【北京時事】中国外務省の姜瑜・副報道局長は6日の定例記者会見で、「野田佳彦首相が就任後、中日戦略互恵関係の発展に力を尽くすと表明したことを注視している」と述べるとともに、「われわれはこれに称賛の意を表す」と評価した。野田首相が靖国神社に参拝しない考えを示したことなどを受けたコメントで、中国政府としては野田首相との関係強化を推進する方針だ。
一方、尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖で中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した事件から7日で1年を迎えることについて、姜副局長は「不幸な事件だった」と振り返った上で、「中国政府の立場を繰り返さざるを得ない」と説明。「釣魚島と付属する島は古くから中国固有の領土だ」と強調した。