東京圏に位置するオケながら、
神奈川県内唯一のプロオケーストラとして、独自の活動をする、
神奈川フィルハーモニー管弦楽団40周年記念演奏会に行ってきた。
最近、立派なマエストロへの道をまい進してるんで、もう“悪友”とか
気軽に呼べなくなってきた、神奈川フィル常任指揮者の金聖響の応援で。
昔は、明け方まで遊んだりしてたけど、幸せいっぱいの結婚してから
あんまり遊んでくれなくなっちまったからなあーナンテナ。。。
そんなわけで、
そんなわけもこんなわけもないが、
冒頭の理由により、久々に神奈川県民ホールへ足を運んだ。
このホールは、2002年にボローニャ歌劇場日本公演のお仕事で
数日間住み着いて以来の来訪。
リハ室や楽屋割りを先に決めたら、スタッフ部屋が足りなくなって
それをどこにするか直前まで悩んだのが懐かしいな。
40周年演奏会の曲は、マーラー作曲交響曲第2番「復活」。
演奏時間約90分。100人規模のオケに、2人の独唱、60人程度の
合唱団という大編成の大曲。
聖響にとってはこの曲は、彼が指揮者という仕事を目指した
とっても大切にしてる曲。
20年以上前に、小澤征爾さんがボストン交響楽団を振ったこの曲を
TVで観て、「指揮者になる!」と決めたと言ってた。
彼が、このBBC制作のドキュメンタリー番組「OZAWA」
に出会わなかったら、別の道を歩んでたかもしれない。
出会いってスゴイわ。ホントに。
それもTVから影響された。
TV業界にいる人間の励みになるお話でもある。
演奏は、情熱と冷静の好バランス。音楽の持つ力だけで勝負する
どこまでも音楽と作曲家に謙虚な、いつもの聖響らしいスタイル。
しかし、神奈川フィル。音が温かい。
パワーでは在京オケに叶わないかもしれないけど、
音の繊細は決して劣らないと思う。
終演後に彼と交わした言葉。
「ヨカッタヨカッタ!エエ音出してたよ!痩せるでしょ?」
「もぉ〜あんだけ動けば痩せるでぇ!」
「また飯いこ!」
「おーし、いこいこ!」
以上2言3言系。
そして、聖響がついに海外のオケのシェフに就任した。
今以上、一緒に遊ぶ時間がなくなりそうだ。
ガンバリや!
金聖響がフランダース交響楽団の首席指揮者に就任