最終更新日:2011年09月07日

下水汚泥等の放射能濃度の測定結果などをお知らせします

 

 下水道終末処理場から排出される、下水汚泥の放射能濃度などの情報を提供しています。

1 下水汚泥等の放射能濃度測定結果

2 下水道終末処理場の空間放射線量測定結果

3 下水道終末処理場の放流水放射能濃度測定結果

4 現在の状況及び今後の予定について

5 皆様からのご質問とお答え

【参考資料】

 

 

 

1 下水汚泥等の放射能濃度測定結果

 千曲川流域下水道下・上流処理区終末処理場の焼却灰について行っている放射能濃度測定結果は以下のとおりです。上流処理区終末処理場の焼却灰については、セメント会社が工場毎に設けている受入基準を下回っているため、放射能濃度の測定を継続しながら工場への搬出を再開していますが、受入基準を上回った場合は再度下回るまで排出を停止します。なお、その他の放射能の検出された焼却灰は、これまでと同様、飛散流出しないよう場内で適正に保管しています。

(色違いセルが最新測定値) 

処理場名
(所在地)
測定対象 用途 採取日 測定値(Bq/kg)
ヨウ素
-131
セシウム
-134
セシウム
-137
セシウム
合計値

千曲川流域下水道
    下流処理区終末処理
    
(長野市赤沼)

焼却灰 セメント
原料

H23. 5. 6

不検出

1,890

2,050

3,940

H23. 5.19

不検出

1,100

1,100

2,200

H23. 5.23

不検出

700

730

1,430

H23. 5.27

不検出

850

910

1,760

H23. 5.30

不検出

770

830

1,600

H23. 6. 3

不検出

970

1,000

1,970

H23. 6.10

不検出

620

660

1,280

H23. 6.17

不検出

420

440

860

H23. 6.23

不検出

490

530

1,020

H23. 6.30

不検出

580

650

1,230

H23. 7. 7 不検出

830

890

1,720

H23. 7.14 不検出

600

630

1,230

H23. 7.21 不検出

640

700

1,340

H23. 7.28 不検出

540

600

1,140

H23. 8. 5 不検出

250

280

530

H23. 8.11 不検出

270

320

590

H23. 8.18 不検出

230

260

490

H23. 8.25 不検出

210

250

460

脱水汚泥 確認用 H23. 7.20 不検出 不検出 不検出 不検出

千曲川流域下水道
    上流処理区終末処理場
   (長野市真島町)

焼却灰 セメント
原料
H23. 5. 2 不検出

870

870

1,740

H23. 5.19 不検出

1,500

1,500

3,000

H23. 5.23 不検出

240

270

510

H23. 5.27 不検出

380

400

780

H23. 5.30 不検出

320

340

660

H23. 6. 6 不検出

360

380

740

H23. 6. 9 不検出

230

250

480

H23. 6.14 不検出

330

360

690

H23. 6.20 不検出

200

200

400

H23. 6.24 不検出

220

230

450

H23. 6.30 不検出

170

210

380

H23. 7. 5 不検出

130

150

280

H23. 7.11 不検出

190

220

410

H23. 7.15 不検出

170

180

350

H23. 7.21 不検出

130

120

250

H23. 7.25 不検出

150

160

310

H23. 7.29 不検出

120

140

260

H23. 8. 4 不検出

110

90

200

H23. 8. 8 不検出

120

120

240

H23. 8.12 不検出

130

120

250

H23. 8.16

160

150

140

290

H23. 8.22

240

130

160

290

H23. 8.26

220

120

130

250

脱水汚泥 確認用 H23. 7.20 不検出 不検出 不検出 不検出

犀川安曇野流域
           下水道終末処理場
  (安曇野市豊科田沢)

脱水汚泥 セメント
原料
H23.5.2 不検出 不検出 不検出 不検出

諏訪湖流域下水道
      豊田終末処理場
    (諏訪市豊田) 

焼却灰 金売却 H23.5.10 不検出 不検出

36

36

溶融飛灰 H23.5.13 不検出

1,000

1,010

2,010

煙道スラグ H23.5.17 不検出

640

730

1,370

溶融スラグ 建設資材 H23.5.2 不検出 不検出

23

23

 【参考】
千曲川流域下水道下・上流処理区終末処理場の焼却灰中放射能濃度の推移グラフ(PDF形式:14kB/1ページ)

 

