事件【尖閣1年】「領土守る気概必要」一色正春・元海上保安官インタビュー+(5/5ページ)(2011.9.6 22:22

  • [PR]

[事件]ニュース トピック:尖閣諸島問題

  • メッセ
  • 印刷

【尖閣1年】
「領土守る気概必要」一色正春・元海上保安官インタビュー

2011.9.6 22:22 (5/5ページ)
映像流出などについて語る一色正春元海上保安官=5日、東京・大手町(鈴木健児撮影)

クリックして拡大する

映像流出などについて語る一色正春元海上保安官=5日、東京・大手町(鈴木健児撮影)

--こうした事態が続けば、「第二の流出」が起きる可能性もある?

 政府も今は、情報管理を徹底しているだろう。ただ、もっと言えば、もし尖閣周辺で衝突事件か何かがあった場合、「衝突」の事実すら隠蔽するかもしれない。うがった見方をすれば、もうひっそりと処理されている事件があるかもしれないとすら思ってしまう。

 現実に6月末の領空侵犯は2か月間も隠蔽されていたし、F-15戦闘機の墜落事件の真相も明らかにされていない。

 政府は(映像流出の後)公務員の守秘 義務について罰則を強化しようとしているが、本末転倒だ。

--今後の尖閣問題について

 中国は明確に海洋進出の意志があるのに、政治家や官僚が面倒はいや、先送りの姿勢では何も解決しない。最悪のことを想定しておかなければいけない。領海内に滞在するのが30分だったのが1時間になり、ついには・・・となっていく可能性が高いと思う。

 今の状況は口げんかが押し合いになり、殴り合いに発展し、ついには向こうが刃物を出してきているようなもの。領土が脅かされる事態が当たり前になってしまうのが一番怖い。それでは中国の思うつぼだ。

 国民は事実を知り、判断するべき。その意味でマスコミの役割は大きい。結局、ツケは国民が払うことになるのだから。主権者である国民は義務を負わねばならないことを忘れてはならない。

このニュースの写真

映像流出などについて語る一色正春元海上保安官=5日、東京・大手町(鈴木健児撮影)
映像流出などについて語る一色正春元海上保安官=5日、東京・大手町(鈴木健児撮影)

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital