原子力安全・保安院は、福島第一原発の事故直後に燃料が溶け出す時間などを予測し、官邸に送った文書を事故から半年近くたった2日に初めて公開しました。

 文書は、3月11日から13日までの間、燃料が溶け始める時間などを解析したもので、2号機は地震から約10時間後に溶けると予測しています。保安院によりますと、2号機と3号機の解析は官邸に送りましたが活用されず、1号機は送信もされていませんでした。さらに保安院は、1号機の解析をもとに「SPEEDI」で放射性物質の拡散予測を導いていましたが、これも官邸に伝えていませんでした。保安院の森山審議官は、会見で「よく分からない」「活用を思い至らなかった」などと釈明しています。

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