台風12号の影響で崩れた土が川の水をせき止めている「土砂ダム」について国土交通省は奈良県と和歌山県の2か所で決壊する恐れがあると発表しました。
決壊の恐れがあるのは奈良県五條市大塔町赤谷と和歌山県田辺市熊野にある土砂ダム、2か所です。
このうち大塔町赤谷の土砂ダムには台風による土砂崩れでおよそ1,300万立方メートルの水がせきとめられていて、あと60ミリの雨が降ると水があふれ出すということです。
決壊した場合の被害想定区域は幅300メートル、長さ20キロにわたるということです。
「五條市大塔町赤谷については避難が必要と考えている」(近畿地方整備局担当者〜8日)
また田辺市熊野の土砂ダムはせき止められている水量は70万立方メートルと少ないものの、すでにダムから水があふれ出しているということです。
近畿地方では8日夜から9日にかけて大雨が予想され、国交省はこれまでにない土石流が発生する恐れがあるとみて警戒を呼びかけています。 (09/08 23:56)
|