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2011年9月6日(火) 19:26 |

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台風被害、岡山各地で復旧作業続く
台風12号の影響で、裏山から土砂が流れこんだ倉敷市の郷内小学校では、6日も懸命の復旧作業が行われ、8日から授業が再開される見通しとなりました。
郷内小学校では6日も授業ができず、校内に押し寄せた土砂を取り除く作業が行われています。 大量の土砂で覆われた場所には重機も入り、本格的な復旧に向けて動き出しました。 5日夕方には、石井県知事と伊東倉敷市長が小学校を訪れ、土砂が流れ込んだ教室などを視察し、学校関係者から当時の状況を聞きました。 学校では裏山が崩れた時、台風の避難所を開く準備を進めていましたが、けが人はいませんでした。 市は、郷内中学校の教室を一部借りるなどして、8日から授業を再開する方針を固め、6日朝から職員や約80人の保護者らが参加して、児童の机や道具箱などを中学校に運び込みました。 2年生の3学級については中学校で授業を行い、他の学年は、土砂災害の少なかった小学校の南側の校舎を有効に活用し、授業を行う方針です。 学校では8日の授業再開に向けて、7日も休校にして、教室の掃除や泥の除去作業を行うということです。 一方、岡山市南区の植松地区では約60戸の民家が床上・床下浸水の被害を受けました。 岡山市によりますと、植松地区の浸水被害は台風の影響で倉敷川の水位が上がり、水門のゲートを開けることが出来なかったことに加え、水のくみ上げポンプを稼動させるために必要な制御盤が大雨で水没したため、放水が十分に出来なかったことが原因としています。 地上から約1メートルほど浸水した時間帯もあり、この地区に住む一部の住民は、消防の救命ボートで救助されたということです。 岡山市では、今回の被害を受け、植松地区に仮設ポンプを設置することを検討するとともに、7日から民家の消毒作業を行うことにしています。 また、岡山市では台風12号で被害を受けた人を対象にした相談窓口を、6日から各区役所や保健所などに設けています。 受付時間は午前8時半から午後5時15分までということです。 大きな被害を受けた岡山県北の湯原温泉では、6日の昼から湯原ダムの放水量が減り、濁流に飲み込まれていた砂湯もその痛々しい姿を現しました。 露天風呂、西の横綱にも格付けされているシンボル砂湯の早期復活を願い、旅館協同組合の人たちが片づけを行いました。 また、地下の源泉を汲み上げ、旅館に温泉水を供給しているポンプも水没し、その機能が止まっていますが、溜まっていた地下室の水が抜かれ、6日から復旧作業が始まりました。 町の基幹産業である観光業に大きなダメージを与えた台風、県北の湯の里の苦悩はしばらく続きそうです。
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