津波の恐怖、教訓 紙芝居で伝える/青森(2011/08/10 14:02)
津波の恐ろしさを自作の紙芝居で訴える田畑ヨシさん(左)=9日、青森市
 岩手県宮古市田老地区で、自作の紙芝居を使って津波の恐ろしさを伝えてきた田畑ヨシさん(86)=青森市在住=が9日、青森県近代文学館で紙芝居実演会を開いた。
 県内では初の実演で、詰め掛けた親子ら約100人が真剣な表情で聞き入り、「自分の命は自分で守れ」という「命てんでんこ」の意味を学んだ。
 田畑さんは、明治三陸地震を経験した祖父・留之助さんから聞いた話や、1960年のチリ地震津波の経験を孫たちに語り継ごうと、紙芝居「つなみ」を製作。約30年前から同地区で防災教育を実践してきた。
 3月の東日本大震災では一人で住んでいた自宅が流され、現在は息子夫婦が住む青森市で暮らしている。
 紙芝居は、主人公の女の子が津波による町の混乱を語り、一人一人が自分の命を第一に考えて行動する「命てんでんこ」の必要性を訴えるもの。
 実演を終えた田畑さんは「津波は恐ろしいもの。この事実を伝える若い後継者が出てくればありがたい」と話した。子どもと参加した青森市の主婦細島由紀子さん(43)は「津波の経験がないと語れない内容で大変ためになった」と語った。
【写真説明】
津波の恐ろしさを自作の紙芝居で訴える田畑ヨシさん(左)=9日、青森市

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