2011年09月09日

右翼は排外主義の障壁に堕すのか?

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反中共デーから在日中国人問題を考察

「排外主義」が死滅した日本で右翼の本来的な在り方を問う

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 当ブログのコメント欄にも書き込みがあったものだが、来たる9月29日に全国各地で行なわれる「反中共デー」と対中運動について考察してみたい。

 この反中共デー大会は主に右翼民族派団体の若手が中心となったもので、中国共産党(以下、中共)が支配する中国を敵国と断じた上、各地で偽りの友好に反対する街頭集会・デモ行進を展開するというものだ。

 筆者も保守系新聞などで毎年このデモが行なわれていることくらいは知っていたが、既に今年で10回目を数えるという。

 以下、デモの概要をそのまま転載。

※宣伝ではありません

お知らせ 《第10回9・29反中共デー東京大会》

c0160288_22363381 中共(中国共産党=中華人民共和国)は敵国です。我が国土である尖閣諸島を侵略しようと妄動する「反日」「共産」「中華」の三悪国家である中共との友好は断じて存在しません。
 昭和47年9月29日、我が国は中共との国交を樹立しました。来年は所謂「日中国交正常化」40年となります。しかし、我が国と中共との関係が正常かつ友好的であった事はありません。主権侵害、内政干渉、領土および領海の侵犯など、中共による敵対行為は数限りなく繰り返されてきました。
 中共の脅威に晒されているは、我が国だけではありません。満州、南モンゴル、東トルキスタン(ウイグル)、チベットなどに対する侵略・虐殺・苛政。また台湾に対する侵略の野望。さらに中共に支配されている全ての人民たちの苦難。中共の存在は、アジア全民族の脅威であり、人類の敵と断言出来ます。
 我々は草莽の有志として、祖国の危機を坐視する事は、断じて出来ません。平成14年9月29
日、所謂「日中国交正常化」30年の秋、我々は中共との国交断絶を勝ち取る為、第1回9・29反中共デーを開催しました。第9回となった昨年、東京だけではなく、北海道(札幌)でも、東北(仙台)でも、中部(名古屋)でも、関西(大阪)でも、九州(福岡)でも、反中共デー闘争は展開されています。
 第10回となる本年も「9・29反中共デー」の旗の下、勝利を目指して、同志道友が共に起ち上がり、共に闘う事を熱望します。勝利を信じて、闘いましよう。

[日時]
9月29日(木)雨天決行
午前11時〜集会開始
正午〜行進出発

[場所]
三河台公園(東京都港区六本木4の2の27/六本木通り沿い/俳優座の横)

[合意事項]
超党派の運動のため、会旗など団体の旗の掲揚は禁止します。また、車輛での参加および徒歩行進に適さない服装での参加はご遠慮ください。

[告知事項]
東京大会だけではなく、北海道大会(札幌)も、東北大会(仙台)も、中部大会(名古屋)も、関西大会(大阪)も、九州大会(福岡)も開催されますので、奮ってご参加ください。

以上

 決してこのデモ行動の趣旨に反対するものではないし、むしろ趣旨としては大いに賛同である。インターネット画像でも動画サイトでもデモの様子が映されているが、こちらもそれなりに盛況なようで何よりである。

 ただ、私はデモをはじめ抗中という運動に携わる「右翼」というもののスタンスについては言及しておきたいと思う。

 我々も『在特会(在日特権を許さない市民の会)』『主権回復を目指す会』からなる「行動する保守」運動の街頭行動で中心的役割を担っていた頃は、右翼民族派の方々から相応の批評は頂いていたようなので、こちらからも。

 人民解放軍によって中国大陸を統治する中共は北朝鮮の独裁政権と等しく、日本にとって好ましくない存在であることは言うまでもない。だが、仮に中共政府が打倒されたとしても新たな政権が親日的であるはずもなく、改めて中国人の反日が続くのみである。

 共産主義の軍事独裁政権が悪いと言っても、その独裁政権によって14億人〜15億人とも言われる人口を抱える国からかろうじて人口の流出が防がれているのが実状である。
 もし、仮に独裁政権が打倒されれば、その機に抑圧されていた人民が「ボートピープル」「難民」という形で一挙に大量流出しかねない。

 今でさえ日本は中国人に乗っ取られて占領されたも同然である。

 結局、日本への中国人の流入は中共政権があって起きているし、中共政権が無くなればさらに流入は加速する。どの道、真の友好もあり得ずに「人口侵略」と称すべき中国人の流入は現状でも進む一方なのだ。

 然るに日本の右翼民族派なら、中国が独裁政治だ、中共を打倒せよ…と言う前に「日本こそ軍事独裁政権を樹立せよ!」と主張するのが筋ではないか。むしろ中国・北朝鮮に倣って。

 前々から言っているように、「(北朝鮮と)戦争してでも拉致被害者を奪還する!」という勇ましい言辞が好きな日本の保守・右派・右翼民族派だが、どこの国とであれ戦争をするためには日本も中国や北朝鮮と同様、軍事独裁国家にならなければ出来るはずがない。
 今のまま、自由・民主主義の状態で北朝鮮あるいは中国との戦争に突入…というのはあり得ないし、やれば確実に負けてしまう。

