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阿倍野 新ターミナルビル 関電など10社入居へ名称は「あべのハルカス」近畿日本鉄道は25日、2014年春開業を目指して建て替え中の「阿部野橋ターミナルビル」(仮称、大阪市阿倍野区)の正式名称を「あべのハルカス」に決めたと発表した。百貨店やホテル、オフィス、美術館などが入る予定で、遅れていた阿倍野再開発のシンボルとなる。近鉄は1日約13万人の利用を見込むが、不況が深刻化する中、もくろみ通りの集客ができるかは不透明だ。(野中智章) 名称は「心を晴れ晴れとさせる」を意味する古語「晴るかす」をヒントに名付けた。高さ300メートルと国内最高で最上層階の58〜60階には展望台を設けることから、はるか先を見渡せるという意味も込めた。大阪市内で記者会見した谷口宗男副社長は「爽快感や心地よさを提供し、地域を変えるランドマークにしたい」と話した。 谷口副社長は、ハルカスの賃貸オフィス(約6万2000平方メートル)について、関西電力や奥村組など約10社から入居の申し込みがあり、5割程度が埋まる見通しとなったことを明らかにした。シャープにも「入居をお願いし、検討いただいている」と誘致に自信を示した。 低層階に入る近鉄百貨店阿倍野本店についても1日12万人の来店者数予想を変えなかった。阿倍野・天王寺地区の鉄道乗降客数は1日77万人。大阪では梅田(246万人)、難波(94万人)に次ぐ規模で、「商圏人口もキタ・ミナミに比べて遜色ない」(赤坂秀則常務)というのが理由だ。ハルカスの西側に4月に開業した大型商業施設「あべのマーケットパーク キューズモール」には開業1か月で年間計画の4分の1を上回る430万人が来店した。 ただ、現状は厳しい。オフィス仲介の三鬼商事によると、大阪市内のオフィス空室率は3月に過去最悪の12・4%に達するなど低迷が続く。大手商社の伊藤忠商事が今月、中央区の本町から梅田に移転するなど、「キタへの一極集中」を懸念する声も少なくない。 百貨店業界も、5月に開業したJR大阪三越伊勢丹の売り上げが隣接の専門店街「ルクア」を下回るなど苦戦が続く。昨年10月に本町に進出した高級ホテル「セントレジスホテル大阪」も値下げを余儀なくされた。 東日本大震災などで景気の不透明さが増す中、阿倍野がキタやミナミとの競争に勝ち残るのは容易でない。 (2011年8月26日 読売新聞)
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