決まったね。2016年の五輪開催地の立候補地が東京に。と言ってもこれ、あくまで”立候補地の決定”だから、開催地の決定じゃないので念のため。まだ他にもケープタウン、ロサンゼルス、サンフランシスコ、リオ・デジャネイロ等、立候補してる土地が東京のほかに、確か11箇所ほどもある。うちの夕方スーパーニュースでの安藤キャスターが、もう東京に決まったかのように、無邪気にはしゃいでたが、「安藤さ〜ん、まだ決まってないのよ〜！」って。。（笑）
自分がスポーツ局のディレクターとして取材した
8年前の長野冬季五輪。
当時、長野五輪招致に使われたお金は、約800億円とも言われた。
その時、「そんなに招致に使う金があるなら、選手の強化費用に
あててくれた方がいい！」と思ってた。
今でも、選手強化費用はあればあるほどいいとは思ってる。
長野五輪が終わって半年近く経って、また出張で長野を訪れた際に
乗ったタクシーの運転手と、長野五輪の話題になった。
「あの時は、交通規制があったりして随分迷惑したけど、やっぱり
長野五輪はやって良かったと今は本当にそう思ってるんです。開催期間中、街に何とも言えない高揚感があったし、私自身も今でもあの時のことを思い出すと、何かこう心がワクワクしてくるんですよ。」
そんなふうに運転手は語ってくれた。
望むと望まざると関係なくオリンピックの真っ只中に置かれる形になった、地元長野市民の、それがたぶん本音だったんだろうと思う。
その高揚感は、当時取材にあたってた自分も確かに肌で感じた。
一方で、世界の中心都市でオリンピックを開催することに伴う、
テロへのセキュリティは、よほど万全を期さなければならないだろう。
ただ、かつての東京オリンピックが当時の日本の高度成長に拍車をかけたように、
2016年が、日本にとっての大きな経済効果、そして何よりも
日本に住んでいる人々が、そしてアスリートを目指す子供たちが
オリンピックというものを間近で目の当たりに感じる高揚感というものを
是非味わって欲しい。
「日本でやったオリンピックを見て選手になりたいと思った」
近い将来、こんなふうにコメントするトップアスリートが必ずいるはずだ。
僕はそんな場面を見てみたい。
オリンピックがその開催都市と国にもたらしてくれるものの大きさは
計り知れないと思う。
2016年まであと10年。
これから石原都知事以下東京都は、オリンピック開催を勝ち取るために、まさにわき目も振らず走り続ける。
というわけで、少々熱く語った、蒸し暑い夜・・・。
