いが成就する」「儀式を始めよう」
--- 第26話 掌(たなごころ)を、君に ---
発令所
「このままではゼーレの人類補完計画がはじまってしまう、碇なにをやっているんだ」
地下、最終教義区。第弐羅漢の前
「地上では、もうネハ量産機が来ているだろう」ゲンドウが口を開く
「僕の分身たちはゼーレのシナリオの通り動いているようだね。でも、僕の分身たちよ、僕に従え」
「・・・私は、第弐羅漢に帰る・・・」
「そして僕もそこに行く。第弐羅漢と融合する。」
「カヲル君、これをもっていけ」とジュラルミンケースに入った第壱羅漢の体を渡す。
「さぁ綾波さん、僕らも行こう。シンジ君の望みをかなえるために」
ジオフロント
初号機と弐号機が懸命になり量産型を倒すが、S2機関によるすぐに復活してしまう。
もう、だめかと思ったそのとき・・・
量産機に変化が現れた。もだえ苦しむ量産機。何かの呪縛から逃れようとしているようだ。
そうして、量産機が空中で禅を組みはじめた。
そして、コアから各機ごとに違う色の光の粒を出した。
「これは・・・ぼくらもあそこに行かなければ。アスカあそこに行くんだ」
「でも空中よ。どうやって?」
「障壁を下に展開し禅を組む。やってみて」
下に展開した障壁はあたかも蓮の花のように幾重にも重なって見える。
そうして空中に浮き初号機はその中心に。弐号機は初号機の上に位置した。
そして初号機と弐号機のコアからも量産型と同じように光の粒が沸いてきた
ネハンゲリオン12体がすべて中心の初号機を囲むように配置し、
光の粒はそのネハの周囲に集まる。
各機の背中に羽ではなく後光が差した。
ゼーレ
「どうした、我らのネハンゲリオンが制御できない」
「何者かの意思が影響している」「まさか17番目が」
「そんな、死んでいなかったのか?」「これでは我らの願いが」
「碇のシナリオなのか?」「運命に逆らうのか?」
発令所
「あの光は?あの配置は・・・まさか、胎蔵界曼荼羅?」
初号機が中台八葉院、弐号機が遍知院、ほかの院はそれぞれ量産型が配置され、
光の粒が諸仏を表しているようだ。
「碇、あと少しだ。お前のほうはどうなっている?」
地下、最終教義区。第弐羅漢の前
「上のほうは準備が整ったようだよ。さあレイ、行こう」
第弐羅漢ヴィルシャナの胸のところに浮くレイとカヲル。カヲルの手には第壱羅漢シッダルタの体
白い巨人が2人を呑み込んだ。
第壱羅漢の魂と体、第弐羅漢の魂と体、禁じられた融合ともいわれるもの
顔につけられていたゼーレの仮面が落ち、レイともカヲルともつかない顔に変わった。
そして、磔台から自由になり、ゆっくりと起き上がりながら大きくなる。
地下から地上へ、壁も床も、全く障害なく実際そこにあるのにそこに無いような巨体が
発令所を超え、ジオフロントまでたどり着いた。
ジオフロント上空で曼荼羅を構成するネハンゲリオン12体
それを覗き込む白い巨人。顔はレイでありカヲルである。
シンジが「レイ?カヲルくん?・・・いや弥勒菩薩?」
白く輝くその姿は、もうレイでもカヲルでもなく弥勒である
「あなたさまは弥勒如来ですか?」
「ええ、そうです」
「弥勒如来は衆生をお救い下さるために下生してくださったと聞いていますが」
「そう、シンジとやら、衆生の救いを望んでおるのだろう」
「・・・」
「どうした、この体を提供した2人もシンジの望みをかなえたいと、それでここに私がいるのだ」
「救いとは?解脱とは?なんでしょうか?
私の考えることなどあまりにも小さく狭いながらも、思うのです。
人は輪廻を回ることにより魂を向上させ、そしていつか解脱へいたるのでは?
と思うのです。たしかに弥勒如来の御力で解脱への道に行くのが早いのかもしれません。
しかし、それが果たして正しい道なのでしょうか?
死んで梵天に帰り梵天よりまた世に生まれ、そしてまた梵天に帰る。
その過程での魂の修行がなくして解脱がはたしてあるのでしょうか?
私にお教えください。」
「救いはいらぬと?そう言うのか?」
「いえそうではありません。救いは与えられるものではなく見つけるものではないかと
そうおもったのです」
「よく言った。もともと救いや解脱の境地は与えられるものではなく自らが感じ見つけるべきもの
それをもし、一足飛びに欲しいシンジが言っていたら、そのまま何もせずにおこうと思っていた」
「ただ弥勒如来様、ひとつ私の願いを叶えて頂けないでしょうか?」
「なんじゃ、申してみよ」
「人々の心に道しるべをお与えください。道を指し示してください。さすればいつの世にか
解脱の境地に至ることが出来るでしょう」
「そうか、それがシンジの願いか?ならば叶えよう」
光り輝く弥勒如来は無数の光の粒になりこの世の全ての存在にばら撒かれた。
心は温かくなり、安らぎが訪れ、そしてその刹那、地球上から争いが途絶えた。
また、争いは始まるであろうが、一瞬でも争いが消えた。
全てに人の心に道しるべが刻まれ。それを見るものには浄土が近くなるだろう。
シンジは思った
これでよかったのだろうか?救いを求めて一足飛びに浄土へ行くほうがよかったのか?
