『ガンバル日記』入札談合汚職事件関連抜粋
2003年10月〜2004年3月
03年10月14日
(火) 入札妨害・談合事件の余波 2002年度一般会計決算否決
なぜ〜 こんな時代にがんばれ〜ないのか
なぜ〜 こんな時代にがんばら〜ないのか
歌手の泉谷しげるさんの『なぜ、こんな時代に … 』という歌の一節ですが、今日から日記を開始するにあたって、こんな時代にがんばってゆくために、日記のタイトルを『ガンバル日記』と名づけました。とりわけ筆不精な性質ですが、何とか毎日ガンバって書いていきたいと思います。忙しい時は書けないことがあるかもしれませんが
… 。
東京 都・ 立川 市議会議員の五十嵐けんと申します。企業や業界団体・労働組合・宗教団体からの支援は一切受けずに市民のボランティアとカンパの力で既成政党に変わる新しい流れをつくろうと結成された市民の党に参加して活動しています。これから日常活動などを報告したいと思いますのでよろしくお願いします。
さて、いきなりですが、今日は市議会最終日。 10 月 9 日に市の契約課長と市職員 OB と水道工事業者 3 人が逮捕されるという偽計入札妨害・談合事件の余波で、
2002 年度一般会計歳入歳出決算と特別会計受託水道事業歳入歳出決算が否決され、認定されませんでした。今までは市議 32 人中野党は私を含めて
9 人しかいないので、こんなことは私が議員になった 5 年間ではじめてのこと。他会派の議員に聞くと 5 期目に入った青木市政においてもはじめてだそうです。採決の結果は以下のとおり。
【一般会計決算認定】反対 16 賛成 12 退席 2 欠席 1 議長牛嶋採決に加わらず
反対 豊泉・佐藤・田代・清水・古屋 ( 自民党改革クラブ ) 須崎 ( 無所属)
志沢・戸井田・堀江・上条・小玉・早川(共産党市議団)
坂下(生活者ネット)矢島(社民党)大沢(市民クラブ)
五十嵐(市民の党)
賛成 中島・矢口・堤・堀・中山・伊藤・岩元(公明党)
米村・若松・中山ひ(自民党民政会)太田・守重(市民フォーラム)
退席 田中・梅田(市民フォーラム)
欠席 志村(自民党民政会) 敬称略
受託水道事業決算は梅田議員が退席から反対に、また米村・若松・中山ひ(自民 党民政会)の 3 人が賛成から反対にまわり、反対 20 賛成
9 退席 1 欠席 1 で認定されませんでした。
この日は、私を含めて 5 人の議員が緊急質問。しかし、市長や市当局は表面上は反省しているような素振りですが、事件の調査委員会は助役を委員長とする市幹部
7 人に外部からは弁護士 1 名と自治会連合会役員から 1 名の 2 人しか入れないとのこと。私は少なくとも談合問題を追及してきた弁護士や大学教授などの専門家をもっと入れるべきと主張しましたが、受け入れられませんでしてた。これはあとである議員が言っていたことですが、調査委員に内定している自治会連合会役員がその議員に「よく内容がわからないので教えてくれ」と連絡してきたとのことです。弁護士についても談合問題に詳しい人を想定しているのかと問いただしましたが、明確な答えはありませんでした。このこと一つとっても事件の真相究明に市側がいかに消極的かということあらわしています。これではアリバイ的に調査しましたで終わってしまうのがオチです。
立川市 民のみなさん!市長に徹底的な事実究明と入札制度の改革などの再発防止策を!と声をあげて下さい。私が見るところ今回の事件は氷山の一角に過ぎません。談合を許してしまえば、私たちの血税が確実にムダに使われてしまいます。これからも議会で先頭に立って、事件の解明と
立川市 にはびこる談合・不正疑惑を追及していきたいと思います。
03年10月16日
(木) いきなり新潟にいます。新潟から談合事件を見つめる。
15 日、立川駅北口デッキで朝の宣伝からはじまり、夜の
11 時 30 分には 新潟県 へ到着。田中真紀子さんでお馴染みの新潟 5 区ではなく、お隣の新潟 6 区( 上越市 や 新井市 などを中心とする選挙区、上杉謙信公のお膝元、直江津、高田といったほうが分かりやすいかもしれません)にいます。
2002 年の 4 月に新潟で行なわれた参議院補欠選挙で自民党に圧勝した黒岩たかひろさんや 新潟市 長 の篠田昭さんを応援させてもらった時にご一緒だった筒井信隆衆議院議員の応援です。今後の政界再編を巡ってどうしても勝ち抜いてもらいたい市民派の政治家です。民主党の議員でありながら黒岩さんと同じ市民型選挙を貫こうとされています。万が一、新潟
6 区にお知り合いのいる方はお声ををかけて下さい。
14 日、最終日を迎えた 9 月議会。契約課長逮捕!入札妨害・談合事件により一般会計決算が否決され、盛り上がったようにも見えますが、こんな事件がおこってしまったのにもかかわらず、事件究明に対する消極的な態度は市側にも議会側にも共通して感じられます。それは、この事件が究明されると困る人?がでてくることを予感させます。公正取引委員会を飛び越して、いきなり警視庁捜査2課が捜査取調べをしているというのも異例中の異例。
立川市 にはびこっている、さらに大きな談合疑惑に捜査のメスが入るのではと、マスコミも注目しています(実は私もマスコミからたくさん取材を受けています)。どうなる事やら
… 。この日記を書いたのは 16 日、始まったばかりなのに忙しさにかまけて、 1 日サボってしまいました。さらに泊まっているところからネットにつなげない状態なので公開が遅れてしまっています。スイマセン。
とにかく、引き続き市長に手紙・ファクス・メールなどの手段により事件の徹底究明を求めてください。
03年10月16日
(木) いきなり新潟にいます。新潟から談合事件を見つめる。
15 日、立川駅北口デッキで朝の宣伝からはじまり、夜の
11 時 30 分には 新潟県 へ到着。田中真紀子さんでお馴染みの新潟 5 区ではなく、お隣の新潟 6 区( 上越市 や 新井市 などを中心とする選挙区、上杉謙信公のお膝元、直江津、高田といったほうが分かりやすいかもしれません)にいます。
2002 年の 4 月に新潟で行なわれた参議院補欠選挙で自民党に圧勝した黒岩たかひろさんや 新潟市 長 の篠田昭さんを応援させてもらった時にご一緒だった筒井信隆衆議院議員の応援です。今後の政界再編を巡ってどうしても勝ち抜いてもらいたい市民派の政治家です。民主党の議員でありながら黒岩さんと同じ市民型選挙を貫こうとされています。万が一、新潟
6 区にお知り合いのいる方はお声ををかけて下さい。
14 日、最終日を迎えた 9 月議会。契約課長逮捕!入札妨害・談合事件により一般会計決算が否決され、盛り上がったようにも見えますが、こんな事件がおこってしまったのにもかかわらず、事件究明に対する消極的な態度は市側にも議会側にも共通して感じられます。それは、この事件が究明されると困る人?がでてくることを予感させます。公正取引委員会を飛び越して、いきなり警視庁捜査2課が捜査取調べをしているというのも異例中の異例。
立川市 にはびこっている、さらに大きな談合疑惑に捜査のメスが入るのではと、マスコミも注目しています(実は私もマスコミからたくさん取材を受けています)。どうなる事やら
… 。この日記を書いたのは 16 日、始まったばかりなのに忙しさにかまけて、 1 日サボってしまいました。さらに泊まっているところからネットにつなげない状態なので公開が遅れてしまっています。スイマセン。
とにかく、引き続き市長に手紙・ファクス・メールなどの手段により事件の徹底究明を求めてください。
03年10月19日
(日) 新潟から談合事件を振り返る シリーズ“談合の証明”その1
17 日、 18 日、 19 日と選挙支援で朝昼晩と時間が過ぎるのが速いこと、速いこと、アッという間です。新潟入りして思うこと。空気がおいしい、星がとてもきれい、そしてお米がうまい。新潟ではファミリーレストランのライスも一味チガイます。
さて、ニュースもなかなか更新できないので、新潟から入札妨害・談合事件を日記で振り返りたいと思います。事件の舞台となったのは次の2つの水道工事です。
◎ 泉町地内内径200粍配水管新設工事
予定価格 17,700,000 円
最低制限価格 11,800,000 円
入札者 入札金額
@ 潟nラシマ 17,450,000 円
A 滑F木設備 17,300,000 円 落札 落札率 97.7 % 社長が逮捕
B 富士設備工業梶@ 17,600,000 円
C 高橋設備工業梶@ 17,500,000 円
D 活苡繿g 17,350,000 円
E 上砂建業梶@ 17,600,000 円
F 中村建設梶@ 17,500,000 円
G 中島建設梶@ 17,450,000 円
◎ 富士見町 6 丁目地内内径150粍配水管新設工事
予定価格 14,200,000 円
最低制限価格 9,500,000 円
入札者 入札金額
@ 八重洲工業梶@ 14,100,000 円
A ハラシマ梶@ 14,100,000 円
B 滑F木設備 14,180,000 円
C 富士設備工業梶@ 13,890,000 円
D 株宙艫vラミング 13,950,000 円 落札 落札率 98.2 % 社長が逮捕
E 油谷設備工業梶@ 14,050,000 円 役員が逮捕
F 高橋設備工業梶@ 14,150,000 円
G 且ト田工業 14,000,000 円
つまり、今回の容疑が確定すれば、 12 業者が談合をしていたことになります。 立川市 内に本店のある市内登録業者は管水道工事で 25 社しかありません。ニュース
37 号で「地元業者はみんな顔見知り。お互いが落札できるよう、あうんの呼吸で協力し合ってきた」という東京新聞に載った業者のコメントを紹介しましたが、まさに
25 社ではみんな顔見知りでしょう。さらに管水道工事の業者の間で対立があったといわれていますので、談合して予定価格ギリギリの高値で落札するためには、契約課長に指名業者を指定し、対立する業者が指名されないように工作する必要があったと思われます。
一部の新聞と通信社しか報道しませんでしたが、逮捕された市職員 OB (嘱託職員)の親戚だった元市議(故人)が昨年まで、仕切り役として水道工事を受注調整(談合)する慣行があり、その仕切り役の死亡で、業者側が新たな調整役として契約課長に接近したということが警視庁捜査
2 課の調べでわかったという記事も出ています(毎日新聞 10 月 11 日記事、時事通信 10 月 14 日配信)。構造的な談合が長い間、恒常的に行なわれてきたことが浮き彫りになってきています。
ちなみに、今年度の 4 月 1 日から 9 月 3 日までの予定価格 1000 万円以上の 立川市 の公共工事は 31 件ありましたが、そのうちの
25 件が談合疑いのある落札率 95 %以上の落札でした。なんと 8 割以上が談合と言っても過言ではありません。公共工事全体でも 73 件中
49 件が落札率 95 %以上で、 7 割以上の工事に談合の疑いがあります。
03年10月30日
(木) 立川市 入札妨害・談合事件が贈収賄事件に発展 さらなる事件の徹底究明を!