2 下水道終末処理場の空間放射線量測定結果

 県内下水処理場のうち、焼却灰の搬出を停止し場内で保管している処理場について、空間放射線量の測定結果を掲載しています。敷地境界ではいずれも県内の通常の値と大差なく、場内の保管場所等でも問題となるレベルではありません。

(1)諏訪湖流域下水道豊田終末処理場(県管理:諏訪市豊田)     (色違いセルが最新測定値)

測定年月日 測定詳細表
(PDF形式)
敷地境界 場内保管場所等
地点数 測定値(最小〜最大)
(μSv/h)
地点数 測定値(最小〜最大)
(μSv/h)

H23. 5.25

7KB/2ページ 0.04 〜 0.05

0.03 〜 0.08

H23. 6. 1

7KB/2ページ

0.04 〜 0.05

0.03 〜 0.07

H23. 6. 8

7KB/2ページ 0.04 〜 0.05 0.04 〜 0.08

H23. 6.16

8KB/2ページ 0.06 〜 0.06 0.06 〜 0.09

H23. 6.24

10KB/2ページ

0.05 〜 0.06

0.05 〜 0.09

H23. 7.12

9KB/1ページ

0.05 〜 0.06

0.04 〜 0.08

H23. 8.11

5KB/1ページ

0.05 〜 0.05

0.05 〜 0.08

(2)千曲川流域下水道下流処理区終末処理場(県管理:長野市赤沼)

測定年月日 測定詳細表
(PDF形式)
敷地境界 場内保管場所等
地点数 測定値(最小〜最大)
(μSv/h)
地点数 測定値(最小〜最大)
(μSv/h)

H23. 5.25

7KB/2ページ

0.04 〜 0.06

0.04 〜 0.04

H23. 6. 1

7KB/2ページ

0.04 〜 0.06

0.04 〜 0.12

H23. 6. 8

7KB/2ページ 0.05 〜 0.06 0.04 〜 0.23

H23. 6.16

8KB/2ページ 0.07 〜 0.08 0.06 〜 0.27

H23. 6.24

10KB/2ページ

0.06 〜 0.07

0.05 〜 0.17

H23. 7. 8

9KB/1ページ

0.06 〜 0.07

0.05 〜 0.31

H23. 7.27

6KB/1ページ

0.06 〜 0.08

0.05 〜 0.26

H23. 8. 2

6KB/1ページ

0.06 〜 0.07

0.05 〜 0.28

H23. 9. 1

6KB/1ページ

0.06 〜 0.08

0.06 〜 0.24

(3)千曲川流域下水道上流処理区終末処理場(県管理:長野市真島町)

測定年月日 測定詳細表
(PDF形式)
敷地境界 場内保管場所等
地点数 測定値(最小〜最大)
(μSv/h)
地点数 測定値(最小〜最大)
(μSv/h)

H23. 5.25

7KB/2ページ

0.04 〜 0.07

0.05 〜 0.14

H23. 6. 1

7KB/2ページ

0.04 〜 0.06

0.04 〜 0.12

H23. 6. 8

7KB/2ページ 0.05 〜 0.06 0.05 〜 0.12

H23. 6.16

8KB/2ページ 0.07 〜 0.09 0.07 〜 0.16

H23. 6.24

10KB/2ページ

0.06 〜 0.09

0.06 〜 0.15

H23. 7. 8

9KB/1ページ

0.05 〜 0.09

0.05 〜 0.17

H23. 7.27

6KB/1ページ

0.06 〜 0.08

0.06 〜 0.18

H23. 8. 2

6KB/1ページ

0.05 〜 0.08

0.06 〜 0.20

H23. 9. 1

6KB/1ページ

0.06 〜 0.08

0.06 〜 0.19

空間放射線量率計の変更に係る検討資料(PDF形式:38KB/1ページ)

空間放射線量率計の変更に係る検討資料(2)(PDF形式:51KB/1ページ)

   

3 下水道終末処理場の放流水放射能濃度測定結果

 県内下水処理場のうち、放射性物質が検出された焼却灰等を保管している3カ所の流域下水道終末処理場及び長野市の公共下水道終末処理場1カ所について、放流水中の放射能濃度の測定を行いました。結果は全て不検出でした。

処理場名

管理者 所在地 採水日 測定値(Bq/kg)

