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'11/9/8

可部線電化延伸、判断先送り


 JR西日本広島支社の杉木孝行支社長は7日、広島市安佐北区のJR可部線可部―旧河戸間の電化延伸について「踏切の取り扱いなどで市との協議に時間がかかっており、合意の先行きは不透明」との認識を示した。6月の会見で、9月までに事業化の最終判断をする意向を示していたが事実上先送りした。

 JRは、可部駅から旧河戸駅地区までの約2キロ区間の延伸に向けて、本年度の着工方針を固めている市と詰めの協議を続けていた。

 国が新設扱いとなる電化延伸での踏切を原則認めない一方、市都市交通部は「できるだけ踏切として整備したい」との考えで対応していたとみられる。

 杉木支社長はこの日の会見で、区間にあった6カ所の踏切について「立体交差させるか、閉鎖するか、暫定的に残すか結論が出ていない。市との合意の展望は今の時点で見えない」とした。今も残る鉄橋やレールの耐久性、耐震性などの課題も明かし、判断を先送りした。杉木支社長は6月、新駅舎を市が所有する方向で調整しているなどとして「おおむね採算性の見通しがつき、9月までの合意の可能性が高い」と話していた。




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