28 日からいよいよ始まった総選挙。
新潟県上越市 での選挙支援活動を続けています。今回の総選挙においては、個人的には、「与野党逆転 →→→ 政権交代」という流れができ、その中で『市民の市民による市民のための政治勢力』が大きく育っていくことが大切であると思います。そんなことで選挙が始まる前後は大忙し、宿泊している所に帰るのもだいたい日付が替わる前後なので日記をつける余裕がありませんでした。
さて、 30 日、 立川市 の水道工事をめぐる入札妨害・談合事件が贈収賄事件に発展。前契約課長に業者が談合しやすいように業者が示したリストで指名業者を決めるように依頼した元砂川支所長で市嘱託職員が業者から現金を受け取っていた疑いであっせん収賄罪で、業者2人とともに再逮捕。
2002 年の 12 月だけでなく 9 月にも同じケースの偽計入札妨害があり、その罪で前契約課長も再逮捕されたと報道されています。まさに談合が恒常的に行なわれてきていることが警視庁捜査2課の捜査により証明されつつあります。
しかし、 10 月 16 日から始まった「 立川市 入札事件再発防止調査委員会」は助役、企画部長、総務部長、企画課長、行財政改革推進室長、職員課長、文書課長と市側が
7 人も参加しているのに、外部委員は市の顧問弁護士と自治会連合会会長と自治会連合会からの推薦者の 3 名(当初は 2 名だったが 1 名増えた)だけ、しかも談合問題を追及した経験もないドシロウトばかり(選ばれた人には申し訳ないですが事実だと思います)。私は事件後の緊急質問で談合問題を追及してきた市民オンブズマンの弁護士や大学教授などを少なくとも市の職員と同等数入れるべきと訴えましたが、受け入れられませんでした。さらに、調査委員会は非公開。これだけとっても、骨抜きのアリバイ的な調査委員会であることは明らかです。しかも、市職員、元職員、業者などの広範なアンケート(匿名の)も行なわず、狭い範囲でしか事情聴取を行なわないとのことです。いきなり事情聴取をしても、その職員は本当のことを告白するでしょうか?。特に悪いこと行なってしまったという自覚のある職員が本当のことを言うはずがありません。私はまず匿名のアンケートを全職員、元職員、全市内業者などの広範囲で行い、全容をつかんでから、事情聴取は行なうべきだと思います。皆さんはいかが思われますか?ぜひご意見ください。
実は私のところには、もっと大きな 立川市 にはびこる談合問題について、複数の匿名の投書がきており、その投書には、実名でだれが談合を仕切り、誰が談合に協力をしているかが書かれています。単なる匿名の投書で何の証拠にもなりませんが
… 。でも 立川市 の公共工事の高値落札の実態や談合の疑いを示すいろいろな数値はこの匿名の投書を7〜 8 割がた物語っています。膿を出し切る事件の徹底究明が必要です。
03年11月14日
(金) 入札事件再発防止調査委員会へ要望書提出
入札妨害・談合事件に対応して、行政側が庁内に設置した入札事件再発防止調査委員会は外部委員が市の顧問弁護士
1 名と自治会関係者 2 名の 3 名しかおらず、談合事件を追及してきた専門家は一人も参加していないことや委員会自体が非公開ということから、骨抜きのアリバイ的な調査委員会になってしまう可能性が高いと警鐘を鳴らしてきましたが、その可能性がまだ高いと言える状況です。
私が要望したように、市職員を対象とした無記名のアンケートはやることになりましたが(市はアンケートを行うことさえも私が質問した時は否定的だった)、退職職員は
2000 年度以降の退職者だけに限ってしまっており、業者にはアンケート調査も行わず、内部告発や一般からの情報提供を受ける窓口も用意していないというお粗末さです。また、ホームページでの調査委員会の報告も誰が何をしゃべって、何が議論されているか良くわかりません。
12 日に企画課長に調査委員会での資料などの提供を求めたところ、委員会は非公開と決まっていますから、資料提供できないとのこと(後で情報公開制度を使ってくださいとのこと)。何をそんなに隠したいの?と言いたくなってしまいます。
報道よると、
読売新聞 03 年 10 月 12 日 ( 多摩版 )
入札に参加した業者の一人は、「当時は皆木容疑者の仕切りで談合が行われていた。見返りをもらうために談合に参加した。みんなが食べていくために談合は仕方がない」と事実を認めた。また別の業者によると、近年市内で行われた談合の多くは皆木容疑者の主導だったという。この業者は「談合は電話で済ますときもあれば、ファミレスに集まって行うこともあった」と話す。
東京新聞 03 年 10 月 31 日(多摩版)
関係者によると、同市の水道業界には従来、談合の会があり、岡部容疑者の親戚に当たる市議が「顧問」として仕切っていた。ある業者は「当時は得点制で仕事を割り振るなど、公平だった」という。
事に口出しすることもあった。有力市議との間に貸し借りがあると、市幹部も黙認せざるを得ないだろう」などと証言。外部の圧力に抗しきれない市側の体質があったとする。
などとされ、長年、恒常的に談合が行われたとする記事が多数出ています。だとすれば、業者へのアンケート調査は必須であるし、退職職員も少なくとも
10 年前ぐらい遡って、調査するのは一般感覚からいうとあたりまえだと思うのですが … 。
とにかく、調査委員会を非公開にしていること自体が時代錯誤、原則公開とし、プライバシーの問題があるときだけ非公開とすればいいと思います。
14 日に調査委員会に対して、委員会を原則公開とすること、調査範囲をもっと広げること(退職職員へのアンケートなどは 10 年以上遡って行うこと、業者にも広範囲で行うこと)、内部告発や一般の情報提供の窓口を設けること、さらに、入札結果の調査・分析範囲を過去
3 年に限るのではなく、過去 10 年間のものにし、談合追及経験のある弁護士や大学教授を中心に据えることなどを文書にて要望しました。
14 日は、議会代表者会議を傍聴。一様、議会でも 11 月 25 日に臨時議会を開き、調査特別委員会を設置することになりましたが、代表者からは積極的な事件追及の姿勢はあまり感じられませんでした。私が行政側に質問しようとしても、それを遮ろうとする雰囲気もありありでした(一人会派は代表者たちの了承を得れば質問でききることになっていますが・・・)。事件の究明と入札制度改革などの再発防止のためにこれからも全力を尽くします。
03年11月25日
(火) 反対は一人だけ 「ガチンコ市議 談合事件追及まっしぐら」 でいきます
25 日は臨時市議会が開かれ、
立川市 の水道工事をめぐる談合・汚職事件について市議会でも事件の原因究明と再発防止の調査特別委員会が設置されることとなりました。残念ながら、私が要望していた
100 条委員会ではなく、強制力をもたない 110 条による委員会ですが、1人会派や無所属の矢島議員、大沢議員、坂下議員、須崎議員のご厚意により、
11 人で構成される特別委員会のメンバーになることができました。事件の究明と入札制度改革実現のためにガツンとガンバリたいと思います。
(この選出の仕方が実に不公平なんです。7人の公明党から 3 人、 6 人の共産党から 2 人、5人の自民党民政会と自民党改革クラブから2人ずつ、4人の市民フォーラムから1人、それなのに、5人いる1人会派・無所属からは1人だけ、これが「民主的な」選出方法と思われますか?)。
入札妨害・談合・贈収賄事件を整理すると、 10 月 9 日に契約課長・市の嘱託職員・業者が偽計入札妨害で逮捕。 10 月 30 日の再逮捕で贈収賄事件に発展し、
11 月 19 日には新たな入札妨害・贈収賄容疑も加わり再々逮捕。業者が談合できるように業者に指示された通りに業者を指名した契約課長、業者から見返りとしてカネを受け取り、契約課長にそのこと依頼していた市職員
OB (元上司)で嘱託職員、カネを出し、談合しやすいように指名選定を依頼し、談合して、不正に工事を受注した業者 4 名が逮捕され、 5 件の水道工事において入札妨害・談合をしていたとされいます。
臨時市議会では、管理・監督責任として、青木市長が給与 2 割カットを 6 ヶ月間、豊田助役が給与 1 割カットを 4 ヶ月間という減給の臨時特例の条例案が出されましたが、事件究明への積極性が乏しいことに加えて、結局市長で約
190 万円、助役で約 63 万円のカットのみということなので、これでは収賄を受けていた市職員 OB が手に入れていた額よりも少ないのではと、私
1 人だけが「責任のとり方」としては不十分であると訴えて反対しました。皆さんはこの減給処分が十分だと思いますか? ちなみに、事件前、市長や助役は、高値落札の実態などを議会で初めて明らかにして、様々な対策を提案してきた私の主張の一部は取り入れましたが、「談合など不正はないと信じている」として、そのほとんどは退けてきています。
また、市が庁内につくった「入札事件再発防止調査委員会」の経費を盛り込んだ補正予算も出されました。が、この委員会を原則公開にすること(プライバシーの問題が生じた時だけ非公開とする)や市民公募枠を設けることや談合追及経験のある弁護士や大学教授などを中心に据えることなどを求めましたが受け入れられず、市退職者の実態調査を過去
3 年だけに限っていたり、入札結果の調査も 3 年間だけ、業者のアンケート調査はやるかどうか曖昧であったり、内部告発や市民の情報提供の窓口も実質設けないなど、総額
900 万円以上かけるわりに中途半端で、構造的な談合体制の究明には不十分であることから、改善を強く求めて反対。残念ながら、これも反対したのは私だけでした。
質疑の中で、市長に事件究明の意志や 立川市 にあると言われている談合体質の解明などを問いただしましたが、市長は「事件は残念」を繰り返すのみでした。さて、私が応援をさせてもらった筒井信隆衆議院議員のキャッチフレーズは「ガチンコ代議士 政権交代まっしぐら」だったんですけど、それにあやかって「ガチンコ市議 談合事件追及まっしぐら」でこれからもガンバリます。
03年12月
6日 (土) 自己採点は30点 一般質問のちょっと長すぎる報告です
昨日 5 日の一般質問の自己採点は
30 点ぐらい。時間配分ミスの時間切れでもう一歩攻めきれませんでした(もう二歩、いや三歩 … もっとカナァ)。質問項目は前にも報告しましたが、
@ 談合・不正を追放する入札制度の改革について A 「だいじょうぶですか? 立川市 の乳がん検診」と題しておこなった乳がん検診についての 2
項目。
立川市 では私が市の公共工事の高値落札の実態を議会で初めて明らかにし、入札制度の改革はそれなりにはなされてきましたが、談合・不正を追放する決定打になるような改革は進んでいない状況です。「ある程度の条件をクリアすれば、誰もが参加でき、誰が参加しているかはわからないような入札制度」が確立されなければ、水面下で談合が巧妙に繰り返され、我々の税金がムダに使われることをとめることは不可能です。
そのためには、
@ 指名競争入札をなくし条件つき一般競争入札を拡大すること
A 地域要件の緩和(市内に本店を置く市内業者に限られてしまっている入札参加条件を改め、市内に営業所を置く準市内業者にも入札に参加できる枠を広げるなどして、入札参入業者を増やすこと)
B 経審点数制限の緩和=経審点数の厳格な運用による参入制限を見直して、多くの業者が公平に入札に参加できるような仕組みづくり(業者には工事実績で点数がつけらており、その点数に応じて入札に参加しているが、実際はこの点数以上の工事をこなせる業者が多い)
C 共同企業体 JV 工事の見直し( 立川市 の JV 工事は特定業者による不透明な高値落札が蔓延して談合などの不正が行われている可能性が大きいので、大型工事には、市内業者を
40% 以上使うというような下請け要件をつけることに変える)
D 低入札価格調査制度の確立(現在は最低制限価格というものが設定されており、それ以下の入札は無効とされてしまう足きりラインがありますが、低価格の入札でも調査をして工事ができると判断すれば落札できる制度、さらなる業者の努力を促し競争性を高めます)
