名鉄資料館

名鉄資料館

秋季特別展示「廃止から10年・北アルプス号」

 名鉄の高山線乗入れは、名鉄電車を鵜沼から高山線の客車列車に併結する形で、戦前に開始されましたが、戦局の悪化により中断されました。
 昭和40(1965)年にキハ8000系気動車による「準急・たかやま」号で再開され、翌年「急行・たかやま」号に昇格、昭和45年には乗り入れ区間を立山まで延長して「急行・北アルプス」号に名称変更、昭和51年には「特急・北アルプス」に昇格しました。
 平成3年に乗り入れ車両を新鋭のキハ8500系に置き換えましたが、平成13年に「特急・北アルプス」号は廃止されました。
 今年で「北アルプス」号廃止から10年になりますので、資料館保管のヘッドマーク等の資料と共に写真を展示いたします。

1. 期間

平成23年10月3日(月)~11月30日(水)
 事前予約が必要です (電話で希望日時とお名前、人数をお伝えください)
 休館日  土・日曜日、祝日
 ※ 但し10月15日(土)は特別開館し、事前予約は要りません

2. 開館時間

午前10時~午後5時

3. 展示品

約70点

  • さよなら北アルプス号(2001.9.30)のヘッドマーク 8500系用
  • 8500系用の「北アルプス」ヘッドマーク(運転台窓上表示)
  • 8500系用の側面行先表示幕
  • 8500系が会津鉄道へ譲渡されてから付けていたヘッドマーク
  • 8000系用のヘッドマーク(準急・たかやま~特急・北アルプス) 5種類
  • 8000系用の側面行先表示(サボ) 11種類
  • 8000系のブルーリボン賞受賞記念楯
  • 8000系・8500系が活躍していた時代の写真
  • 戦前の高山線乗入れの写真
  • たかやま号・北アルプス号の連絡急行券・特急券・記念乗車券等の切符
  • 資料館内ジオラマでは8000系・8500系の模型を運転できます(有料)
  • 北アルプス号と同日の平成13年9月30日限りで廃止になった揖斐・谷汲線の写真

4. 交通

名鉄広見線 日本ライン今渡駅下車  徒歩20分(駅に案内図あり)  タクシー7分

5. 問合せ先

名鉄資料館
 岐阜県可児市川合北2-158
 (0574)61-0831

 


名鉄資料館について

 この資料館は、平成6年6月、名古屋鉄道創業100周年を記念して開館しました。

 当社の創業は、明治27年の愛知馬車鉄道の設立に遡ります。その後、間もなく名古屋電気鉄道と社名を改め、明治31年には、我が国二番目の電気鉄道として笹島~県庁前間の営業を開始いたしました。

 また、この地方では、明治から大正にかけて、当社の前身となった数多くの私鉄が相次いで開業しましたが、その後、太平洋戦争をはさんで当社との合併、統合がすすみ、今日の会社の基盤が築かれました。戦後は、戦災の荒廃の中から立ち上がり、豊橋~新名古屋~新岐阜間の直通運転実現をはじめ、車両の高性能化、駅舎、線路等、鉄道施設の基盤強化に力を注いでまいりました。

 さらに、昭和30年代半ば頃からは、パノラマカーの投入をはじめ、新線の建設、名古屋市地下鉄との相互直通運転を行うなど、輸送力の増強とサービスの向上に努め、飛躍的な伸展を遂げ、今日では、鉄道・バス事業を通して、この地方の交通の重要な担い手として大きな役割を果たしております。この資料館では、こうした幾多の混乱期をのりこえ今日に至るまでの当社の歴史を物語る数々の貴重な資料を保存、展示し、先人の足跡を偲ぶよすがとすると共に、新しい発想を生み出す糧にしたいと考えております。