防災意識を高めよう「三陸津波の紙芝居」
3/2(水)は本年度最後の避難訓練でした。年間4回実施している避難訓練ですが、今回は三陸大津波の時期ということもあり、地震の想定で行いました。訓練終了後、体育館にて、田老町在住の田畑ヨシさんをお招きして講演会を開きました。
田畑さんは三陸津波の被災体験者であり、被災時のあの思いを、風化させてはいけないと、自作で当時の津波被害の紙芝居を作り、各地を回っていらっしゃいます。ご高齢にもかかわらず(失礼!)大変かくしゃくとしていらっしゃり、自作の紙芝居の絵の上手さにびっくり!子どもたちも真剣に紙芝居に見入っていました。
紙芝居終了後は、ご自分の生の被災体験をご披露いただきました。津波の前触れとして吹く強風で家が飛ばされたお話、15m(4階建てのビルに相当します!)の波が迫ってきたお話、山の上に命からがら逃げたお話、寒さでたき火の前で座ったまま無くなった方のお話、裸足で逃げた方のためにおじいさんが下駄をお世話したお話、津波が去った後何事も無かったように静かに青くたたずんでいた海のお話、その後に累々と横たわる遺体のお話、等々、どれも実体験であり言葉を失うような内容でした。その後、当時の県の副知事さんが作ったという鎮魂歌をお歌いになりました。全く胸にしみいるような体育館いっぱいに響く透き通った声で、一同の胸に迫りました。
終了後に児童代表して6年生菊地盛太郎君と山ア小春さんがお礼の言葉と花束を贈呈しました。
スマトラ沖地震という未曾有の災害が発生したばかりで、津波という災害に対する世間一般の認知が高まり、現在では田畑さんの紙芝居は各国の言葉に翻訳され紹介されています。
みなさんも、これを機会に家庭の防災に関してもう一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
最後の子どもの感想文を紹介します。
「今日はかみしばいを読んでくれてありがとうございました。田畑さんはかみしばいを読むのもうまかったし、絵もうまかったです。つなみはけいけんした事がないけど、つなみがこわいことがよく分かりました。さいしょにつなみがくると思っていたけれど、さいしょに大きな風がくるとは思ってもみませんでした。最後に歌ってくれた元気になる歌やないてしまう歌もよかったです。今日はありがとうございました。 3年 E・S女」
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