韓国のSamsung Electronicsは、ドイツの裁判所からの製品販売差し止め命令を受け、欧州最大級の家電ショー「IFA 2011」で、最新タブレットの展示を中止した。これは、米Appleとの世界規模の特許戦争での最新の敗北となる。
デュッセルドルフの裁判所は、ベルリンでIFA 2011が開催された9月2日(現地時間)、Samsungに対して「Galaxy Tab 7.7」の販売を停止するよう命令した。これは、8月末に下された「Galaxy Tab 10.1」のドイツでの販売停止命令に続くものだ。販売停止は最終判決が予定されている9月9日まで継続する。
Galaxy Tab 7.7は、SamsungのGlaxyシリーズの最新製品だ。同製品は、5.3インチディスプレイの「Galaxy Note」と共に、IFAで初めて披露された。SamsungはGalaxy Noteにより、スマートフォンとタブレットのギャップを埋める新しい製品カテゴリーの創造を目指している。
Samsungの広報担当者、ジェームズ・チャン氏は「Galaxy Tab 7.7はまだ発売されていないが、われわれは裁判所の命令を尊重することにした」と語った。
SamsungとAppleは、スマートフォンとタブレットの特許をめぐる激しい戦いを繰り広げている。事の始まりは、Appleが4月に、最大のAndroid端末メーカーであるSamsungに狙いを定めることで、米GoogleのAndroid端末の成長を制限しようとしたことだ。
Appleは、SamsungがAppleの特許を侵害しており、GalaxyシリーズのスマートフォンおよびタブレットはApple製品のデザインとルック&フィールを“猿まね的にそのまま”模倣していると主張した。Appleは、米国、欧州、韓国、オーストラリアで訴訟を起こしている。
この戦いの影響で、Samsungはオーストラリアでのタブレット販売を2度遅らせている。
Samsungは、AppleがSamsungの無線特許を侵害しているとして逆提訴した。
Galaxy Tab 7.7は1.2GHzのデュアルコアプロセッサと7.7インチの「Super AMOLED Plus」ディスプレイを搭載する。
[ソウル 5日 ロイター]
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