E 外部などの第三者による入札監視委員会の設置(特に 長野県 のような、談合・不正を追及してきた市民オンブズマンの弁護士や大学教授を中心に据えた、行政の言いなりにならないような強力な委員会をつくり、入札結果のチェックや入札制度改革の助言を受けられる体制を確立する)
F 広域行政による公共事業発注組合の創設( 立川市 が他市の業者に入札に参加できるようにしても、他市が 立川市 の業者の参入を拒んでは不公平になりますから、相互に入札に参入できるような体制をつくることが必要。だいたい人口にして
40 万から 50 万人ぐらいの規模で考えると、競争性のはたらく入札体制がつくれると言われています)
という 7 項目の改革が必要です。入札妨害・談合・汚職事件の前にも提案してきましたが、「現時点で必要ない」「時期尚早である」「市内業者の保護が優先」ということで退けられてきたものです。この
7 項目について、事件後に認識を変えたかどうか問いました。さすがに、市側は認識を変えたようですが、「十分な検討が必要」「考える部分がある」「問題はある」「反対はしないが、(その制度を確立する)自信がない」「難しいので一つの課題としたい」などの答弁にとどめています。まだまだ入札制度改革には消極的な態度です。
また、さらに早急にできる改革として、
1、罰則規定の強化(最大指名停止期間を 3 年間に。現行は 2 年間)
2、入札情報の拡大(ホームページでの指名停止業者の公表・入札結果の公表の拡大・市民にわかりやすい 立川市 の入札制度の説明)
3、電子入札の前段階としての郵便入札の試行開始
4、入札会場の公開
5、業者指名選定委員会の原則公開
を要望しましたが、2に関しては少し脈ありの答弁がありましたが、その他については具体的な答えはありませんでした。
乳がん検診については、自己検診教室などを強化していきたいとの答弁はひきだせたものの、市民の希望が多く、効果があるマンモグラフィー(乳房レントゲン撮影)を併用した検診の拡大については「何らかの方法で対応したいが苦慮している」との答弁。十分な体制を確保するためには乳腺外科の専門医の育成、医療機関の体制の整備など、国や都の支援体制がないとできないことが多く、予算が必要なのでなかなか答えにくい問題はあるにしても、もう少し前向きな答弁があってもいいのではないかと思いましたが、時間切れで質問し切れませんでした。スイマセン。
それだけでは効果がないと厚生労働省までが認めている「視触診のみ」の検診では、 立川市 は 31 医療機関が指定されていますが、専門医のいるのは
4 医療機関だけ。これでは見落としが懸念されることは言うまでもありません。また、乳がん検診の精度は検診を受けて精密検査に回された人のうち実際に乳がんであった人の割合(陽性反応的中度)が高いほど優れているとされていますが、
立川市 の視触診のみ場合は 2.16% 、視触診とマンモグラフィー併用の検診では 3.92 %(過去 3 年間の検診の結果から)で明らかにマンモグラフィー併用のほうが精度が高くなります。
01 年度の全国平均は 3.51 %ですから 2.16% は低すぎます。ちなみに、乳がん検診の先進県である 茨城県 の 01 年度の陽性反応的中度は
7.59 %です。乳がん検診ついて議会で大きく取り上げたのは、今回の私の質問が初めてのようですが、不十分ながらこの問題を考えるきっかけにはなったと思います。長くなりましたが、以上が一般質問の報告です。とにかく、入札制度改革についても乳がん検診についても今後とも改革・改善がはかられるようにガンバリたいと思います。
03年12月18日
(木) 立川市 の「組織的談合体質」明らかに 初公判で検察が指摘
18 日、立川駅北口デッキで 7
時より朝の宣伝。マイクで 12 月議会の報告をと思ってましたが、トラメガ(拡声器)の電波の接触が悪く、ニュースの配布に変更。どうも他の選挙にお貸ししてからトラメガの調子が悪くて困ってます。しかし、ほんとに寒くなりました。
今日の新聞には、 立川市 の水道工事をめぐる入札談合・汚職事件で競売入札妨害罪に問われた「皆木設備」の皆木被告の初公判を伝えているので、とっていない新聞をキオスクで買ってから事務所へ帰宅。新聞
5 紙に目を通す。検察側は冒頭陳述で、 立川市 の水道工事の入札は 2000 年頃まで「水交会」という業界団体の会員が談合によりローテーションで落札する組織的談合の実態を明らかにしたそう。この団体は「立川設備研究会」に名称を変更し存続していたが、昨夏に解散。その後も皆木被告などの一部グループが不正な入札を続けていたとのこと。さらに、入札時に市内の土木建設業者も指名選定される混合入札方式の場合は、「立川設備研究会」と土木建設業者側の団体(
立川市 建設業協会のことかなぁ … ?)が談合をし、交互に落札できるように申し合わせをしていたとも指摘したそうだ。
今回の初公判で皆木被告は起訴事実を認めていることからみても、私がずっと指摘してきた談合の疑惑は、疑いではなく実態そのものであることが証明されたと言えるでしょう。検察が談合の組織的常態化を指摘し、それが水道管工事業者だけでなく、土木建設業者にも広がっているとのことです。気を引き締めて、これからも談合を追及していきたいと思います。
03年12月19日
(金) 立川市 入札談合・汚職事件 元砂川支所長・前契約課長両被告の初公判を傍聴
19 日、午後 1 時 30 分から東京地方裁判所八王子支部でおこなわれた
立川市 の水道工事入札談合・汚職事件の裁判の傍聴へ。今日は競売入札妨害罪に問われた元砂川支所長岡部昭凱(あっせん収賄罪でも起訴)と前契約課長大野木隆両被告の初公判。
305 号の法廷で行われた。記者 8 人と他 14 人(市関係 3 人、自民市議 2 人)の 22 人ぐらいが傍聴する中、岡部・大野木被告が入廷。大野木前契約課長は大分やつれた様子。談合の仕切り役といわれる元市議の叔父と似て小柄である岡部元砂川支所長は大野木前課長より血色もよく元気そうに見えた。
両被告は 2 件の競売入札妨害事件の罪状認否で、起訴事実について「その通り間違いありません」と認めたが、大野木被告の弁護人は、大野木被告は談合などの不正は予見していたが、岡部被告の指示されるがままに指名業者を選定しただけで、談合の共謀には加わっていなかったことを強調。なぜ協力したかは公判の中で明らかにするとし、情状酌量を求めた。
談合の実態については、 1975 (昭和 50 )年から「水交会」という業界団体が組織的な談合を繰り返し、その後「水交会」から「立川設備研究会」と名前を変えてからも、市内の土木建設業者も選定される混合方式の入札に際しては、
立川市 の建設業協会と談合し、土木業者と水道業者が交互に落札できるようにしていた。岡部被告は 1996 (平成 8 )年から水道設備会社「皆木設備」の社長の皆木被告などと知り合い、競輪や韓国旅行などで親交を深めて、「予定価格などを聞き出しては教えていた?」(ここは検察官が非常に早口なために不確か)。岡部被告は皆木被告などの業者が和食ファミリーレストランの西立川店や
福生市 の中華レストランでおこなった談合の会合に出席。談合協議の結果をメモし、大野木被告に渡し、特定業者を指名するよう依頼したとのことでした。
とにかく、検察官の起訴理由の説明は早口で声も小さいので聞き取りにくかったですが、およそ 30 分ぐらいで終わり、次回の 2 月 9 日の午前
11 時からという日程を決め、両被告とも追起訴があることが伝えられ閉廷。少しあっけない感じでしたが、長い間、 立川市 では談合により市民の貴重な税金が貪られてきたのだなあと思うとともに、根深い組織的談合の実態が存在し、さらに大きな談合疑惑がはびこっているのではと痛感しました。
1975 年からというと 1968 年生まれの私が 8 歳の時からということ。 立川市 の談合の徹底究明と追及が必要です。
04年1月23日
(金) 2004年 脱談合・脱不正・脱ムダ・脱前例主義、脱無党派 5脱宣言します
大変長らく、ご無沙汰いたしまして申し訳ありませんでしたが、ガンバル日記を再開いたします。今年もよろしくお願いします。
私の今年の目標は、脱・談合、脱・不正、脱・ムダ、脱・前例主義、脱・無党派という 5 脱です。市政において、談合・不正を追及・一掃し、ムダをなくして税金を福祉・教育に振り向けていきたい、そのためには、議会などの前例主義にはとらわれず、大胆に行動していきたいと思います。
私も参加している市民の党は、既に、政治意識に目覚めた無党派市民(意識的無党派層)は有権者の 2 割くらいに達していると考えています。 2 割といっても投票率
40 %の選挙ならば、過半数を得て選挙に勝利できます。それは、私たち市民の党の仲間が、応援してきた 千葉県 知事の堂本暁子さんや広島市長の秋葉忠利さんや新潟参院補選で勝利した黒岩宇洋参議院議員、
新潟市 長の篠田昭さんの選挙でも示せたと思っています。ですから無党派を超えて、政治意識に目覚めた市民が全国的なネットワークをつくり、政治を変えていく力を持てば、既成政党にかわり、本当の意味で市民の立場に立って官僚とたたかう「市民の政党」をつくれると考えます。それが
“ 脱・無党派 ” の意味。
年々、国民に負担増だけが押し付けられ、大多数の庶民の生活が苦しくなる一方で、ほんの一握りの大金持ちだけが金融資産をどんどん増やしているような現状を許す政治がまかり通っています。この経済的
2 極化(貧富の格差)を是正しなければ、内需拡大による本当の景気回復にはつながりません。政治を変える市民の力が必要です。今年の 7 月には参議院選挙がおこなわれますが、永田町の外から政治を変える市民の新しい流れをつくるために、私も微力を尽くしたいと思います。ぜひ今年も皆さんのご支援・ご協力・ご参加をお願いします。
さて、 1 月中旬からの五十嵐の日程は以下の通りでした。
13 日、市の「入札事件再発防止調査委員会」に再び公開質問状を出す。
14 日、議会の「入札事件原因究明と再発防止調査特別委員会」で質問・追及。
15 日、全国のボランティア選挙を担ってきた方々の新年会【 16 日】に出るために新潟へ
16 日、総務部長と清掃事務所長逮捕の報を聞き、電話で各マスコミからの取材を受ける。
17 日、立川へとんぼ返り、 17 日、 18 日、ニュース作成。
19 日、総務部長逮捕に際しての議員全員協議会で質問・追及。
20 日、立川駅南口西側で朝の宣伝、ニュース配布。
21 日、急きょ、非公開から公開になった市の「入札事件再発防止調査委員会」を傍聴。
23 日、入札談合・汚職事件の取材を受ける。
総務部長の逮捕で、市の「組織ぐるみの犯行」であるということがさらに強くなりましたが、市の調査に対する姿勢は、身内や業者にはまだまだ大甘です。部長逮捕の直前の議会の特別委員会で、先に逮捕された元砂川支所長の岡部被告の初公判で、岡部被告が「予定価格を聞き出しては(業者に)教えていた」ということが検察官の冒頭陳述で述べられていたので、その「新事実」について私が質問すると、その初公判には課長
2 人を含む職員 3 人が傍聴していたにもかかわらず、そのことは聞いていなかったとのこと。一人で傍聴した私が確認できて、 3 人で傍聴している市側が聞いていないなんて
… 。それとも都合の悪いことは聞こえなかったのか?。翌々日の総務部長逮捕で「予定価格の漏洩」が明らかになり、市の調査への姿勢の甘さが露呈しました。
また、逮捕後の議員全員協議会(全協)で、助役は今までプライバシーの問題があるからと、私が何度も何度も原則公開を要求してきましたが、がんとして公開してこなかった市の調査委員会をあっさり公開すると答弁。なんだやっぱり簡単に公開できるんだ
… 。前契約課長の逮捕の時からはなぜできなかったの?。それは市民に隠したかったから?。それとも部長が逮捕されるまでは事件をあくまで個人のモラルの問題と軽く見ていたから?。と皮肉を言いたくもなります。
私は全協で、身内や業者に非常に甘く、逮捕された総務部長を調査委員会の副委員長に据えていた助役には調査委員会の委員長を辞して、入札談合事件などの追及経験のある市民オンブズマンの弁護士や大学教授、さらに公正取引委員会の