諏訪湖流域下水道豊田終末処理場

諏訪市豊田 H23.5.27 不検出

千曲川流域下水道下流処理区終末処理場

長野市赤沼 H23.5.27 不検出

千曲川流域下水道上流処理区終末処理場

長野市真島町 H23.5.30 不検出

長野市東部浄化センター

長野市 長野市大豆島 H23.5.30 不検出

   ・ 測定機関:長野県環境保全研究所   ・ 測定年月日:平成23年5月28日〜30日

 

 

4 現在の状況及び今後の予定について

  • 千曲川流域下水道上流処理区終末処理場の焼却灰については、セメント会社が工場毎に設けている受入基準を下回っているため、放射能濃度の測定を継続しながら工場への搬出を再開していますが、受入基準を上回った場合は再度下回るまで排出を停止します。

  • セメント会社が受け入れを停止しこれまで処理場内で保管している焼却灰については、最終処分先が確保できるまでの間、引き続き適正に保管します。

  • 焼却灰の放射能濃度や空間放射線量のモニタリングも当面継続します。

 

 

5 皆様からのご質問とお答え

Q1:これらの数字は安全なのか、危険なのか。

A1:焼却灰が保管されている処理場内の空間放射線量は0.04〜0.27μSv/hrであり、保管物か
   らの放射線による健康影響はほぼない
ものと見込まれます。処理場の見学等もこれまでどお
   り全く問題ありません。

Q2:下水に放射能が含まれているのか。なぜこんなに大きい値になるのか。

A2:過去の測定値がないため推測となりますが、

   @測定されないようなほんのわずかな量の放射能が下水(水やし尿)に含まれていた
   A雨水に含まれるほんのわずかな放射性物質や、地表面に降り積もっていたほんのわずかな
    放射性物質が下水と一緒に流れ込んだ

   といったことから、もともと下水処理場の汚泥の焼却灰の濃度は、流れ込んだ下水の3〜5
   万倍程度に濃縮されますので、たとえ水道水や降下物などの放射能が不検出であっても、焼
   却灰で検出されたものと見られます。

Q3:焼却灰の放射能濃度は今後どうなっていくか。
A3:若干の増減を繰り返しながら、徐々に減少していくものと見込まれます。

Q4:「不検出」とはどれくらいか。

A4:下表の値未満の場合を、精度が十分でない値なので「不検出」としています。
  (試料の密度やそれ自身のガンマ線量によって変動します。一般的に、放射能が高いものは下
   限値が高く、放射能が低いものは下限値が低くなります。)

                                                   単位:Bq/kg

測定区分 対象  ヨウ素−131  セシウム−134 セシウム−137
5/18公表分※1  焼 却 灰  300 100 100
 汚   泥 50 20 20
5/23公表分※1

焼 却 灰

50 30 30

溶融飛灰

230 150 130

煙道スラグ

60 50 50

溶融スラグ

60 20 20
5/30以降公表分※2

焼 却 灰

50 50 50
6/3 公表分※1

放 流 水

        ※1:長野県環境保全研究所  ※2:(財)食品環境検査協会測定

Q5:どのように保管しているのか。

A5:搬出を停止している焼却灰は、通常の搬出用のホッパーと呼ばれる、焼却炉棟の中にある鉄
   製の容器や、フレキシブルコンテナバッグと呼ばれる約1mの丈夫な袋(約330kg入)に飛
   散しないように入れ、場内に保管しています。

Q6:これからどうしていくか。

A6:焼却灰中の放射能濃度の推移を確認していくとともに、焼却灰の保管が解消するまで処理場
   での空間放射線量の測定を行い、異常がないか確認していきます。
   また、焼却灰等の処分先の確保に努めるとともに、国に対しても放射性物質を含む焼却灰等
   の処分先を確保するよう、引き続き要望していきます。

Q7:セメント会社の受け入れ基準とは何か。

A7:セメント会社では下水道汚泥や汚泥焼却灰をセメント原料として利用してきましたが、今回
   の福島原発の事故以降、各地の下水道汚泥等から放射能が検出されたことから、一時受入を
   停止していました。その後、安全性が保証されるクリアランスレベルの100Bq/kgをセメント
   製品で下回ることが確認できる範囲で、汚泥等の受け入れが再開されていますが、その際に
   セメント会社の各工場でそれぞれ許容できる汚泥等の放射能濃度を設定しています。その値
   は製品と同じ値の100Bq/kgから始まり、現在は工場によっては200〜300Bq/kg程度まで緩和
   されています。
   

 

 

【報道発表資料】

 

 

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