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教科書採択やり直しを要求 沖縄県教委、石垣と与那国は「介入」と反発 八重山教科書問題
2011.9.8 01:09
沖縄県石垣市と与那国町、竹富町からなる「教科用図書八重山採択地区協議会」が選定した育鵬社の公民教科書を、竹富町教委のみが不採択とした問題で、県教委は7日、8日に開かれる3市町の教育委員全員による協議で採択をやり直すよう求めた。規約に基づいて育鵬社を選定した同協議会の決定が覆される可能性もあり、石垣、与那国両市町側は「不当介入」と強く反発している。
県教委は8日の協議について当初、打開策検討の場として開催を要請していたが、前日になって採択の「協議」として位置づけるとの方針を決定した。
教科書の共同採択は、地区協議会の決定を市町村教委が追認するという形式で、最後まで決定に従わなかった事例は過去にない。
文部科学省は国会答弁で「協議会の採択に従うのが基本」としており、教育関係者は「県教委は本来、竹富町に決定に従うよう指導することが求められている」と指摘する。
採択関係者からも「協議会の手続きに瑕(か)疵(し)はなく、今回の方針は結果が気に入らないから枠組みを変えるようなものだ」といった批判が出ている。
各教委の代表者ら8人による同協議会では、賛成多数で育鵬社が採択されたが、教育委員全13人では、竹富町の委員5人が全員反対のため、反対8人、賛成5人となり、採決を取った場合、逆転不採択となる。ただ県教委は一方で採択の条件に「3市町教委の了解」とも挙げており、混乱が予想される。
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