OB などを新たに加えて、その中の一人に委員長になってもらい、調査体制を抜本的に変えるべきと提案しましたが、市長や助役にその気は全くないようです。
21 日、市の調査委員会を傍聴しましたが、助役が半分以上しゃべり、説明要員としての部課長・委員が補足説明をするだけ、他の委員から少し発言がありましたが、市の調査方針に対して対案を言う委員はおらず、行政主導の委員会でガッカリしました。とにかく、行政に入札談合・汚職事件の調査を任せられないとさらに感じました。
04年2月9日
(月) 岡部・大野木両被告の公判で新事実か?! 市の調査委員会を傍聴するもヘコむ(凹む)
9 日は、立川駅北口デッキの東側にて朝の宣伝、ニュースの配布。私の
HP のフロントページの『五十嵐けんからひとこと』のコーナーで触れましたが、その後、入札談合・汚職事件の元 砂川市 所長・岡部被告と前契約課長・大野木被告の第
2 回公判を傍聴に東京地裁八王子支部へ。さらに、午後 2 時からおこなわれた「 立川市 入札事件再発防止調査委員会」を傍聴。と傍聴ずくめの1日でした。【写真は市の調査委員会】
公判で、両被告は追起訴分を含めて罪状認否で罪を認めましたが、大野木被告の弁護人が 立川市 役所内では談合に協力するような体質が公然とまかり通っており、一課長がその体質に抗し切れなかったと環境下水道部と都市建設部の課長
2 名、係長 1 名の 3 人を証人申請しました(この件について詳しくはホームページのフロントページを見てください)。
追起訴分も含め今回の公判で明らかになった概要は以下のとおり。
◎ 岡部被告が競売入札妨害とあっせん収賄罪、大野木被告が競売入札妨害罪で問われている工事の概要
1、若葉町 2 丁目地内給水管布設替工事 油谷設備工業鰍ェ落札率95 . 76%で落札。
予定価格 16,500,000 円・落札価格 15,800,000 円(税抜き)入札年月日 02 年 9 月 25 日【本来は談合で高橋設備工業鰍ェ落札する予定(順番)だったが、資金繰りに困っていた油谷設備工業鰍ェ「談合破り」で落札。その後、談合グループに謝罪し、岡部被告に賄賂】
油谷設備工業鰍フ山田被告から岡部被告へ賄賂 50 万円。
2、 富士見町 6 丁目地内内径 150 粍配水管新設工事 渠宙艫vラミングが落札率98.24%で落札。
予定価格 14,200,000 円・落札価格 13,950,000 円(税抜き)入札年月日 02 年 12 月 18 日
渠宙艫vラミングの白井被告から岡部被告へ賄賂 40 万円。
3、 富士見町 5 丁目先導水管布設替工事 渠宙艫vラミングが落札率97 . 71%で落札。
予定価格 35,000,000 円・落札価格 34,200,000 円(税抜き)入札年月日 02 年 8 月 21 日
渠宙艫vラミングの白井被告から岡部被告へ賄賂 100 万円。
4、幸町 2 〜 3 丁目地内給水管布設替工事 冨士設備工業鰍ェ落札率97 . 35%で落札。
予定価格 15,100,000 円・落札価格 14,700,000 円(税抜き)入札年月日 02 年 12 月 11 日
冨士設備工業鰍フ富沢被告から岡部被告へ賄賂 45 万円。
5、 @ 高松町 2 丁目〜 栄町 4 丁目地内給水管布設替工事 冨士設備工業鰍ェ98 . 25%で落札。
予定価格 7,583,000 万円・落札価格 7,450,000 円(税抜き)入札年月日 02 年 7 月 3 日
6、 A 立川市 立第 4 小学校東・西便所改修工事(機械設備)冨士設備工業鰍ェ97 . 39%で落札。
予定価格 24,900,000 円・落札価格 24,250,000 円(税抜き)入札年月日 02 年 7 月 3 日
@ と A の謝礼として富沢被告から岡部被告へ賄賂 150 万円。
◎ 岡部被告、大野木被告ともに競売入札妨害罪で問われている工事の概要
7、泉町地内内径 200 粍配水管新設工事 滑F木設備が落札率97 . 74%で落札。
予定価格 17,700,000 円・落札価格 17,300,000 円(税抜き)入札年月日 02 年 12 月 18 日
皆木設備社長の皆木被告を起点として、談合するため業者を不正に指名するように岡部被告に依頼。依頼された岡部被告が前契約課長の大野木被告に頼んで不正指名をさせ、業者が談合。不正に高値落札をした業者がワイロとして工事の価格の約
3 %〜 5 %のお金を岡部被告に渡す( 6 件で 385 万円)。そして、大野木被告の弁護人からは、 立川市 には不正入札を支えるような体質が公然とまかり通っており、他の課長や係長が工事の入札の詳細の時期や予定価格の元になる設計価格を岡部被告に前もって教えていたということも指摘されました。犯行が「組織的ではない」とか、「組織的ではないと思いたい」などと言ってきた市長、助役は冷や汗をかいているんじゃないかなぁ。小学校の便所の改修工事までにも不正・談合は拡がっていたんですよ(教育上もよくない)。
この 7 件の工事の予定価格の合計は 1 億 3098 万 3000 円。キチンと競争がおこなわれていて、 2 割安くなれば、約 2620
万円が節約できることになります。油谷設備工業の山田被告が談合をしなければ最低制限価格に近い落札価格になると証言していますが、そうすると、 3
割安くなりますので、約 3930 万円の節約になるんです。ちなみに、もし、ここ 4 年間の 立川市 の公共工事全体の値段が、 2 割安くなると、約
41 億円も税金が浮くことになります。
さて、午後 2 時から、市の調査委員会も傍聴。市民会議「たちかわみらい計画会議」から外部委員が今回から 2 名加わりました。そのうちの 1
名の方は積極的に発言をされていましたが、それ以外は活発な議論がおこなわれていないというのが実情です。残念ながら … 。
まず、市側から、議会の特別委員会の質疑の状況と公判の状況などが口頭で説明されましたが(口頭だけでなく、キチンと資料を用意すべき、また議会で私を含めて資料請求して、出されている資料も配られていないのは怠慢です)、その時ペンを走らせている委員はほとんどいませんでした。説明後の質疑もあまり活発におこなわれませんでした。逮捕された清掃事務所長が不起訴になったことについて、法律用語としての不起訴には「起訴猶予」と「嫌疑なし」の
2 通りあるなどの議論はありましたけど … 。入札結果や市の法令順守体制の問題を分析している監査法人や実態ヒアリングを担当している弁護士グループの報告の後も活発な議論はほとんどなし。例えば、外部委員は
2 名増えて 5 名になっていますが、そのうちの 4 人は市側や監査法人や弁護士グループの説明に対して、一言も発言していません。市民会議のお一人は今回からの出席ということで仕方が無いかもしれませんが。
特に、今日の公判で大野木被告の弁護人が市職員 3 人の証人申請をしたことも説明されましたが、この重要な事態についても積極的な質疑、議論はほとんどなく、私としてはガッカリというか、何でこの重要なことについてもっと聞かないの?と、若い人の言葉で言わせてもらうと、正直「ヘコミ」ました。
監査法人の分析の報告は、その中身が薄く一般的というか平板すぎます。またその視点も入札結果の分析や入札制度改革については的外れが多い。制度的にどこが談合を許してきてしまっているのかの観点がなさ過ぎます。また他自治体の先進例の分析についても浅い感じという印象。まだ分析の報告も途中だからかもしれませんが
… 。(もし、監査法人の方がこの日記を読んで、私に反論でもしてくれるとうれしいですけど)
弁護士グループの報告はまだまとまっていないということと、説明も口頭だけで具体的ではなかったのでよく分かりませんが、市議の口利き・人事への介入などの働きかけは大分あるようです。市の調査委員会が一貫してやろうとしないので、私は、市議会の特別委員会の中で、市議や元市議のアンケート調査をやるように強く要望していますがどうなることやら
… 。とりあえず、議長が会派代表などと検討することにはなったと思いますけど、それ以後、まだ、代表者会議は開かれていません。
とにかく、私は市民会議(みらい計画会議)から新たに市の調査委員会の委員になられた方に期待しています。
04年2月16日
(月) 「Make it clear 」 白黒つけなければ、市議会特別委員会にて質問・追及
2 月 16 日、午前 10 時より市議会の「入札事件原因究明と再発防止調査特別委員会」。昼休みの
1 時間をはさんで午後 6 時ぐらいまで。正確に計ったわけではありませんが、委員は私を含め 11 人いる中で(委員長は質問しませんので、実質
10 人)、半分近くは私が質問しているようです。終わってみると、気づかぬうちに大分消耗しています。ちなみに、全く質問しなかった委員は 2 人。
1 、 2 回しか質問しない委員もいます。まさに、「市議会フシギ発見」。まあ、市議会にはあまり質問しないで議事進行に協力するという悪しき慣行も残っているんです
… 。
今回は準備不足と体調不良で(花粉症の季節のはじまりでこの 1 週間なぜか調子が悪くて困っています。寒さは緩んできましたが憂鬱な季節がやってきました)、率直に言って、私としての質問のできはすこぶる良くなく、申し訳ないと思っているのですが、大きく分けて、
【市側の報告や説明に対しての質問】
@ 市の調査委員会はキチンと機能しているのか
A 前契約課長の弁護人が証人申請した 3 人の市の職員への対応
B 市役所に談合不正に協力する体制が半ば公然とまかり通っていたのか
C なぜ、まじめと言われる前契約課長が犯行に及んだのか
D 談合によって、被った損害(税金)についての市長の意識は
【独自の質問】
E 市が文書による「脱談合宣言」をすることと「入札心得」の改正について
F 地域要件の緩和について
G 談合情報マニュアルの不備について
H 来年度 2004 年 4 月 1 日からすぐできる入札制度の改革について
というようなことを質問しました。
市の調査委員会は、私は公開される以前は会議録を全部読み、公開後はすべて傍聴していますが、入札制度改革などの内容に関する議論は深まっていないのが現状です。侃々諤々になっていなのですが、この原因は、談合事件の追及の経験があり、入札制度改革などの深い知識を持っている方が委員の中にいないからだと思います。私の見る限り、委員の中で入札制度に関して一番の知識を持っているのは委員長である豊田助役に他なりません。助役は、委員の中に、市民オンブズマンの弁護士や大学教授や公正取引委員会の
OB などの専門家を入れていない理由のひとつに、既にそういう専門家の意見は著書や報告書(日弁連や市民オンブズマンが出している)などでわかっているからとしています。その著書や報告書を例にとって、私は入札談合・汚職事件前から入札制度の改革を訴えて提案してきましたが、それをことごとくできないと突っぱねてきたのは助役でした。なぜそういう方を委員に入れないのか、皆さんはわかりますか?監査法人の調査もチグハグであまり期待できないと私は思っています。やはり、委員会全体に、談合という犯罪によって不当に高い買い物をさせられたという
“ 怒り ” や不正・談合を絶対に許さずに、今回の事件を徹底的に究明しようという “ 情熱 ” が足りないように思えてしまいます。
今後、市の調査委員会が最終報告を出し、市がそれを参考に制度化する前に市民や専門家を交えての公聴会やさらに専門家や市民の参加による市の調査委員会の最終報告を検証、検討する委員会の設置などを提案しましたが、明確な答えはありませんでした。
前契約課長の大野木被告の弁護人が市の職員 3 人の証人を申請した問題について(ホームページフロントページを参照)市は、ほとんど対応していないことが判明。私の質問に対して、対応をとれない理由として、捜査中のものはすべて司直に任せている、裁判中なので(裁判を妨害できないので)裁判が終わるまでつつしみたい、人権の問題もあるのでという
3 つをあげて、この 3 人にはコンタクトもとっていないとのことです。できないという法的根拠はありませんので、対応の仕方には慎重を期さなければということは言うまでもありませんが、コンタクトを取って確認するくらいはできるのです。でもそれをしない何か訳でもあるのでしょうか?
