店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある人妻が入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。得意万面で初恋の話をしだした。

この人妻は金の話しかしてこない。

荒らしkimuraはお喋りがお好きのようだ。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人のホモが店に入ってきた。この前新聞に載っていたホモだ。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

そう言ったやはり荒らしの表情は酷く疲れていた。

掃除屋の荒らしkimuraが一休みする為にカウンターに座った。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の老人が店に入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

そう思っただけで実際には何も言わなかった。

さっきから会話に入りたがっていた荒らしkimuraがチャンスとばかりにダジャレをかます。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある英雄が入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。kimutanはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

まるで小学生の会話だった。

隣で聞き耳を立てていた荒らしkimuraが会話に参入する。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人のミスターが店に入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。このミスターが話すことといえばいつも人妻の事だ。

人妻に目がないらしい。

通行人Aが話に参加してきた。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある生娘が入ってきた。荒らしkimuraは店内中の中年に投げキッスをし、荒らしkimuraはいかに中年というものが素晴らしいかを主張し始めた。

子供達が泣いてるぞ・・・。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある箱入り娘が入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

箱入り娘のこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の中年が店に入ってきた。荒らしkimuraはウィンクを店にいたレズビアンに送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、荒らしkimuraはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

殆ど逆ギレだ・・・・・。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがあるホモが入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

何を語っても冴えないホモだ。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある英雄が入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。kimutanはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

人と同じようにしていないと不安なのだろう。