愛媛県の伊方原子力発電所で、3号機に続いて4日から1号機も定期検査に入りました。これで、四国にある3つの原発のうち、2つが運転停止となりました。
四国電力によりますと、伊方原発1号機は4日午前2時すぎに原子炉の運転を停止しました。今回の検査では、稼働開始から34年が経過する原子炉圧力容器の劣化試験などが実施される予定です。再稼働のめどが立たない3号機に続き、1号機も止まったことで、四国にある3つの原発のうち2つが運転停止となりました。四国電力は、関西電力への電力融通の中止や火力発電所の利用などで、今年中は安定供給に必要な電力を確保できるとしています。しかし、残る2号機も来年1月に定期検査に入る予定で、3つすべてが停止した場合、「冬場の電力確保は極めて厳しくなる」との見方を示しています。
映像提供:四国電力