松本死刑囚の三女敗訴 月刊誌記事めぐる訴訟オウム真理教の松本智津夫死刑囚(54)=教祖名麻原彰晃=の三女が、月刊誌「サイゾー」の記事は名誉棄損に当たるとして、当時発行元だったインフォバーン(東京)に500万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は28日、請求を棄却した。 三女側は「三女を中心とする主流派は存在せず、三女が父である松本死刑囚の死刑を希望していないのに、それに反する記事を掲載した」と主張したが、判決理由で石井浩裁判長は「読者は、報道などから三女が教団で重要な地位にあると知っている。記事内容も論評の範囲を超えておらず、三女の社会的評価を低下させるものではない」と結論付けた。 判決によると、サイゾーは2006年12月号の記事で、死刑確定を松本死刑囚自身や「周辺(三女を中心とする主流派)が希望したような印象がある」などとした宗教学者の見解を掲載した。 【共同通信】
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