裁判で大野木被告の弁護人が指摘したように「市役所に談合不正に協力する体制が半ば公然とまかり通っていた」のかと、特別委員会に出席していた部課長すべてに質問したところ、全員が「知らない。そう思わない」とのことでした。市長が今でもまじめだった、信じられないと思っている大野木被告の自分の罪を軽減するための単なる言い逃れなのでしょうか??大野木被告の弁護人がうそをついているのか、市の部課長たちがうそをついているのか、大野木被告が弁護人をとおして言っていることは正しいけれど、本当に部課長たちが知らないことなのか
…… 。
実は以前の委員会でも前総務部長の畠山被告が逮捕される前に、総務部長が関わっているといううわさがあったようですが、畠山被告逮捕後に、そのうわさを聞いたことがあるのかと同じように質問をしたところ、これについても部課長たちは「全く知らなかった」と答えていました。なぜ、そうなるのでしょうか。市役所の外にうわさとして聞こえてくることが市役所の中には全く聞こえてこない「システム」が開発されているのでしょうか???
あ〜、また、とりとめもなく書きすぎてしまいました。ある人から日記が長すぎるとよく怒られているんですが、文才のなさを感じています。とりあえず、詳しいことは議事録もできますのでご注目を。
とにかく、今、はやっている哀川翔さん主演の映画の『ゼブラーマン』の決めゼリフの「白黒つけるぜ !! 」じゃありませんが、白黒つけなければならないことは
立川市 にはたくさんあるといえるでしょう。これを英語で表現すると「 make it clear 」。クリアーにしなければ … 。白黒つけた後に必要なものの肝(かなめ)は入札制度改革です。「誰もが参加でき、誰が参加しているかわからない制度」への改革。そのためには「数少ない市内業者だけに参加が限られている地域要件を緩和すること」と「発注者である市側の恣意性を排した【条件つき一般競争入札・ダイレクト型】への全面移行」をしなければなりません。立川のゼブラーマンが必要ですネ
…… 。
04年2月18日
(水) 談合もみんなでやればこわくない 談合業者の裁判を傍聴
2 月 18 日入札談合・汚職事件の渠宙艫vラミングの白井被告の
2 回目の公判を傍聴に東京地裁八王子支部第205号法廷へ。
1 回目は傍聴できなかったので白井被告の公判は今日がはじめて。追起訴文の朗読から始まり、罪状認否、情状酌量のために証人となった被告の妻への弁護人、検察官、裁判長の質問の後に、被告本人への弁護人、検察官、裁判長の質問がおこなわれました。今までの裁判の中ではいろいろな話が出てきて内容的には一番中身が濃いものでした。
【反省はしても、罪の意識はほとんどなかった】
白井被告は現在は反省し、 2 度と談合はしない、法に触れることはしないと言うものの、談合、贈賄という犯罪を犯しているときは、その認識がうすく(と言うかほとんどなく)、「同業者が皆同じことをして(談合をして)順番にやっているので仲間内がばらすことはないと思った」と談合をやめるなど思いもつかなかった、他市での談合発覚、逮捕のニュースを見ても他人事だと思っていたと証言。談合が日常的におこなわれ、当たり前だったことを示しました。しかし、市民への後ろめたさや悪いことをやっているという意識がほとんどないなんて驚きですね。怒りをとおりこしてあきれてしまいます(私は高値落札を議会で問題にし、談合の疑いを何回も何回も指摘してきましたが、そういったことなどを「つゆ知らず」だったんでしょうね。自分の力のなさを反省せざるを得ません)。
【「談合はなくならない」と証言】
さらに、「談合をやらなければ(たたき合いになり)、業者としてやっていけない」という開き直りとも言える認識を示して、今後は入札業者になるのはやめて水道工事の下請けでやり直す主旨の発言をしましたが、その発言に対して検察側が「談合はなくならないのか」という主旨の質問をすると、白井被告は「経験を前提に話せば談合はなくならない。不可能だと思います」と答えました。「つかまった人間しかわからない、つかまらない限りわからないから(談合はなくならない)」とも証言。「逮捕されなければわからない」とは、白井被告が正直な心情を吐露しているのか、いっしょに談合をやってきた業者が逮捕もされないでいることへの皮肉なのか、どういう意味合いで言っているのかわかりませんが、彼が言っていることが正しければ、相当厳格な入札制度への改革が必要ということです。
「納税者の立場から考えられなかったのか」「自分にメリットがなかったら岡部被告にワイロを渡すのか」「予定価格を漏らしてもらい、思うどおりに指名業者を指名してもらう、そこまでやっていて犯罪をやっている意識がうすかったと言えるのか」と白井被告は検察側の質問にどんどん詰められていきました。「自分自身が談合に参加しないということだけで談合はなくなるのか」「どうやったら談合をなくせるのか」と検察側に問われ、白井被告は長い沈黙の後に「わかりません」と答えました。
以下被告人質疑で明らかになったことを書きます。
※ 【3回指名が談合組織に入るルール】
1989 年に皆木被告と知り合った白井被告は皆木被告のアドバイスを受けて市の登録業者の入る資格を受ける。新規に指名業者になった業者は 3 度指名されると「談合の会」に入ってくれと声がかかるルールになっている。もちろんその前からそのことは皆木被告から聞いており、簡単に仕事を取って儲けるために談合の会に参加した。
※ 【皆木被告も岡部被告にワイロ】
最初にワイロを岡部被告に渡したのはもう時効になっているが 2000 年。岡部被告に要求されて渡したが、皆木被告もやっていたしそういうスタイルだと認識で。岡部被告に(ワイロを)渡していたと、皆木被告本人からも聞いていると白井被告が答えた。ちなみに、皆木被告は贈賄では起訴されていない。検察は証拠をつかんでいないのかと疑問に思う。
※ 【談合の構図は7,8年前から、いざこざで2社が談合組織から抜ける】
7、8年前から同じような談合・不正の構図がある。業者側の仕切り役は皆木被告だった。談合の会でいざこざがあり、【皆木 VS A 社】 の対立があり、2物件でたたき合いになった。
A 社がグループを抜け、もう1社も抜け、その後この2業者が入札に入った時はたたき合いなる。
※ 【皆木被告のメリット 何もしないで潤うシステム ?! 】
白井被告が検察官に「岡部のメリットはお金だとすると皆木のメリットは何か」と聞かれ、皆木のメリットは仕事にかかわること、下請けや孫請けに発言力を持つということを答える。つまり、よその会社に取らせて仕事にする。自分で下請けに入ることもあるし、皆木の息のかかった業者にやらせるという構図があると答えた。検察官いわく「(皆木は)何もしないで潤っている」状態であることが一部明かされた。
まさに、公判の中では「赤信号みんなで渡ればこわくない」的に「談合もみんなでやればこわくない」「談合もみんなでやればバレません」「談合もみんなでやれば罪じゃない」と言っても過言ではないような証言が飛び出しました。白井被告の公判の中では、情状酌量のために出てきたのでしょうが、小さい子どものことも話されました。子どものことを思うのであれば、談合によって不当に高値で公共事業が落札されると、それは市側にとっては損害であり、税金のムダ使いにあたり、昨今財政難を理由に削られている教育予算をさらに少なくさせることにもつながっているということも認識してもらいたいものです。
渠宙艫vラミングが 1999 年度から 2003 年事件前までに落札した市の公共工事は 12 件でその契約金額の合計は 1 億 7469 万
6000 円、予定価格の総額は 1 億 8864 万 3969 円で、平均落札率は 92.606% です。低価格落札案件は 2 件だけであり、白井被告が裁判中に何とか経営していけるという落札率
80% を 12.6% も上回っています。
2004-02-19(
木 ) 談合・贈賄業者に懲役 1 年執行猶予 4 年の有罪判決 今後厳しく問われること
2 月 19 日、西立川駅にて朝の宣伝ニュースの配布。その後、入札談合・汚職事件の油谷設備工業の山田被告の公判を傍聴に東京地裁八王子支部へ。
前回の公判で、検察側が求刑したとおり懲役 1 年の有罪判決が言い渡されましたが、執行猶予が 4 年つきました。油谷設備工業が実質的に倒産していること、本人が反省していることなどで情状酌量された面が執行猶予につながっているとは思いますが、なぜか納得ができません。
山田被告は 1 件の工事で競売入札妨害と贈賄の罪で起訴されましたが、実質は他の工事でも同じように談合や贈賄を繰り返してきたと思われます。しかし訴追はなし。判決で裁判長は「不正は継続しておこなわれてきた。再犯の恐れも否定しがたい」と
立川市 では公共工事において談合や贈収賄が日常的におこなわれてきた事を指摘していますが … 。前回の公判の中では、油谷設備工業は(もちろん他の水道工事業者もそうなのですが)、山田被告の父の代から談合組織「水交会」に参加して談合にくみしてきたことなども証言がありました。時効とは言え、仮に談合や不正がなかったのならば、市が損害を得ないですんだ税金はいくらになるのでしょうか。そのことを考えると、
2 回だけで判決が出てしまうスピード裁判というのも疑問が残ります。罪を憎んで人を憎まずという言葉はありますが、ん ~ 裏で司法取引と言われるようなことがあるのかなぁ
~ 。とも思ってしまったりします。日本の法律自体がまだまだ談合・贈収賄などに甘すぎるというのが限界なのか … 。
判決が確定後、市は油谷設備工業に損害賠償請求はおこなうのでしょうか。今後、業者の判決が出るごとに、その業者への損害賠償請求の問題や逮捕・起訴はされていない談合に参加・協力してきたと思われる業者の扱いはどうするのかが厳しく問われることになります。
【 談合したら損するアメリカ 談合 “ やり得 ” の日本 】
ちなみに、アメリカでは談合したら損するシステムになっています。入札制度は参加業者が特定しにくい一般競争入札、入札時に詳しい積算内訳や下請け業者名、下請け価格を詳細に記載したものを添付しなければならず、バレたら重い処分が待っています。その厳しさは談合が発覚すれば、
@ 実刑で 1 年以上(平均値、もちろん執行猶予なし)
A その上罰金が取られる(基準は談合による損害額の 2 倍)
B さらに、発注者側の民事の損害賠償請求(実際の損害額の 3 倍まで請求できる)
C 長期の資格剥奪(最高で 3 年、 立川市 の場合 2 年それでも日本では厳しいほう)
となります。
それに比べて日本は談合をやったほうが得とも言える “ やり得 ” 状態。入札制度は談合をしやすく欠陥だらけ、談合しても処罰が甘く、発注者の談合なくそうという意思が弱く、さらに政治屋や役人(官僚)などが深く入札に関与している
… 。これは 立川市 にも思いっきり当てはまっています。
日本が、そして 立川市 が談合体質から脱却をはかり税金のムダ使いをなくすためには、国民、そして 立川市 民の声と行動にかかっています。
2004-02-23(
月 ) 五十嵐、代表者会議で集中砲火をあびるも、市議・元市議へのアンケートはやることになる
午前 10 時から代表者会議を傍聴。ちなみに代表者会議での傍聴議員は全会派の承認を得ないと発言できず、私などは発言を求めても許されず発言できないこともあります。
懸案になっている入札談合・汚職事件に際して市議・元市議にもアンケート調査をやるかどうかの問題の議題に入った時に、五十嵐は 5 会派中の 4
会派と議長から非難の集中砲火をあびました。内容は私が議会の「入札事件原因究明と再発防止調査特別委員会」で市議・元市議へのアンケートを要望し、その時に議長が代表者会議ではかるという答弁をしているのに、
2 月 20 日に 4 人の市議の連名で議長に提出された「市議・元市議へのアンケート調査を即刻おこなうように求める要望書」にも名を連ねていることはケシカランということ(要望書についてはフロントページ
What's new のコーナー参照)。
つまり、議長に特別委員会で要望して答弁を得ながら、また、しつこく要望書にも名を連ねているのは、議長などを信用しない失礼な対応だと言うことらしい
… 。
私の要望書に名を連ねた理由は「念には念を入れて」ということと議長が特別委員会で答弁したのは代表者会議ではかることで、即「市議・元市議にアンケート調査」をおこなうことは確約されたわけではないので、改めて即刻その調査をおこなうべきとする要望書に名を連ねただけ。まあ、それで議長が信用を傷つけられ、
4 会派から疑問だと言う声があがったので、私はそういうつもりで要望書に名を連ねたのではないので、「そのような不快感をあたえた」ならば、謝罪しますと発言しておきました。
アンケート調査をやるかどうかについては、ほとんどの会派が 4 人の市議に言われるまでもなく、アンケート調査はやるべきだという意見やアンケートをやることはやぶさかではないと発言していました。なんだぁ
… 、じゃぁ、もっと早くできたんじゃない。このことは確か私が市議会本会議で初めて市議・元市議アンケートを要望し(その時からはもう大分たっています)、議会の特別委員会でも
2 回に渡って要望してきましたが、その他はもう一人の議員が一度要望しただけと記憶しています。議会は言論の府なんだから、皆さんがそう思うのでしたら、もっと早くから積極的に議会で発言なさればよろしいんじゃないですか。
7 人とか、 6 人とか、 5 人とか、 4 人もお仲間がいて、発言機会は私より多いわけですから。案の定、今回の代表者会議ではいつ頃どのような形でアンケートをおこなうべきかは全く詰められませんでした。あれ?
