'11/9/6
被災者苦労思い「粗食給食」
福山市教委は5日、東日本大震災に見舞われた被災者の苦労を感じさせるため、小中学校と幼稚園の計103施設で主菜のない「粗食給食」を試みた。
献立はご飯、豚汁、のり、牛乳。児童38人の手城小6年1組では、栄養専門員井上美穂さん(44)から「被災者は1個のおにぎりを4人で分けた」と説明した。
防災週間(8月30日〜9月5日)に合わせて企画。余った材料費計約300万円は、日本赤十字社を通じて被災地に送る。食べ終えた同組の茂地陽香(はるか)さん(11)は「給食のありがたみが分かった。被災者のためにできることを考えたい」と話していた。
【写真説明】主菜のない給食を食べる手城小6年1組の児童