ポルトガル:法人税・富裕層増税の計画発表-赤字削減目標達成に向け
8月31日(ブルームバーグ):ポルトガルは、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)から780億ユーロ(約8兆5900億円)の金融支援を受ける条件として公約した財政赤字削減目標の達成に向け、キャピタルゲイン税の税率を引き上げるほか、企業と富裕層への課税を強化する。同国は2年間のマイナス成長に備えている。
政府は年間利益が150万ユーロを超える企業に3%、富裕層に2.5%の付加税を課すことにより、年間約1億ユーロの税収を見込む。キャピタルゲイン税の税率も1ポイント引き上げ21%とする。ガスパル財務相が31日、リスボンで政府の4年間の予算計画を公表した。
ガスパル財務相はこの増税が、財政赤字の国内総生産(GDP)比率を今年の5.9%から、2013年にEUが求める3%以内に引き下げ、さらに15年には0.5%にするのに寄与するだろうと述べた。同国の経済成長率は今年がマイナス2.2%、来年がマイナス1.8%にとどまった後、13年にプラス1.2%に改善すると見込まれ、こうした中でも政府は赤字削減に取り組むと同相は語った。
記事に関する記者への問い合わせ先:Anabela Reis in Lisbon at areis1@bloomberg.net.
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更新日時: 2011/09/01 06:57 JSTニュース一覧
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