6日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落。終値は前日比193円89銭(2.21%)安の8590円57銭と、3月15日に付けた8605円を下回り、年初来安値を更新した。2009年4月28日の8493円以来、約2年4カ月ぶりの安値水準となった。米景気の先行き懸念や欧州財務問題に対する警戒から投資家がリスク回避姿勢を強めた。午後に入ると上海などアジア株式相場の下落やGLOBEX(シカゴ先物取引システム)で米株価指数先物が軟調に推移したことを背景に日経平均は下げ幅を広げた。外国為替市場で円が1ユーロ=107円台まで上昇したことも輸出株の売り圧力となった。
トヨタがリーマン・ショック後安値に迫ったほか、ソニー、東芝など主力株が相次いで年初来安値を更新。東証1部の新安値銘柄数は89銘柄と高水準だった。
前週末発表の8月の米国の非農業部門の雇用者数が前月比横ばいだったことなどから米景気後退懸念が高まった。5日の米国市場は休場だったが、欧州では独DAX指数、仏CAC40が年初来安値を更新した。日経平均株価もこの流れを受けて安く始まった。米株価指数先物が弱含むと、日本時間今夜の米国市場で株価が下落するとの懸念が広がった。
市場では、「米国市場の取引が始まるまではリスク資産をなるべく圧縮しようという動きが目立つ」(SMBC日興証券の河田剛国際市場分析部部長)との声が聞かれ、「米株動向によっては一段の下値を探る展開もありうる」(同)という。
東証株価指数(TOPIX)も続落し、年初来安値を更新した。業種別TOPIXは全33業種のうち30業種が下げた。下落率上位には「証券業」、「不動産業」、「非鉄金属」が入った。
東証1部の売買代金は概算で1兆2748億円、売買高は同21億132万株だった。下落銘柄数は全体の75%にあたる1248、上昇は307、横ばいは103だった。
グリー、コマツ、三井住友FG、三井物、キヤノン、野村が売られた。半面、東電、関西電など電力株が堅調。バルス、ポイント、カルビーが買われた。
東証2部株価指数は続落。ソディック、SHO―BIが売られ、Oak、マーベラスが買われた。〔日経QUICKニュース〕
東証、日経平均株価、トヨタ、キヤノン、ソニー、東芝、カルビー、SHO―BI、CAC、ソディック、コマツ、三井住友FG、関西電、東電、バルス、野村、三井物
日経平均(円) | 8,590.57 | -193.89 | 6日 大引 |
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NYダウ(ドル) | 11,240.26 | -253.31 | 2日 16:30 |
英FTSE100 | 5,093.76 | -8.82 | 6日 14:25 |
ドル/円 | 77.54 - .56 | +0.74円安 | 6日 22:20 |
ユーロ/円 | 108.89 - .94 | +0.27円安 | 6日 22:20 |
長期金利(%) | 0.985 | -0.025 | 6日 15:10 |
NY原油(ドル) | 86.45 | -2.48 | 2日 終値 |
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