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[ライフ]ニュース トピック:from Editor
【from Editor】被災者の笑顔の陰に…
2011.8.17 07:29
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仙台の知人から「みやぎ民話の学校」開催の案内状が届いた。震災で一度は中止を決めたが、被災した語り部から主催者側に「生きている限り、語っていきたい」と申し出があり、今月21、22日に宮城県南三陸町で行われる。7回目の今回は、被災した語り部6人の体験談を中心に「津波を語る」という。案内状には、大震災で形あるものを根こそぎ奪われた今、心に刻んだ思いを語ることで、再び立ち上がろうという力がうまれるのではないか-とあった。
一方、“津波の語り部”として知られる岩手県宮古市の田畑ヨシさん(86)。昭和8年の三陸津波の体験を紙芝居にして、30年以上にわたり語り継いできた。そんななか再び被災。田畑さんは、避難生活にもかかわらず「これからも津波の怖さを語り継ぐ」と、読み聞かせを再開したという。
悲しみや怖さを正面から受け止めたうえで、明日(あす)に向かっていこうとする年老いた語り部たち。そのたくましさには、心が動かされる。
5月から産経新聞社の被災地支援活動「未来塾」がスタートした。著名人に避難所や学校などを訪問してもらい、被災者との触れ合いを通じて「元気」を届けようというものだ。いままでにスポーツキャスターの舞の海秀平さんや歌手の平原綾香さんらが訪れている。「大変ですが、もうひと頑張り」「元の生活を絶対に取り戻す」などの言葉や子供たちのはじける笑顔には、反対に励まされてしまう。
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