今大会での仕事場から撮影。競技の進行。いわゆるＴＶで言うＦＤ（フロアーディレクター）みたいなもの。リンク内で起こる全ての内容を、トランシーバーで各セクションと連携を取りつつ時間通りに進めていく役割。だから、競技中は常にこの位置、ジャッジ席の真後ろにまた一段上がったひな壇のような場所。ある意味一番の特等席から競技を見守る。かなり美味しいポジション！
だから競技はずっと見てる。ホントにぜーんぶ見てる。
リンクで熱い戦いが繰り広げられてるんだから、眠くなんてならない！そりゃあね、ホントにたまーに、選手が下手方面で演技してるのに、僕の向いてる顔の向きが全然上手方面を見てるときもあったようななかったような・・・。
結構どこからも目立つ場所なんで、あんまりデレっとふんぞりかえって座ってられないのはわりとツラかった。
そして、小話のような出来事があった。場所は表彰式の最中。
シーバーで、選手確保に走る選手係、VIP引率係、式典係、国旗掲揚係全員と交信をしてスタンバイＯＫ！
ＩＳＵのイベントコーディネーターのドイツ人のおじちゃんと合図を取り、
表彰式の全部の準備が完了！
いよいよ表彰式がスタート！！
メダル獲得の選手がコールされ、満場の拍手！（いいねえ！）
ＩＳＵチンクワンタ会長、橋本会長が歩き出す。。（厳か･･）
そして掲揚を今か今かと待ちわびるかのような、
氷上に立つボーイスカウトの
手に持たれた３つの国旗。（凛としてる！）
さあ！感動の瞬間！！
とその瞬間、事務局のボスからシーバーを通して、、、
ボス：「○○から、TATSUYAくん取れますか？」
TATSUYA：「ハイどうぞ・・」
ボス：「３つの国旗の並び順を今一度チェックしてください、どーぞ」
TATSUYA：「（エェ?!今??）えっと･･･了解です。。」
国旗管理係A君「了解しました。。。OKです大丈夫ですどうぞ。」
ボス：（明らかに満足げに）「りょうかい〜」
至近距離にいた、俺とA君と目が合ってニッコリ。。。
つーか今頃確認コールなんかしないでくださいよ〜！！（泣）
そして翌日、また表彰式。
昨日反省っつうか、悔しい思いをしたから、
今日はゼッタイ早めに確認しとこうと、オールスタンバイ前に確認。
TATSUYA：「国旗の順番の確認をよろしくどうぞ？」
国旗管理係A：「了解、ＯＫです！」
TATSUYA：「ありがとうございまーす」
うーん、万全！いいねいいね！
表彰式スタート。
メダル獲得の選手がコールされ、満場の拍手！（今日もｸﾞｯﾄﾞ！）
今日もＩＳＵチンクワンタ会長、橋本会長。。
そして掲揚を今か今かと待ちわびるかのような、
氷上に立つボーイスカウトの
手に持たれた３つの国旗。（素晴らしい☆！！）
さあ！感動の瞬間！！
ボス：「TATSUYAくん、国旗の順番は大丈夫でしょうか？
”最終確認”をよろしくどうぞ！」
TATSUYA：「（オィィ〜！泣）大丈夫です！けどぉ･･･」
国旗掲揚係A：（間髪入れずに）「確認済みです！」
ボス：（今日も満足げに）「りょうかい〜」
Ａ君、こちらを見て苦笑い。。
非常に綿密なボスである。。。
世界フィギュアスタッフ舞台裏でのホントにあった
どうってことない小話でした。
