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ともに生き残るか、それとも一緒に死ぬか――大津波の犠牲になった引きこもり母子「究極の選択」


 あの大震災から、9月11日で半年を迎える。

 筆者は、震災12日後の3月23日に被災地に入って以来、宮城県石巻市を中心に行ったり来たりして、取材を続けてきた。

 なかでも、現在調べているのが、引きこもりの心性を持った人たちの大震災後の行動である。そうしたケースを1つ1つ検証していくことによって、もしかしたら引きこもりのメカニズムを解明する手がかりが何か見えるかもしれない、と思うからだ。

 とりわけ、家から出られないタイプの引きこもりの中には、大震災に遭ってもなお、家から出られなかった人たちがいる。一方で、震災をきっかけに家を飛び出して、家族を助けたり、地域のためにボランティアを始めたりした人たちもいた。

 当連載の第65回でも以前、震災による津波に襲われながら、家から出られないまま、亡くなった引きこもり当事者の話に少し触れた。しかし、それはあくまでも、支援団体から聞いた断片的な伝聞である。

 その後の5月中旬、亡くなった本人の兄である長男と父親に直接、インタビューする機会があった。そこで今回は、正確性を期すために改めて、次男のいる家と母親が目の前で津波に流されていく光景を目撃した長男の証言を紹介しておきたい。

 大津波によって、次男の仁也さん(29歳)とともに、妻のみき子さん(56歳)も一度に失ったのが、当時、岩手県の陸前高田市立広田小学校校長だった佐々木善仁さん(60歳)。3月末日で定年退職後、市内の図書館長に就くことも決まり、1週間後に最後の卒業式を迎えるはずだった。そして、大震災が起きたときは、学校で帰りかけていた児童たちの対応に追われていた。

 一方、当時学校教員だった長男(30歳)は、自宅にいた。大震災が起きたとき、家の外に出て、子どもたち向けに卒業のお祝いメッセージを録画していたという。

 地震が起きたとき、小刻みな揺れがかなり長く続いて、隣の木造家屋の柱がグニャングニャンと曲がって見えた。その家に住んでいるおばあちゃんが、膝をつきながら外に出てきた。

 自宅に入ると、タンスが倒れ、冷蔵庫が移動していた。そのうち、大津波警報が出たので、外に出て車のラジオのスイッチを入れ、通帳や父親の卒業式の服などを車に詰め込んだ。

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