第5回
八坂沙織「“いいな”と思える場所に」(2/2)
2010.12.16
「まとめるんじゃなく、みんなで協力できる空気を」――八坂沙織
「休みの日は本を読んだり、東宝ミュージカルや宝塚が好きで観に行きます。ヅカファンなんですよ。オタク気質があるみたいで、のめり込みます…。第一幕から終幕まで、1人で演技のモノマネするのが好きなんです。ひとりの趣味だから、人前で披露することはないんですけど(笑)」
撮影:堀 清英
2010年6月、エイベックス主催のオーディションで、同社初のアイドルグループがデビューした。その名も「SUPER☆GiRLS」。12人のメンバーのなかで最年長のリーダーが、八坂沙織ちゃんだ。といっても、まだ21歳。
「私、夢を与える仕事がしたくて、秋葉原のメイド喫茶で働いていたんです。そこは、メイドさんながらアイドルでもある感じで。やってるうちに、テレビの世界でも活躍できるアイドルをやりたいと思い始めたんです。でもアイドルの応募資格って18歳くらいまでで、私はもう20歳を超えていたんです。エイベックスの応募資格は23歳までと書いてあって。そこで運命を感じて」
意を決して応募。すると7000人の中を勝ち抜き、見事にデビューを果たす。このインタビューは、それからわずか5カ月後なのだ。
「正直、受かるとも思ってなかったし、実感という実感はずっとなかったんです。でもデビューアルバムのジャケットを見て、最近ようやく実感できました(笑)」
アルバムのタイトルは『超絶少女』。レコーディングは当然はじめてだった。そのためのレッスンを受けることももちろんはじめて。あまりのつらさに、泣くこともあったという。
「オーディションの途中で強化合宿があって、5日間にわたって歌と踊りの特訓。そこまで本気とは知らず(笑)、すごいとこに来ちゃったなと。でもそのかいあって、『はじめましてスーパーガールズですっ!!』っていえるアルバムに仕上がりました。『これから一緒に頑張っていこう』という曲が多くて、聴くと元気になれると思います」
1stアルバム「超絶少女」
エイベックス初のアイドルレーベル「iDOL Street」第1弾リリース。初々しさと透明感が魅力の、珠玉の一枚だ。「私たちがよくわかりますよ。働いている方なら『つらい時にガンバロっ!』って思えるハズ。あとライブにもぜひ! 12月21日にSHIBUYA-AX(東京)でファーストライブをするので、アルバムとの違いを楽しんでいただければと思います」と沙織ちゃん。CDのみ2500円。DVDつき3800円。超絶盤6500円で、12月22日にiDOL Streetより発売!
なれないインタビューにもしっかり考えて答えるのは、リーダーとしての責任を感じているから。下は13歳からのメンバーをまとめようと、努力しているのだ。
「やっぱり最初は手探りでした。でもイベントで地方を回っているうちに結束できるようになって。今は、まとめようとするんじゃなくて、みんなで協力してやっていこうという空気を作ったり、『いいものはいい、ダメなものはダメ』といえる雰囲気を作るようにしています」
でも、これまで責任ある立場にいることはなかったのだとか。いわく、「学級委員やクラスの班長をやるようなタイプではなかった」。でも、姿勢は前向きなのだ。自分をひと言で表すと“楽園”(パラダイス)。「?」かもしれないが、その説明を聞くと、ちょっと納得するハズ。
「自分がこうありたいという願望なんです。つらいことがあっても“いいな”って思える何かというか。みんなにとって、自分がそういう存在でありたいなと思って、楽園。でも本当は、小さいことにくよくよするタイプ。あ、でもこの半年で打たれ強くはなってきましたけどね(笑)」
- 今回のまとめ
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