 他国の政治体制などハッキリ言ってどうでも良い。問題は日本こそどう在るかということで、全ての右陣営はどのような世論をつくり上げていく気があるのかということだ。

 また、反中…と言いながら自身の身近にも、そこら中にいる在日中国人の存在について何も言及しないのはどういうわけか?
 中共政府は敵だが、在日中国人は良き隣人だとでも言うのか。バカなことを言ってはいけない。ただ異民族が大量流入しているというだけで日本人の共同体に対する立派な「侵略行為」である。

 私どもも身近に接してきたことだが、埼玉県川口市の『芝園団地』をはじめ中国人住民の急増と近隣トラブルに悩まされているという類の話は枚挙に暇がない。その他、韓国人にせよブラジル人にせよパキスタン人にせよバングラデシュ人にせよフィリピン人にせよベトナム人にせよ…。

 こうした問題を見聞きする度に、いかに右翼民族派という存在が日本各地で凋落しているかがうかがい知れる。本来的にこうした「外敵」に関する問題は、右翼民族派を標榜する者らが真っ先に反応し悪名を甘受してでも排除にかかるのが使命である。

 ところが、排除するどころか逆にアジアの同胞だの「差別は良くねーぜ」だの、強気を挫き弱きを助けるとばかりに誤った義侠心を振りかざしているのだから始末に追えない。
 差別されているのは当の日本人の側だというのに、右翼民族派からして排外主義への嫌悪感を露わにするのだから随分とオメデタイ思考である。

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 これは戦前の右翼の系譜を引きずった「大アジア主義」による影響だが、今や海をわたって進出しているのは中国人の側であり、民族の触覚であり前衛である日本の右翼民族派なら、かつて中国大陸で起きた排日運動に倣って在日中国人を排除しにかからなければならない。

 戦前からの系譜を引き継ぐ伝統的な右翼民族派団体として今なお存続していたり、再建の向きが見られるところもあるが、断言して大アジア主義とは今や左翼思想にも等しい。かつて朝鮮半島や中国大陸でやっていたことをそのまま日本でやろうと言っているようなものだから。

 もっとも戦前の大アジア主義の伝統右翼からして、明治以降の近代という歪な国家体制の中で育まれた思想・勢力なので致し方ないだろう。日本における真の攘夷、真の排外主義は死滅したと言うよりも明治の近代国家が成立して以降、誰一人として台頭していない。
 「徳川300年」時代の終焉とともに、真の攘夷・排外主義者(つまりサムライ)が死滅させられてしまったからだ。

 近代国家で排外主義者が存在しないことを示したもう一つのエピソードをご紹介しよう。

 あれは東京・秋葉原を通行していた時のこと。大通りで信号待ちをしている右翼団体の街宣車を通りかかった白人男性が物珍しそうにデジカメで撮影していた。それに気付いた街宣車からは拡声器のマイクを通じて、自らが「日本版K・K・K(クークラックスクラン)」であることを示すアナウンスが英語で流された。 ???

 K・K・Kは米国における白人至上主義団体で真の排外主義団体であり、白人にも分かりやすく街宣行動の意義を示したのだろう。
 その発音が正しいかどうかは別として右翼団体の中にも英語が堪能な者がいるのは流石だ。しかし、電脳都市アキバを中国人観光客のチャーターバスや欧米観光客によって好き勝手にされているのに、そうした事実には何ら怒りの声を上げない日本の右翼民族派はとても本場のK・K・Kと比べられるような代物ではない。

 いや、日本国内の「民族問題」、日本人にとっての「敵性民族」の存在には何ら言及しない奇妙な右翼運動が排外主義だと言うなら、日本という国家社会がその程度のものだということになってしまう。

 来日外国人とは仲良くしなければならない、善良な外国人を追い出してはいけない、まして暴力(テロ)を用いて排外するようなことは許されないとする思考は全て近代社会におけるプロパガンダの刷り込みである。

 以前、在特会による在日朝鮮人への抗議行動がメディアでバッシングされた頃、右翼民族派団体の中には在特会に否定的な向きが多々見られた(逆に在特会への賛同も少なくなかったが)。

 このままでは日本に本物の排外主義が一定の運動勢力として台頭しようとする時、それを阻害する最たる勢力は在日でも同和でも左翼でもなく、他ならぬ「右翼民族派」だという本末転倒な事態が到来しかねない。現にそうなってもいる。

 左翼勢力への攻撃も良いが、本来的には右翼民族派こそが左翼とも結託する同和勢力・在日朝鮮人社会を真っ先に潰しにかからなければならない。
 急増する一方の中国人など来日外国人然り。


至言!

匿名掲示板『2ちゃんねる』が右派的なサイトであろうと、

右も左も入り乱れ、好き勝手を述べていて日本は救われない!

日本人を救うのは2chも強権的に潰せる排外的な独裁政治だ!

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Posted by samuraiari at 03:50│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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