4 人の市議に言われるまでもなくアンケート調査をやるべきと言っていた人はどうしたの??やるんだったらいろいろなことをつめないとなかなかことは進みませんよ???
皆さんはいかがお感じになるでしょうか。まあ、議会の中は「一般的には」メンツを気にする世界。私はこういう世界は大嫌い。私はメンツにこだわるのではなく、いつも市民の立場に立って行動していきたいと思います。とにかく、アンケートはやる方向になりました。
この議論の中で心外だったのは、ある会派の代表が、多分、私のことを指して、今回のような行為はパフォーマンスと批判したことです。私はこのことについては謝るつもりは毛頭ありません。私は議会において今回の事件の前から談合疑惑を指摘し、入札制度改革を真剣に訴えてきました。また、入札制度改革を求める
2500 名を超える ( 後に修正=スイマセン間違っていました正確には2457名分でした。訂正してお詫びします)署名も青木市長に提出。さらに、市の調査委員会は公開以来ずっと傍聴。前契約課長や元砂川支所長や業者の裁判も
2 回傍聴できませんでしたが、それ以外はすべて傍聴しています。あなたの会派の議員が裁判を傍聴に来たことがありますか?私以上に談合疑惑を指摘し、入札改革を求める質問をしてきましたか??あなたの会派(党)が青木市長に入札制度改革を求める署名を出しましたか???今後、私のことを指してパフォーマンスと言うようなことがあれば、私は「黙っていませんよ」と言うこと宣言しておきます。パフォーマンスだったらもっと派手にやります。
2004-02-25(
水 ) 裁判での「何でだ 何でだろう?」「回船問屋」から「悪代官」に金銭のやりとりはなかったのだろうか
25 日、立川駅南口東側にて朝の宣伝、ニュースの配布。午前
10 時からの入札談合・汚職事件の皆木設備の皆木被告の第 3 回公判を傍聴。これで 8 回目の公判傍聴です。
岡部被告(元砂川支所長) → 畠山被告(前総務部長) → 小島前清掃事務所長(不起訴)ルートの競売入札妨害の 4 件の工事の追起訴があり、岡部被告
→ 大野木被告(前契約課長)ルートの 7 件の工事とあわせて 11 件の工事で入札妨害=談合の仕切り役としての罪をとわれることになったようです。これで追起訴は終わりだそうですが、皆木被告は贈賄罪では起訴されないのは「何でだろう?」と考えてしまいます。白井プラミングの白井被告の裁判では、皆木被告の弟分と言ってよい白井被告が「皆木さんが岡部さんに(ワイロを)渡していたと皆木さん本人から聞いていた」と証言していました。白井被告の裁判で、白井被告の弁護人は「岡部被告を悪代官、皆木被告を回船問屋」と例えていましたが、回船問屋から悪代官に金銭の授受はなかったのでしょうか。裁判では次々と談合の実態が明らかにされつつありますが、わからないことがあるとその場でつい質問したくなります。
今回の公判では、情状のために皆木被告の妻と長男(皆木設備の現在の代表取締役)による証人質問がおこなわれました。これまでの裁判を傍聴していろいろな情状の仕方があると思いましたが、あくまでも
立川市 に、そして 立川市 民にとって、罪の意識もほとんどなく恒常的におこなわれてきた談合や不正がどれくらいの損害をもたらしたか考えてもらいたいものです。もし談合がなかったら、いろいろな福祉施策に税金が回せたのですから
… 。
2004-02-27(
金 ) 「知らぬ存ぜぬ」「記憶にございません」「聞いたことがない」
2 月 27 日は市議会の「入札事件原因究明と再発防止調査特別委員会」で質問追及。職員へのアンケートとヒアリングの実態調査の中間報告を受けて、長く市幹部を歴任してきた市長と助役自身にも市議の口利きや業者からの働きかけがあったのではないかと質問しました。市長の答弁は曖昧なものが多く、「知らぬ存ぜぬ」「記憶にございません」の類(ロッキード事件を思い出してしまいます)。助役は業者からの働きかけというか要請的なことが
2 度あったが、適切に処理しており、問題ないと答弁。市議や業者から働きかけを受けた職員から相談を受けたことがないかと聞くと、市長はほとんどないと答えました。どうしてでしょうね???それってトップとして信頼されていないから、それとも相談してもしょうがないと思われているから???フシギですネ。
また幹部職員へのヒアリング調査では改善提案として「人事の適正 派閥排除等」 8 件とあったので、職員に派閥があるのかと問うと、市長、助役ともに「聞いたことがない」と答えましたが、これも職員の調査結果と異なっていますね。私は、
○○ 市議派(現職)の職員、 △△ 市議派(元職)の職員の派閥があるというウワサを聞いたことがあるので、ヒアリング調査の中間報告を見て、やはり派閥は存在するんだと思っていたので
… 。まぁ、でも市長と助役は職員の派閥については一切知らないそうです。さて、真実は、事実はいかに???
2004-03-01(
月 ) 衝撃の公判 !! 大野木・岡部両被告が証言 本当なのか???
またまた、またまた、忙しさにかまけて日記をだいぶサボってしまいました。すみませ〜ん。反省しています。遅れましたが順次日記をアップしていきます。
さて、 3 月 1 日は入札談合・複合汚職事件で逮捕、起訴された元砂川支所長岡部被告と前規約課長大野木被告の公判があり傍聴。ホームページのトップページで書いたとおり、大野木被告の被告人質問で、次から次へと出てくる市議の実名と業者の実名。不正指名の実態
!? 。大野木被告の弁護人からは「 立川市 役所は談合の巣窟と化している」という言葉まで飛び出しました。まるでドラマのようでした。いつも傍聴しながらノートのメモをとっているのですが、この日の書き込みは
22 ページにも及びました。【写真は東京地検八王子支部】
大野木被告が契約課長就任時に前任者の畠山被告(前総務部長)から引継ぎで言われたこと。
水道工事で協力 A 市議(岡部被告の叔父の元市議故人)。
土木建築工事で協力 B 市議(現職)。
畠山被告のノートに業者選定の指示を受けているとして A 市議、 B 市議の他に
C 市議(現職)も登場。
委託業務については、清掃業者 D 社の E 社長から談合に参加しない業者を入れないよう指名選定の要請を受ける。
さらに、委託業務で F 党の市議ほぼ全員(現職)から、また J 市議(現職)、 K 市議(元職と思われる)から複数メモを受け取り業者名が書いてあった(畠山被告を通してのことかどうかは不明)。大野木被告からすると複数の請託を受けたということ。
道路補修工事(単価契約)と市道北 26 号線道路補修工事で、畠山被告が市長の指示と言って、渡してきた不正指名を指示するメモどおり指名すると、指名からもれた
L 社(前者の工事)とM社(後者の工事)から抗議を受け、大野木被告は助役と相談の上、指名業者数を増やし、 L 社やM社も入れて、それぞれの指名をやり直してことなきを得るが、後者の工事の件で、大野木被告は市長に呼ばれ「(一度決めた入札を)変更するのは良くない。N社から抗議の電話がかかってきて迷惑している」と言われた。
岡部被告のへの被告人質問では、工事の件名や工事の詳細な時期(主管課から契約課に持ち込まれる時期)や設計価格などの情報を、O課長(当時環境下水道部)、P課長(当時環境下水道)、Q係長(当時都市建設部)の
3 人から聞きだしていたことを岡部被告自身が認めました。 O 課長から 6 件、P課長から 5 件、Q係長から 2 件情報を入手したとのこと。
その他に、大野木被告の弁護人の陳述で、ある議員からM社が抗議した工事の案件で「(指名の)やり直しにN社は入っているか」と電話があったとのことが述べられました。これが
3 月 1 日の公判の概要です。なお、アルファベットの表記は後に市側が説明しているものと統一をはかるために変えましたので、トップページの表記と異なりますのでご了承ください。でもこれ以上登場してくる人が出てくるとアルファベットがなくなってしまいますね
… 。
市議の関わりは、
工事関係で A元市議、B市議、C市議。
委託関係で F党(ほぼ全員)、J市議、K市議(元職か)
と最後に出てきたある議員。
市長と助役の関わりはどうなのか???
