返済できないのに住宅ローンを組んで購入資金をだまし取ったとして、警察は、詐欺の疑いで札幌市の男女らの逮捕状を取るとともに、“アリバイ屋”と呼ばれる男が融資の審査に通るよううその書類を作っていた疑いがあるとして、この男についても逮捕する方針です。
詐欺の疑いが持たれているのは、いずれも札幌市の64歳の会社社長の男と知り合いの27歳の女らです。警察の調べによりますと、2人は去年、札幌市内の土地と住宅の購入を巡って返済の意思がないのに住宅ローンを組み、金融会社からおよそ5600万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。住宅などを購入した女は、決まった仕事に就いていませんでしたが、年収800万円ほどの会社員と偽った源泉徴収票などの書類を用意し、札幌市から所得証明書の発行を受けて金融会社に提出していたということです。警察によりますと、書類の作成には、“アリバイ屋”と呼ばれる東京の32歳の男が関わり、融資の審査に通るよう女からの依頼でうその書類を作っていた疑いがあるということで、警察は、この男からも事情を聞き、容疑が固まりしだい、逮捕する方針です。