'11/8/28
7都県で8000ベクレル超セシウム 焼却灰やばいじん調査
環境省は27日、東北や関東地方など16都県の一般ごみ焼却施設のばいじんや焼却灰の調査で、7都県の施設から1キログラム当たり8千ベクレルを超える放射性セシウムが検出されたとの結果をまとめた。検出濃度が高かったのは、福島県の最高9万5300ベクレル、千葉県の同7万800ベクレル、岩手県の同3万ベクレルなど。
8千ベクレル超の焼却灰の埋め立て方法は、同省の有識者検討会で議論が続いており、当面一時保管が必要となる。同省は、焼却灰などに含まれる放射性セシウム濃度が一定基準を超えるか、超える恐れのある焼却施設などで定期的なモニタリングの実施を決め、近く都道府県に通知する。
27日開かれた有識者検討会に調査結果を報告した。16都県の469施設を6月下旬から調査し、廃棄物の焼却や溶融処理後のばいじんの放射性セシウム濃度が8千ベクレルを超えたのは7都県の42施設、焼却灰は福島県の7施設のみだった。
東京都江戸川区の清掃工場で6月、1キログラム当たり9740ベクレルの放射性セシウムが検出されたことを受け、東北や関東地方を中心とした都県に環境省が測定を要請。8千ベクレルを超える施設のあった群馬や茨城両県などでも結果を公表していた。