番組概要



宮古市田老に住む津波の「語り部」田畑ヨシさん

2011年3月11日午後2時46分。宮城県沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生した。岩手県を始め東北の太平洋岸で大きな津波が観測され、リアス式海岸の岩手沿岸では入り江ごとに壊滅的な被害を受けた。 宮古市田老に住む津波の「語り部」田畑ヨシさん(86)「津波のときは一刻も早く高台に」 祖父から教わった言葉  命てんでんこ=自分の命は自分で守る ヨシさんは、今回の津波で高台にある妹の家に避難した。 ヨシさんは言う。「もうこの町には住みたくない。」「語り部としての役割は終わった。」しかし、「津波の恐ろしさは語り伝えていって欲しい。」ヨシさんの新たな願いである。 昭和と今回、二度も大津波を経験し、津波の怖さを語り継いで来たヨシさんの波乱に満ちた人生を見つめる。

番組内容

田畑ヨシさん(86)は、 昭和8年に三陸地震津波を体験した。
「妹を背負った母は逃げ遅れて倒れていた」。悲鳴、うめき声、母の死・・・その体験を描いた紙芝居は、津波の怖さを次世代に語り継ぐ貴重な財産だ。 津波経験者の高齢化が進む中、数少ない語り部としてヨシさんは20年以上に渡って警鐘を鳴らしてきた。
津波から一ヵ月後の4月11日、ヨシさんは今回の津波についてこれまでの人生とこれからの人生について、重い口を開く・・・

    
  「万里の長城」を乗り越えた津波                瓦礫の山となった町                   自宅を探すヨシさん

制作


ナレーションを担当する村上弘明さん
  • ナレーション: 村上弘明
  • プロデューサー : 佐々木 貴
  • ディレクター : 鎌田 莉加
  • 制作局 : 岩手朝日テレビ

放送予定

  • 2011年4月23日(土)16:30から IAT報道特別番組
  • 2011年5月1日(日)25:30から テレメンタリー2011

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