自治体が避難勧告や避難指示を出さなかったところで多くの犠牲者が出た。土砂災害の危険地域に指定されながら、被害の大きかった地域もある。
結果としてこれほどの被害が出た以上、自治体の対応が適切だったか、個別に検証し、今後の対策に生かす必要がある。
台風や水害時には、最悪を想定し、判断に迷ったら逃げる。これを約束事として徹底する。それが改めての教訓である〉
まるで悪い夢!?
半年前にはどう報じていたか
筆者は、何か悪い夢を見ているのだろうか。この「台風の危険」という文言を「原発事故の危険」に置き換えてみた。一部文章を変えたが、ぜひとも読み直していただきたい。
《放射性物質の飛散は相当程度の予測が可能だ。風向きや雨の状況をきちんと把握してさえすれば、住民への被曝の被害を最小限に抑えることができたはずだ。
だが、あの3月、政府や自治体は的確な避難勧告や避難指示を出さなかったことで多くの被曝者を発生させた。放射能の空間線量の値が高いことを知りながら、長い期間、住民に事実を知らせずに被害を拡大させた飯舘村のような地域もある。
結果としてこれほど被害を出した以上、政府、東電の対応が適切だったか、メディアは検証する必要がある。
放射能事故の際、最悪を想定し、判断に迷ったらまず避難させる。これは国際的な常識であり、今回の福島第一原発の事故でも、3月に、日本以外の各国政府の採った対策であった。
電話を配備する国の補助事業が始まっており、利用促進に努めよう。
自分の暮らす地域はどういう地形なのか、土砂災害や川の氾濫の危険性はあるのか。
台風シーズンのただなか、災害に備える心構えをもちたい。》