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【社会】

研修医が異常見落とし女性死亡 名大病院の救急外来

2011年9月9日 00時45分

 名古屋大病院(名古屋市昭和区)は8日、2009年2月に嘔吐(おうと)と腹痛を訴えて救急外来を受診した70代女性が帰宅翌日に意識不明となり、別の病院で腹膜炎で死亡したと発表した。経験の浅い担当の研修医が異常を見落として便秘症による腹痛と誤って判断、かん腸をして帰宅させていた。病院側は救急外来の診療体制が不十分だったと認め、家族に謝罪した。

 病院によると、病理解剖の結果、死因は結腸に1センチ以上の穴が開いていたことによる腹膜炎だった。事故調査委員会は、3年目の40代男性研修医がエックス線写真に写った異常を読み取れず、上級医への相談や連携がなかったことなどを問題視。「緊急手術すれば救命できた可能性がある」と指摘した。

 遺族側の代理人によると、今年8月に3千万円で示談が成立した。

 救急専門医不足は全国的に深刻な問題となっており、総合病院でも夜間は置いていないところが多い。

 名大病院も事故当時、救急専門医は7人しかおらず、研修医が診察をする機会が多かったという。事故後、3倍の21人に増やし、集中治療室(ICU)を救急・内科系と外科系の2つに分割、拡充した。

 松尾清一院長は「高度先進病院として期待される救急診療・指導体制になっていなかった。この事例の公表で、多くの救急診療の現場に警鐘を鳴らし、再発防止を呼び掛けたい」と話した。

(中日新聞)

 

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