事件【尖閣1年】「領土守る気概必要」一色正春・元海上保安官インタビュー+(3/5ページ)(2011.9.6 22:22

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[事件]ニュース トピック:尖閣諸島問題

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【尖閣1年】
「領土守る気概必要」一色正春・元海上保安官インタビュー

2011.9.6 22:22 (3/5ページ)
映像流出などについて語る一色正春元海上保安官=5日、東京・大手町(鈴木健児撮影)

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映像流出などについて語る一色正春元海上保安官=5日、東京・大手町(鈴木健児撮影)

--今必要なことは

 このようなことが起きることは1年前から予測できたことなのに、何の手も打ってこなかった。今からでも遅くないので、もし漁業監視船でなく、軍艦が尖閣に来たらどうするのかを考え、実行に移すべきだ。

 東日本大震災の原発事故と同じように、想定外では済まない。場当たり的対応は状況を悪化させるだけ。自衛隊に守らせるというなら、死傷者を出す覚悟が果たしてあるのか。領土を守るには気概、明確な意思が必要。問題を先送りしても火種が大きくなるだけだ。

--参院予算委員会に8月、漁船を停船させる様子を写した新映像が提出された

 これまで出せなかった理由が分からない。捜査上の問題や手の内がばれるという声もあったようだが、停船させるための放水などは訓練でも普通にやってることで、とってつけたような言い訳。そもそも誰が隠蔽しているのかわからないことが問題であり、その人物が名乗り出て理由を述べるべきだ。

--尖閣の状況を好転させるためには

 尖閣周辺は魚の量も質も良く、好漁場だが、地元漁師としては高い燃料代を使って行っても、中国船に邪魔されるどころか漁具を壊されたりするため採算が合わないのが現状。そのため日本の漁師が尖閣周辺で漁をする機会は減り、取り締まりを受けない中国漁船が増えていた。

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映像流出などについて語る一色正春元海上保安官=5日、東京・大手町(鈴木健児撮影)
映像流出などについて語る一色正春元海上保安官=5日、東京・大手町(鈴木健児撮影)

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