昨日、ドイツのユーロ圏財政危機国支援参加は違憲とする裁判で、独連邦憲法裁判所は原告の違憲申し立てを棄却した。これによりギリシャ支援を巡る懸念が後退し、ユーロ買い、株式は反発した。
しかし、依然として債務国問題は解消しておらず、 ドイツ連立与党に参加しているキリスト教社会同盟(CSU)のゼーホーファー党首は、<ギリシャがユーロ圏から離脱する可能性は排除できない>としている。
そんな中、次のような報道があった。
欧州の銀行は73.2兆円の資本不足、周辺国デフォルトなら-野村
野村ホールディングスは、リセッション(景気後退)二番底が現実になり、ギリシャとアイルランド、イタリア、ポルトガル、スペインの国債で21%の評価損が生じるシナリオの場合、欧州の銀行は4000億ユーロの資本不足に直面するとの試算を示した。これら諸国がデフォルト(債務不履行)した場合、不足額は6750億ユーロ(約73兆2000億円)となり、中核的資本の3分の2が失われるという。
野村のアナリスト、ジョン・ピース氏は7日のリポートでこのような試算を示し、「現実的な」金額の資本によって大規模な評価損やデフォルトに備えることは不可能だと指摘した。同氏は「監督当局がリセッション二番底に備えて銀行に資本を注入することは可能だし多くの場合既に行われているが、現実的ないかなる額の資本注入も大きな国の国債減損やデフォルトに銀行セクターを備えさせることはできない」と書いている。【ブルームバーグ 7日21:06】
これは単に試算にとどまらないことを示唆している。
一国でもデフォルトした場合、もはや欧州の監督当局は銀行を救済できないことは勿論のこと、それに備えた資本増強も不可能であるとしている。
そして、欧州だけでなく世界経済に破滅的打撃を与えることは容易に想像がつくだろう。
今、起きつつあるのは、この「現実」である。
ギリシャのデフォルトあるいはユーロ離脱が、刻一刻と近づいているのである...。
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