中国大使“日中関係立て直しを”
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中国大使“日中関係立て直しを”

9月5日 0時11分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

中国の程永華駐日大使は、日中関係について国交正常化から40年の節目に当たる来年、さまざまな分野の交流を深め、尖閣諸島沖の漁船衝突事件で悪化した関係を立て直したいという考えを示しました。

これは程大使が、4日夜、東京の中国大使館で開かれた「辛亥革命」から100年を記念する式典で述べたものです。この中で、程大使は「日中両国は来年、国交を正常化してから40年を迎える。この機会に両国が戦略的互恵関係を全面的に進めていくことを希望する」と述べ、1972年の日中共同声明の締結から40年となる来年、さまざまな分野の交流を深め、去年9月の尖閣諸島沖の漁船衝突事件で悪化した日中関係を立て直したいという考えを示しました。そのうえで、程大使は「日中両国はアジアの重要国として、一層緊密に手を携えて東アジアの協力を進めなければならない」と述べ、世界第2位と第3位の経済大国の日中両国が足並みをそろえて、アジア地域の発展に貢献すべきだと強調しました。中国側は、日中関係がこれまで政治レベルで停滞したのは、日本の政局が安定しなかったことが原因の一つだとしており、野田内閣が発足したことで日中関係を深める重要なチャンスが到来したとして期待を示しています。