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最新情報

福島取材

カテゴリ: レポート

思想地図β震災特別号の取材のため、新津保建秀さん、藤村龍至さん、編集長東浩紀と共に福島に行ってきました。実際に訪れたのは、飯館村、南相馬市、そして浪江町です。被害の状況は報道等である程度知っていたつもりではいたのですが、実際にその場に行ってみると想像していたものとは全く違いました。

数日後に避難区域に指定された飯舘村は、まだこの季節には雪が残っている山間の美しい村でした。住人の姿もまだまだ見受けられ、まさかここが放射能によって避難しなくてはならないとは全く信じられませんでした。

また、津波によって防波堤が見るも無惨に崩れ、見渡す限り瓦礫と泥土に覆われた南相馬の海岸には、数十メートルもの高さの鉄塔がぐにゃりとねじれて寝転がっており、あまりに圧倒的な自然の力に、そう簡単に希望の言葉を言う事はできないと感じてしまいました。

そして、最後に訪れた浪江町には全く人の気配がなく、犬と鳥の鳴き声が無人の街に響き渡り、視覚的な被害はそれほどみえないにも関わらずあまりにも異様なその光景に、今まで経験した事のない恐怖を感じました。放射能は全く見えないし匂いがある訳でもないのに感じたそのみえない恐怖は、体験してみれば、ほとんどの人がもはやそう簡単に原子力発電所を認められないだろうと思いました。

その後、福島市内に戻り、今回の震災特別号に詩を書いて頂く詩人の和合亮一さんと企画についての打ち合わせをしました。福島の歴史についてもいろいろと教えて頂き、その優しくて力強い言葉に、こちらのほうが勇気づけられました……。今後、特に浪江町や飯舘村は避難区域に指定されてしまったので、そう簡単にここに訪れることすらできません。少しでも伝えられるように、なんとか言葉の力を信じ、震災特別号を作っていきたいと思います。

2011年04月23日 00:37:49 (goto)

『しそちず!』第4号送り状

カテゴリ: 友の会

浅子です。

コンテクチュアズ友の会会員のみなさま。この度は会報誌の「しそちず!」第4号をお届けするのが大幅に遅れてしまい、申し訳ありませんでした。そして、いつもは同封している送り状が、一社員の独断により今回は送付されませんでした。重ね重ねお詫び申し上げます。特に今回は震災後初の会報誌ということもあり、送り状は編集長の東が自ら書いており、その送付状も含めてひとつの作品となっていたので、我々としても非常に心苦しい限りです。今後二度とこのような事態が起こらぬよう、社員一同引き締めて参ります。

本当に申し訳ありませんでした。

東による送り状の挨拶を、以下に全文を掲載致します。

今後ともよろしくお願い致します。

編集長からのご挨拶

東日本大震災の被災者の方々に心よりお見舞いを申し上げます。

会員の方にも被災地在住の方々がいらっしゃいます。

復興の辛苦のなか、もし本会報が少しでもみなさまの苦しみを和らげるものになっているならば、それに越した喜びはありません。

少しでも楽しんでいただければと存じます……。

……というわけで、なんともかんとも、たいへんな災厄が起きてしまいました。

東北および北関東地方の惨状とは比較になりませんが、首都圏でも放射能汚染の恐怖、計画停電による不安はまだまだ続き、かつての日常が復活するには長い時間がかかりそうです。この震災は日本社会のあらゆる場所に深い傷跡を残し、言論もむろん例外ではないでしょう。ゼロ年代の思想が云々とかもはや言っている場合ではない、ぼくたちは突然のように、50年、100年にいちどの大きな歴史の節目に投げ出されてしまったようです。今後は、次の10年ではない、次の100年を考えなければなりません。

いやはや、それはまったく重い責務です。鬱になりそうです。というかぼくはそういうのはとっても苦手です。でも、現代日本で言論人として生きている以上、この責務からだけは逃がれるわけにいかない。

とりあえず我が社コンテクチュアズは、この危機に対し、言論・思想を担う新しい出版社として最低限の社会的責任を果たすべく、急遽『思想地図β』震災特別号の刊行を決定いたしました。「危機(災厄)と思想の力」を主題とし、この過酷な現実を生き抜くためのアクチュアルな思想の可能性を探る意欲的な目次を構成し、定価の3分の1を支援金として被災地に送らせていただく予定です。