裁判の傍聴を終えてすぐに市役所へ。 3 月 2 日から始まる 3 月議会。市長の見解を問うために緊急質問の通告しました。
本来ならば、実名で書いてもと思いましたが、大野木被告とその弁護人が証言や陳述していることであり、真偽のほどが不明なので、アルファベット表記にしました。ウワサなどで長年に言われてきたことと合致している面もあり、信憑性も高いのではと私は思いますが
… 。このことが事実でなければ、反論も出てくるし、名誉毀損で訴える人も出てくるでしょう … ???
2004-03-02(
火 ) 緊急質問に入魂
3 月 2 日、 1 日に通告した緊急質問が議会運営委員会で了承され、いざ質問へ。緊急質問のトップバッターとして質問開始。市長の答弁の簡潔な要約は以下のとおりです。
五十嵐:A議員(元市議故人)が水道工事、B議員(現職)が土木建築工事を仕切って談合がおこなわれているという実態について今まで気づいたことがなかったのか?
青木市長:その点はよく分からなかった。
五十嵐:不正指名を指示する「畠山メモ」は市長の指示なのか?
青木市長: 1 回としても畠山にメモを渡すとか、指示した覚えはない。(全面否定)
五十嵐:業者から抗議を受けて、大野木被告が助役と相談した上で、指名業者を増やしてやり直した件で、後に青木市長が別の業者から抗議の電話を受け、その入札をやり直したことについて大野木被告をとがめたと裁判で証言があったが事実か?
市長:業者から電話を受け、一度指名を公表したものをやり変えるということは難しい問題なので、市長室へ業者からあんまり電話があると迷惑だから、担当課長として指名はしっかりやるようにと注意はした。
五十嵐:大野木被告が畠山被告と一緒に、市の委託業者の社長と市長室の隣の第 2 助役室で会い、談合に応じない業者のリストを渡され、それらの業者を入れないようにと請託を受けたと証言されている問題や数名の市議が委託業務について請託をしているとも証言されているが、こういったことを本当に知らなかったのか
市長:第 2 助役室で云々という話は知らなかった。
五十嵐:岡部被告に工事の詳細な時期や設計価格などを漏らしていたとされる 3 人の市の職員の問題について、岡部被告も裁判でその事実を認めたが、どのような対策をとるのか?
市長: 3 人の市の職員から情報が漏れているという裁判の結果での様子を見たが、これは非常に遺憾であると思っている。
五十嵐:土木建築工事でも日常的に不正や談合がおこなわれていると大野木被告は証言している。立件された 11 件のほかに談合がないと言えるのか?
青木市長:他にも談合があったかということですが、この辺については確証を持っていない。
五十嵐:市長は畠山被告にメモを渡したことも指示したこともなければ、大野木被告や大野木被告の弁護人を名誉毀損で訴えたらどうか?
青木市長:成り行きを見守っていく以外にない。畠山君の裁判もこれから始まるので、その成り行きを見守っていく。
他にもたくさん聞きましたが、あとで議事録全文を掲載します。とにかく、市長は畠山被告には不正指名の指示は出していないと全面否定。助役は大野木被告の証言は端々に思い違いや誤解もあると思うが、まず、
2 業者からの抗議があった件では、大野木被告に相談されたのではなく、あくまでも自分が呼び出したことであり、適正に対処したと答弁。「誰からの指示でやったのかと大野木被告が助役に聞かれて、市長からと答え、助役はそれを聞いても平然としていた」と証言されている件については、その事実はない。もしそのようなことがあれば即刻辞職すると答えました。助役の答弁はその点についてはハッキリとしていましたが、それと比べると市長の答弁はハッキリしていないなぁという印象でした。
しかし、裁判での大野木被告の証言、大野木被告の弁護人の陳述と今回の青木市長、豊田助役の答弁との食い違いが明らかになりました。どちらが正しいのでしょうか???「畠山メモ」は市長とは全く関係ないところでつくられていたのでしょうか?? そのメモと市議会議員との関係は?? 畠山被告の裁判が待たれますが、このなぞ、シャーロック・ホームズとか、エルキュール・ポワロとか、明智小五郎がいないと解けないのかもしれません?
2004-03-19(
金 ) ここ 2 週間のあれこれ
これじゃ日記じゃないって、そうですそのとおり
… 。早く追いつくように書きます … 。とりあえずここ 2 週間のあれこれです。
【 3 月 3 日】
午前 10 時から、市の「入札事件再発防止調査委員会」を傍聴後、 2 月 27 日に「立川自衛隊監視テント村」の 3 名が自衛隊の官舎に「イラク反戦を訴えるビラ」を配ったというだけで不当に逮捕された問題で、大沢豊
立川市 議と重松朋宏 国立市 議が呼びかけた抗議の「共同声明」に名を連ね、記者会見が 立川市 役所でおこなわれたので参加しました。
「反戦ビラ」の内容は「自衛官・ご家族の皆さんへ 自衛隊のイラク派兵反対! いっしょに考え、反対の声をあげよう!」というもの。実は昔私も 栄町
にある官舎の団地に選挙関係のチラシを入れたことがありますので他人事ではありません。ビラというかチラシをまいただけで 3 名を不当逮捕し、 6
件の家宅捜索をおこなうとはどういうことでしょうか ??? これは憲法が保障した人権や言論の自由、表現の自由、思想の自由を侵害するものに他なりません。まさに、言論弾圧。戦前の治安維持法下の暗黒社会を思わせます。民主主義の危機です。決して日本を自由のない監視社会にしてはいけません。皆さんも声を上げてください
!!!
【 3 月 5 日】
市議会本会議、市長の予算説明に対する代表質問。今回は一人会派からは生活者ネットの坂下議員の順番だったので、出番なし。一人会派ですと 3 人以上のグループを組んだ上でやっとその中の一人が代表質問をできるということになっています。まだまだ
立川市 議会の少数会派へのハードルはたくさんあります。
【 3 月 8 日から 12 日】
3 月 10 日に、入札談合・汚職事件の白井プラミングの白井被告の公判を傍聴。そのほかはずっと予算特別委員会を傍聴。 8 日から 12 日まで連日午前
10 時から午後 7 時過ぎ8時過ぎまで。一人会派からは大沢議員が委員として出ていました。委員ではなくとも傍聴していてその場でわからないことがあると、休み時間に担当課長に「これはどうなっていますか」と聞きまくっていました(答えて頂いた担当の皆さん休み時間を削って答えて頂きありがとうございました)。
白井被告の公判の論告で検察側は、「談合が繰り返しおこなわれてきており、自由な価格競争の機会が奪われ、言わば市民の税金のムダ使いで利益をはかってきた」「構造的談合の一翼を担い、『談合はなくならない』と発言するなど真摯(しんし)な反省があるのかと思わせる証言をしている」と指摘。白井被告に懲役
1 年 6 ヶ月が求刑されました。
【 3 月 15 日から 19 日】
15 日、議会の「入札事件原因究明と再発防止調査特別委員会」で質問追及。 3 月 2 日の緊急質問で聞ききれなかったことなどを質問。次回の
3 月 31 日の特別委員会が、岡部・大野木両被告の裁判と重なるので、 31 日に行政視察という形で、特別委員会で裁判を傍聴にいけないかと要望するも全会派の委員から反対され、実現しませんでした。ん〜残念。
16 日は文教委員会を傍聴していましたが、読売新聞立川支局に 立川市 立新生小学校の機械設備工事の制限付き一般競争入札で落札業者が決まっているという談合情報が寄せられた件で、市側は入札参加業者に誓約書を提出させただけで、そのまま
17 日に入札をおこなうということだったので、急きょ、 立川市 競争入札業者選定委員会委員長である豊田和雄助役に、少なくとも入札参加業者への「事情聴取」をおこない、事実確認をするまでは入札を延期すべきという要望書を提出。要望書提出後、少しすると契約課長から、
17 日の入札は延期し、業者に「事情聴取」することになったと電話連絡がありました。こんなことは言われるまでもなく、はじめから厳正に対処すべきではないでしょうか。事件があったばかりなんですから
… 。おかげで文教委員会をキチンと傍聴できませんでした。また、不備だらけの「 立川市 談合情報対応マニュアル」を早急に改正すべきです。
17 日、厚生委員会を途切れ途切れ傍聴。 16 日にいきなり、談合に加担していたとされる 20 社の指名停止処分が決まったので、 15 日の議会の特別委員会で報告もしないのはおかしい、議会軽視ではないかと中島特別委員会委員長に、特別委員会を開いて市側の報告を受けるべきと要望。結果として、
3 月 18 日の総務委員会の始まる前に特別委員会を開き、市側の報告を受けて、その質疑については 3 月 24 日におこなうことになりました。
18 日は総務委員会にて質疑。請願や新庁舎の問題などで質問。 19 日は入札談合・汚職事件の冨士設備の富沢被告の裁判を傍聴後に環境建設委員会を傍聴。紹介議員になっていた「
東京都 住宅供給公社住宅の家賃値上げ反対についての請願」が不採択になってしまい非常に残念。採択に賛成したのは共産党の委員さんだけでした。
富沢被告の裁判では、求刑どおり、懲役 1 年 6 ヶ月の有罪判決が下されましたが、実刑でなく、 5 年の執行猶予がつきました。判決の中で、裁判長が「長年にわたって談合が繰り返され、一部の市議・市職員との癒着がうかがえる」と言っていました。私はこの裁判長の言葉は重いのでは感じています。この癒着がうかがえる市議とは誰なのか?大野木被告が証言したとおりの議員なのか?さて、まだまだ事件の究明が必要です。ガンバリます。
2004-03-24(
水 ) まさに『黒い巨塔』です !? またまた登場 !! 自民党のA・B市議 業者の裁判を傍聴
3 月 24 日は入札談合・汚職事件で逮捕・起訴された皆木設備の皆木正男被告の公判を傍聴に東京地裁八王子支部
305 号法廷へ。今日で何回目になるのかと思いつつお馴染みになった地裁の門をくぐりました。
皆木被告の 5 回目の公判ですが、今回は皆木被告本人への被告人尋問が弁護人、検事、裁判官、裁判長という順番でおこなわれました。 立川市 で長年に渡り談合を繰り返し続けてきた「水交会」の内幕など(談合のルール)が簡単に触れられ証言された後に、またまた、実名で出てきたのがA議員とB議員。
弁護人から、市との関わりあいの中での市議の談合への関与を聞かれて、水道関係はA議員(岡部被告の叔父で元市議・故人)、土木建築関係はB議員(現職市議)が調整し、行司役として市に働きかけをしていると答えました。「水道関係でも個別にはB議員が関与することもある」「土木建築には(談合の)ルールがないので(A、Bの)両先生のどちらかが入って話をする」という証言もあり、A議員が水道関係、B議員が土木建築関係という業界別の仕切りがあるものの、場合によってはB議員が水道関係にも口を出したり、相互に関与し合う体制があったことを窺わせる内容でした。「議員
2 人が市に働きかけをしていたのか」との問いには、ハッキリと「そうです」と答えた皆木被告はさらに「市の職員が協力するのはどうしてなのか」と問われると、「私の聞いている範囲では、先生の言うことを聞いていればポストがもらえ、出世できる。言うことを聞かなければ左遷される」と答えたのです。また、談合に協力してきた職員のことについて聞かれた皆木被告は「(事件になっている件以前には)大野木被告(前契約課長)の名前は出てきたことがない。それ以外の摘発された市の職員の名前は何度も出ていた。まだ、他にもいます」と述べ、談合に協力してきた職員が他にもいることを示唆しました。
また、他の業種でも談合があるのかと聞かれると「はい。入札業者全部と言っていいぐらいあります」と答えました。水道業者を中心に 20 社が指名停止の処分が下されたことについては、私が言えることではないがと前置きしながらも「目先だけの処理で、この処分では改善にならない」「私の知っている実態と市が把握している実態とは違う」と市の対応を暗に批判しました。私が聞いたニュアンスによると、市はキチンと実態を把握しないうちに「臭いものにはフタ」ということで済まそうとしているというふうに聞こえました。
検事からは、どうすれば談合が断ち切れるのかと聞かれ、「先生という権力をもった人たちが動いて誘導してきている。そういう人のところにいかないと仕事がもらえないという構造を断ち切らなければならない」と述べ、指名停止や罰金などの罰則強化が必要であると答えました。
裁判官からは、「言うことを聞けば出世、聞かなければ左遷」ということを聞かれ、「過去に何度も聞いている。(人事異動の件は)市の退職者からの話で間違いないと思う」と答えました。そして、「いろいろ言われ、懸念も覚悟している。向こうから(法廷で本当のことを言うなと圧力をかけている者と思われる)電話もあるが、法廷ではうそをつけないと思った」と率直に述べました。
以前からの噂、新聞の報道、それぞれの裁判の被告の証言から、さらに私のところに来ている匿名の文書からもこのA・B議員の談合・不正への関与は明らかだと思われます。職員からのヒアリングやアンケート調査からもその実態がうかがわれます。この両議員は両方とも自民党の議員ですが、自民党の他の議員は何をしているのでしょうか?その実態を調査しようという立川の自民党の動きは一向に聞こえてきません。自浄能力はあるのでしょうか??A議員は故人ですが、B議員は現職です。他の自民党の市議たちはこの事態について静観している理由は???
