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『  医療過誤で植物状態 5476万円支払い議会に提案 北海道・市立旭川病院 』

元奴隷小児科医の刹那主義

なので、何度も聴診したりモニターを確認したりして、しつこいぐらいチェックをするので、8分間気付かないという状況はどういう状況だったのかこの記事だけでは詳細が分かりません。

もちろん食道にチューブが入ってしまうと、まず酸素モニターの数字が正常値まで上がらず、CO2センサーも反応せず、呼吸音もしっかりと聞こえない状況になるので、あくまでもベビーの場合ですが誤挿管していればおそらくすぐに気付くと思います。

最近では減りましたが、私も誤挿管をした経験は何度かあります。
また蘇生に携わる科の医師で、誤挿管をしたことがない医師はまずいないのではないでしょうか。

なので、食道挿管してしまった場合はすぐに抜いてやり直すということになります。

明日は我が身と考えるのが、この「やり直す」ということが業務上の過失にあたるのかということです。

チューブを気管に注意して正しく挿入する義務があり(注意義務)、もし正しく挿入出来なければ注意義務違反にあたり、業務上の過失とみなされ、結果的に死に至った場合は業務上過失致死罪になるのか否かということです。

法律的なことに関しては素人なのでよく分かりませんが、注意義務違反=業務上の過失なのでしょうかね。

また誤挿管していないかどうかを確認すること=注意義務だとして、何分以内に気付けば注意義務違反にならないのか、それとももたらした結果によるのか、どうなんでしょうか。

私の場合、新生児蘇生の際〔この赤ちゃん死ぬかも〕と思った瞬間、自分でも驚くほど開き直って冷静になれるので、ここ最近は幸いにして挿管をやり直さずに済んでいますが、もし今後自分の考え方が保守的になってきて、「 やばい。このまま挿管出来ずに赤ちゃん死んだら、訴えられるかも。そんなの嫌だ。」

とかなってきたら、ブルって失敗するかもしれませんな。
まあ目が見えにくくなってきたり、手先が震えるようになってきたら引退ということで。
 
 【 これで赤ちゃんが助からなかったとしても仕方ない
   それで自分が訴えられたとしても仕方ない      】

と思えている限りは、まだイケるかもしれません・・・
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