今回は表情と態度が異なる男性と、最初はツンとしているが実は甘えん坊という二面性を持ったツンデレ女性が、恋愛でうまくいくのか?ということを、心理学者の内藤誼人(ないとうよしひと)先生に聞いてみました。
改善はムリ、でもマッチングがうまくいけばOK
「『メールしないと怒る。でもメールをすると離れていく』。意味が分からない行動を取る彼は『回避依存症http://cobs.jp/love/daijiten/2011/06/post-27.html』の可能性があります。症状としては、『大好きだよ』と言っているのに目が笑っていないというように、言っていることと表情が完全に食い違いっていることが挙げられます。もしそのような人と付き合ってしまったら、別れた方がいいでしょう。なぜなら依存症というものは、そう簡単に変わることができないからです。改善させようと思うより、別の相手を探した方がいいでしょう」(内藤先生)
ではもし自分が『回避依存症』だったら、恋愛は難しいのでしょうか?
「依存症は決して悪いことばかりではありません。要はお互いのニーズが一致し、マッチングがうまくいけば何の問題もありません」(内藤先生)
つまり『回避依存症』の人も「自分は愛情を強く寄せられると、離れたくなってしまうタイプなんだ」と事前に相手に伝え、それを我慢することなく受け入れられる女性が見つかればマッチングが成功ということになります。ほかにも恋愛への依存度が高く束縛したがる女性も、「頼って束縛してくる女性が好き」という男性を見つければ良いわけです。
ツンデレの女性に、男性は裏切られたと感じる
さて次は、ツンデレの女性の恋愛について内藤先生にお話を聞きました。「ツンツンして自立した感じの女性に好意を抱いたのに、実は甘えん坊だったという場合、男性としては裏切られたと感じてしまいます。『逆萌え』が本当にうまくいくというデータを心理学的には見たことがありません。自立した女性を装うのではなく、最初から『私はこう見えて甘えん坊なんです』と言う方が、双方の好みに食い違いが生じず、恋もスピーディーに運びます」(内藤先生)
依存症タイプの人がマッチングさえうまくいけば恋愛できるという一方で、2次元の世界で人気のツンデレが現実の恋愛では通用しないという結果に。恋愛ではギャップが魅力と言いますが、それはあくまで料理が苦手そうな女性がプロもビックリの腕前だったというような場合で、ツンデレだった場合は男性をガッカリとさせてしまうようです。
ということで今回は『回避依存症』とツンデレについて分析しましたが、いかがでしたでしょうか。次回はイケメンではないのにモテる男性、美人ではないのに人気のある女性について分析します。
文●筧みゆき
内藤誼人
心理学者。立正大学心理学部対人・社会心理学科特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。有限会社アンギルド代表取締役。著書は200冊を超え、執筆活動のほか心理学者としてのコンサルティング等でも幅広く活躍中。著書に、『ビジネス心理術事典』(イースト・プレス)、『かしこい生き方はムシたちに学べ』(梧桐書院)など。
■関連リンク
やはり違いがあった! 恋愛がうまくいく人といかない人の行動はこう違う
愛される恋、愛する恋、どちらが幸せになれる?
【無料恋愛マンガ】恋人に振られ次の出会いがない女性が運命の相手にどう出会ったのか?