いや、間違えてはいないと信じる。浄土には自分の足ですすむべきだし。そのために輪廻があるんだ
-------------- 結 願 --------------
売り上げランキング: 1
カーンになる。
N2はオーム。
紫色の「先行者」しか思い浮かばねえ…
なんか幸福の科学のにおいがするな
それもあるが、再体験ならそれだけでやってほしかった。
次はこれでリメイク頼むw
南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏
スッキリ終わるこういうのもいいな
ファフナーのラスト付近は空についての考え方が盛り込まれていてお勧め。
エヴァ自体仏教的な要素も含んでるよ
例えば
ゼーレの目標はキリスト教的だけどゲンドウの目標は仏教的だし
長いけど
モチーフにしているとは思えないんだよね
エヴァンゲリオン(ギリシャ語で福音)は、かなり挑発的なタイトルだけど
庵野は聖書をまともに読んだことないんじゃないかなーっと思うし
そういう宗教観を抜きにすれば、なかなか楽しめるアニメではあった
こんな終わり方もありよのぅ。
にしても、エウレカは見たことないが、仏教に関係あるものなんかいのぅ。
面白かったよ!
なにこれ面白かった・・
ブライトライツ・ホーリーランド思い出した
完成度高いなあこれ
2005年ってのもすごいな。
エヴァが理解しやすくなったよ
もう一回アニメ版見てくる
でワロタwww
これを書いたヤツ頭がどうかしてるな、良くも悪くも
ガサラキなつかしーなぉぃ。
だから涅槃ゲリオン程度のさじ加減で満足。
あるあるネタだと思って開いたらSSだったとはな
なかなかよかった
強くてニューゲームってわくわくするな
カヲルを説得して仲間にってのは予想できたが、イロウルもといマリちゃんが仲間になったのは完全に予想外だったw
仏教に差し替えるだけでギャグになるんだな
>決戦兵器が写経してどうするんですか?
www
ネタっぽいタイトルなのにな。最後のおめでとうあたりをちょっと見たかったかも
見てないから確実にはわからないが、司令はもっと独善的じゃなかったか?
不意打ち過ぎてフイタ
アンタ瓦解員だろ
じゃなきゃこんだけの仏教(主にカルト)用語変換するだけで神経衰弱するわwww
カルト大HP内にあるIME仏教用語辞書登録してるとみた
自分の※の薄ら寒さは異常だが
勤行なんて文字見て一気に萎えた
カルトは鳥肌モノだが五年も前のネタにしてはハマった
乙
アニメ化されるね
あれのおかげでどれだけ仏教系の作業が楽になったことか。
「ごうざんぜ」といれてきちんと変換出来るんだぜ。
あ、内容面白かったです。乙。
微妙にひっかかるところもあったけど、面白かった。あと、謎の老僧は結局何だったんだ?
さては1は寺生まれか
空中で座禅とかシュールだけどなww
しかも2005年って・・・
でも面白かったよ
エヴァを良く理解していないとこういうのは書けないと思うんだ。
うめぇなw
魂のリフレインていうヘボSSをかいてたなあ。「シンジの菩薩の慈悲によって、次々に仏へと帰依して行く使徒、曼荼羅を埋め尽くす仏が集った時、56億8千万年の彼岸から弥勒菩薩が現れ、この世に極楽浄土が現出すると言われる」とか、聖騎士アスカ様がローマ教皇の命を受け日本に攻めてくるとか、妹属性のシャムシエルとかw
「筆をセンターに入れて写経」で吹いた
畜生wwwww
ふふふふふふ、ここまでも大作で笑わしてくれて有難うございました。
うっでぃ・あうぇあ//
元の話の大体の流れはわかるから、その鬱部分が激減してるみたいですごく面白かった
これなら普通にアニメも映画も見る
想像したらワロタwwwwwwwwwww
アスカが救われ気味なところで涙腺が緩む
なんか涅槃がしっくりきてる自分発見。
長いっつってもちゃんと端折ってあるし、面白かった
※みて日付確認して驚いた。
良い物は月日がたっても良いもんだ。
ていうかこれ読んでオリジナルを始めて理解した気がしたわ
キングゲイナーのゴレームあたりを思い出すな
パロディとしてでも6割本気で作って欲しい。
もとのエバーも繰り返しやってんだから宗教変えたっていいじゃない。
あとシンジが読経・写経・座禅に違和感無くなって行く様は面白い。
量産機が空中で禅を組んで飛んでくのを劇場で見たい。
暗くなくて軽く見れて良かったわ
これ見てマリを出したり、綾波を人らしくしたんじゃないかとか思ってしまうわw
2005年かよ!!
えっ?これネタバレ…予言?
ディテールを直せばこれはこれで物語として成立しそうな勢い
随所に入るもじった小ネタに吹いたりしたけどw
中盤辺りでシンジのキャラ変わったのがワロタww
ラストがそのまま旧劇の展開とか貞エヴァを元に書いたんかな?って気もする
仏教学をかじった人間(大学生)か、変に興味持ったヲタクが書いた文章だな。
だれか完全漫画化頼む。
原作だってもうちょっとはキリスト教テイストだったよ。
>「うぇッ」「ネハが肉を喰ってる」「戒律を破ってる」
戒律ワロタw
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