さらに、「言うことを聞けば出世、聞かなければ左遷」という不正・不当な人事は本当にあるのか?あるとすれば、人事権者である市長も当然関与していることになります。以前に大野木被告が証言したこと、今日の皆木被告が証言したことが間違いなく、真実ならば
立川市 役所と 立川市 議会は、まさに『黒い巨塔』です。
裁判傍聴後、午後からは、市議会の「入札事件原因究明と再発防止調査特別委員会」にて質問追及。議題が業者の指名停止と新生小学校工事の談合情報の問題に限られていたので、今日の皆木被告の裁判についてはほとんど触れませんでしたが、牛島議長(自民党)にB議員に裁判で証言されていることが本当かどうか事情を聞くように要望しておきました。
業者の指名停止と新生小学校工事の談合情報の問題について、公正取引委員会に報告しているのかと質問。契約課長はまだ報告していないし、報告する予定はないと答弁したので、それはおかしいと批判、追及すると、助役ができるだけ早く整理をして連絡し、今後も公取委と連携していきたいと答弁が変わりました。このような問題は公取に報告するのは当たり前なハズです。この期に及んでという感じですが、市側にはしっかりとした対応をとってもらいたいものです。
2004-03-30(
火 ) 新たな調査が必要です。弁護士チームの報告書が物語るもの
3 月 30 日、市の入札事件再発防止調査委員会を傍聴。注目していた弁護士の専門委員チームによる職員へのアンケートやヒアリング調査をまとめた『
立川市 入札事件実態調査結果及び提言等報告書』が提出されました。 112 ページに亘る分厚いもので、幹部職員などにおこなわれたヒアリング調査などの詳細な分析と職員の改善提案などに基づいて提言などがなされています。
提言としては、
その1
1、倫理規定、実務マニュアルの作成
2、倫理研修の充実、強化の励行
その 2
1、電子入札制度の導入
2、市外業者の入札参加拡大(市外業者を含めた指名競争入札あるいは一般競争入札を広く採用すべき)
3、入札・契約担当部署の権限集中の改変、機能化
その3
適正な人事行政、人事管理の実行をあげて、最後に
「本件実態調査の結果に徴すると、岡部昭凱、畠山一美、大野木隆の 3 人の職員を幹部職員として任用、配置していたことは、市の行政上、適正な人事を欠いていたということであり、帰するところ、この点で市長の行政上の責任は重大といわざるを得ない。
したがって、当チームとしては、最後に、 立川市 における人事管理、人事配置を洗い直し、適正な人事行政を実施すべきことを、敢えて提言するものである。
なお、過去において、ある入札事件の選定業者に指名されなかった市内業者の抗議を受けて、豊田助役が、改めて他業者を指名業者に加えることを指示し、これに関して青木市長が、業者選定は規定の方針に徹すべきだとの所感を漏らしたという問題がある。
この問題については、被告人とされた岡部、畠山、大野木のほか、公判廷で名指しされた当該入札・発注関係職員、更にはそれと関わりがある市議会議員がいることとすればその議員など、関係者のすべてを、市又は市議会において、改めて調査し、その行政責任の所在等を明らかにすべきであって、その調査は当弁護士チームの委託業務である実態調査とそれに基づく改善案等提言の任務を超える事柄であることを付言する」と結ばれています。
以上のように、弁護士チームは、関係者のすべてを改めて調査するようにということを最後に提言しています。私もまさにそう思います。本当の原因究明をして、本当の再発防止策を追求するのであれば、当然だと思いますが、皆さんはどうのように考えますか?それができるかどうかは市民の皆さんの声がなければ到底できません。もちろん、私も議会の中で最大限がんばります。が、入札事件関連の裁判で、市長、助役はもとより、ほとんどの大きな会派の市議の名前があがり、事件への関与や口利き問題がとりざたされており、晴れない疑惑として、大きく横たわっているからです。皆さんいっしょに声を上げてください。
なお、報告書に記された市議会議員、業者や職員(上司など)の「口利き・働きかけの具体的内容」は、以下の通りです。
( 1 )水道業者から、職場で、「入札の指名業者に入れて欲しい」と丁重に言われた。
( 2 )上記の業者が、自宅に来て「入札の指名業者に入れて欲しい」と丁重に言われた。
( 3 )市議会議員から、職場で「ある業者を入札の指名に入れて欲しい」と丁重に言われた。
( 4 )市議会議員から、議員控室で業者を紹介され、「今後の工事の指名にこの業者を入れて欲しい」と言われた。市議会議員の仕事の一つなのでやむを得ないと感じた(他に同種事例
9 件)。対応: 10 件のうち 3 件受け入れた
( 5 )電気設備業者から、職場で、「指名が受けられるよう、契約課に「口をきいて欲しい」と、どうせ駄目だろうがとりあえず頼んでみようという感じで言われた。
( 6 )市議会議員から、職場で、設計事務所の人を紹介されながら「耐震診断業務の仕事がでたときは一つよろしく。良い事務所なのでお見知りおきを願いたい」と丁重に言われた。議員としての立場をわきまえた発言と感じた。
( 7 )市議会議員から、議員控室で業者と業者の扱っている製品の紹介をされ、「よい製品なので機会があればつかってやって欲しい」と言われた。議員の仕事だから仕方ないと感じた。
( 8 )業者から、職場のカウンターで、「入札に指名して欲しい」と丁重に言われた(外に同種事例 6 件)業者の必死さ・熱心さを感じた。
( 9 )市議会議員から、職場で業者を紹介され、「この業者から機械設備を買うように高圧的に言われた。
( 10 )市議会議員から、職場に電話で、「競輪場のサービス品であるテレフォンカード 50 枚位持ってくるように」と要求された。対応:受け入れた
( 11 )市議会議員から、職場で、浄水器のパンフレットを持参し、「この浄水器を使ってくれないか」と頼まれた。困惑した。
( 12 )職員から、職場で、工事の発注時期と設計金額を聞かれた。何だこの人は、とあまりいい気持ちはしなかった。対応:受け入れた
( 13 )市議会議員から、職場で、「清掃関係の委託で、 ○○ 会社を指名して欲しい」とお願いするような感じで言われた。困惑した(外に同種事例
2 件)。
( 14 )ある団体の人から、職場で、「会って欲しい」と言われた際、清掃業者を同行してきた。腹立たしく感じた。
( 15 )市議会議員から、議員控室で、ある業者を紹介され、「仕事がでたらこの業者にもお願いしたい」と普段と変わらない話し方で、業者の名刺を差し出された。業者とは会いたくないと思った。
( 16 )市議会議員から、職場に、電話があり、「仕事がでたら ○○ 業者をよろしく」と普段と変わらない話し方で言われた。市議会議員の仕事の内なのでやむを得ないと感じた。
( 17 )ある団体の人から、職場で、 ○○ 清掃会社を入札の指名登録業者に登録して欲しい」と最初は丁寧に、途中から脅迫的に言われた。怒りを感じた。
( 18 )水道業者から、職場に「いつ頃仕事がでるのか」と横柄な聞き方をしてきた。失礼ではないかと感じた。対応:受け入れた
( 19 )市議会議員から、議員控室で、清掃会社を紹介され、「よろしく」と丁重に言われた。
( 20 )積算をした業者から、職場に、電話で、給湯管の修繕について積算の内容の変更の問い合わせがあった。ある程度説明は必要だと感じた。対応:受け入れた
( 21 )業界新聞の記者から、職場で、工事情報を集める為、「工務課にはどんな工事がでているでしょう」と聞いてきた。どこまではなしていいのか迷うことがある(外に同種事例
4 件)。対応:受け入れた
( 22 )業者から、職場で「どの会社が指名されているのか」と聞いてきた。
( 23 )業者から、職場に、電話で、「物品購入の見積依頼を出してくれ。市議会議員から頼まないと出してくれないのか」と高圧的に言ってきた。嫌な人だなと思った。
( 24 )市議会議員から、職場で、物品の見積り合せの方法について質問を受け、「 ○○ 会社が指名登録するからよろしく」と言われた。指名登録は誰でもできるので、特に問題は感じなかった。
( 25 )市幹部から、議員・業者同席の職場で、「 ○○ 業者が業者登録するから呼んでくれ」と言われた。何のことかよく分からなかったが聞き直すこともしなかった。
( 26 )入札の指名業者が、職場で、工事の内訳書を持ってきて、「大丈夫でしょうか」と言ってきた。あきれた。
( 27 )業者から、職場で「指名業者は何社位になるのでしょうか」当たり障りのない感じで聞いてきた。入札に慣れていない業者だと感じた。
( 28 )業者から、職場で、「どうしてウチに連絡がこないのか。今からでも入札執行通知書を作ってくれ」と高圧的に言われた。そんなことが出来る訳がない、何を考えているのか、と感じた。
( 29 )業者から、職場で、「工事がいつ頃でるのか」と丁重に聞かれた。対応:受け入れた
( 30 )業者から、職場で、「こういう工事があると聞いたのですが、いつ頃発注されるのですか」と聞いてきた。営業活動の為かな、仕方ない、と感じた。
( 31 )上司(課長)からの話として、業者から、職場で、大きな建物のゼネコン工事の際、「 ○○ 者のエレベーターをつかってくれ」と聞いたことがある。
追加ヒアリングの口利き、働きかけの具体内容
( 1 )市議会議員から、電話で職場に丁重に、入札参加メンバーに大手ゼネコンの関連の設計会社が入りたいと言っている。営業をいかせるので話しを聞いてやってほしい。その後にその議員の名刺を持ってその会社の営業がきた。
( 2 )業者から、電話で職場に恩義を売る感じで、来年度予定している工事を一本で発注すればコストが安くできる。工事情報を流してほしい。
( 3 )職員が、職場で高圧的に、工事件名を告げたうえ、その発注時期を教えてほしいと述べた。知らせないと怖いと感じた。
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