刊行時期や目次など詳細については、本会報次号でも告知しますが、ぼくのツイッターでの呟き @hazuma や公式アカウント @contectures を適宜ご覧になっていただければ幸いです。

さて、会報『しそちず!』第4号をお送りいたします。

今号もふたたび大幅ページ増。巻頭特集では、マンガ表現論でエッジを走り、じつはぼくの15年来の畏友でもある伊藤剛氏の研究室におじゃましました。例によっての二号分割掲載で、次号はマンガ表現の「目」と「視線」の機能について、じつに刺激的な理論の構想が語られるので、お見逃しなく。

第二特集は、昨年末から先月2月26日の創刊記念イベントまで、この3ヶ月間コンテクチュアズを(いい意味でも悪い意味でも!w)翻弄し続けた大型企画、「AZM48 the movie」の総括記事です。入江悠監督参加のコラムと鼎談、狂乱の2.26イベントの報告記事、そして宇野常寛氏連載の原作小説もついに最終回へ……。まったくの偶然なのですが、震災を経た現在の視線で見ると、それはまさに、震災前の、あの幸せで内向的で能天気だったゼロ年代を象徴する企画だったようにも見えないことはありません。2月26日からまだ1ヶ月経っていないというのが、ぼくにはまだどうも信じられないのです……。

そして今号は、この版型、ページ数で送る最後の会報です。次号より本紙は大幅にリニューアルし、版型こそ小さくしなりますが、逆に大幅ページ増、目次も一新し新人の投稿原稿を受け付けるなど(正式な募集は次号からですが、意欲あるひとはいまからでもぜひぜひ! 2万字以内が目安のノンフィクションの論考を幅広く募集します)、『思想地図β』の友の会としてふさわしい読みがいのある会員制マガジンに生まれ変わる予定です。

ほかも某事情により代表がぼくに変わったこと(!)や、オフィスが四谷から五反田に引っ越し面積が10倍以上になったこと(!!)など、この春は社内も動きが激しく、じつは無数に報告しなければならないことがあるのですが、震災に比較すればすべてが些細なことですし、なによりももはや紙面が尽きました。

今後ともコンテクチュアズへのご支援、よろしくお願いいたします。

『思想地図β』震災特別号、そしてその次の2号、必ずよいものにします。

2011年3月23日

停電で暗い羽田空港にて

合同会社コンテクチュアズ

代表 東浩紀

2011年04月18日 21:41:58 (asaco)

竹熊健太郎さん打ち合わせ+梅沢和木さん

カテゴリ: レポート

先週の4月17日、思想地図β震災特別号の打ち合わせのため、竹熊健太郎さんが五反田のコンテクチュアズ新事務所に来社されました。竹熊さんは編集長東が学生だった頃からの付き合いということもあって打ち合わせは多岐に渡り、非常に熱い議論になりました。また、この日は梅沢和木さんが新事務所の壁に飾る作品のパネルを設置しに来ていたため、一同はそのまま五反田駅前の鉄板焼き屋へ。

その後も話は尽きる事なく、東×竹熊による旧エヴァ+新劇場版の話など、胸熱の展開に…。こんな話を真横で聞けるなんて、この仕事をやっていて本当に良かった(泣。

2011年04月17日 22:55:09 (goto)

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  • contecturesとは
    2010年4月に、作家の東浩紀とデザイナーの浅子佳英が中心となり立ち上げた、東京を拠点とする言論サービス企業。激変する現代社会に正面から向かい合い、生きた知的経験をユーザーにお届けして、新しい啓蒙の発信地となることを目的としています。
    主な収入源は『思想地図β』と「友の会」。
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  • 思想地図β販売中

    Image of 思想地図β vol.1 Image of 思想地図β vol.2
    『思想地図β』vol.1およびvol.2はコンテクチュアズショップおよび全国各書店で販売中
    です!
  • 思想地図βへ至る道

    『思想地図β』vol.1の関連書籍を、各執筆者の持ち回りで紹介。9月末までは藤村龍至の10冊!藤村氏執筆による詳細な紹介文は『しそちず!』#7に掲載予定です。

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