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「孤立の村」奈良・十津川村 電話リポート
孤立状態を脱した集落 大きな被害
世界遺産・熊野那智大社も台風被害
紀伊半島に猛威 和歌山県内の被害
紀伊半島豪雨 奈良県の山間部では”孤立”も
紀伊半島豪雨 田辺市の山崩れ現場で行方不明者の捜索続く
奈良でも捜索難航 4人死亡、20人が行方不明
紀伊半島豪雨 被害の全容つかめぬ那智勝浦町は
『避難勧告』分かれた判断 改めて避難のあり方を―
奈良・和歌山で救助活動続く
奈良県でも4人死亡、20人行方不明
和歌山・那智勝浦町 町長の長女も死亡
国土交通省が調査隊派遣
台風12号 田辺市・高3生ら行方不明
最終更新日時:2011年9月6日 01:25
 

「孤立の村」奈良・十津川村 電話リポート

陸路の取材班は5日夕方に到着
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台風12号の影響で孤立している奈良県十津川村に、関西テレビの取材班が入りました。高橋記者の報告です。

取材班は、5日午後5時に奈良県十津川村に入りました。途中の道路には大木や土砂が残っていて、車1台がやっと通れるような状態でした。村では3人が死亡、9人が行方不明となっていますが、二次災害の恐れがあることから、救出作業は進んでいないのが現状です。また、完全に孤立している地区が2つあり、その地区とは連絡も取れないことから、住民の安否なども分かっていません。午後10時半ごろ、住民に向けた放送で「山の崩落の恐れがある」と、避難勧告が出されていました。電気は徐々に復旧していますが、水道はいまだに使えません。役場では、職員30人が夜を徹して対応に当たっていて、疲れはピークに達しています。
( 2011/09/06 1:24: 更新)
孤立状態を脱した集落 大きな被害

和歌山・那智勝浦町の口色川地区
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和歌山県那智勝浦町の口色川地区では、土石流が道路を寸断して一時孤立状態となり、今晩も電気や水がない不自由な状況が続いています。

和歌山県那智勝浦町のかなり山の手、口色川地区です。このあたりの被害はまだ正確には把握されていないのですが、ご覧のように土石流が集落を飲み込んでいます。那智勝浦町の口色川地区は、集落の中の10件あまりが土石流にのまれました。死亡者・行方不明者は出ていません。5日午後、住民の手でがれきの撤去作業が行われ、地区の外への車での行き来が可能になりました。口色川地区の住民は、「自分たちの身が危ないと思って、明るくなるまで状況がつかめなかった。とりあえずそれまで動くのが危険なので、屋根の上で過ごした」と話していました。しかしいまだに支援の手は届いておらず、住民たちは電気や水がない不自由な夜を過ごしています。
( 2011/09/06 1:24: 更新)
世界遺産・熊野那智大社も台風被害

境内に岩がなだれ込むも、けが人なし
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台風の影響で和歌山県那智勝浦町にある世界遺産・熊野那智大社では土砂が流れ込む被害があり、復旧作業が行われています。

死者・行方不明者28人という大きな被害が出た那智勝浦町。世界遺産に登録されている熊野那智大社では、4日未明、裏山が崩れ境内の一部に土砂が押し寄せました。県の教育委員会によりますと、五殿と八社殿の間に土砂が侵入し、回廊が埋まっているということです。朝日芳英宮司は「職員にも暗いうちは動くなと行って来てみたら、世界遺産にも指定されている御本殿の裏の山が崩れていた」と話しました。人的な被害は今のところないということです。これまでのまとめでは、近畿と徳島で30人が死亡、54人が行方不明となっています。山間部を中心に道路が寸断されていて、警察などがたどりつけない地域も多く、被害の全容はまだ分かっていません。
( 2011/09/06 0:52: 更新)
紀伊半島に猛威 和歌山県内の被害

濁流に襲われた街で続く捜索と復旧作業
台風12号の豪雨によって紀伊半島の各地ではこれまでに29人が死亡、55人が行方不明となっていまて、各地で懸命の捜索が続いています。

台風の被害は世界遺産にも及びました。那智の滝で知られる熊野那智大社の境内も泥で覆われいます。すぐ裏山で土砂崩れがあり、境内に流れ込んだのです。
次々と明らかになる台風の被害。那智川の上流に位置する那智勝浦町市野々地区では川にガレキが散乱していて流れをせき止めているため、自衛隊が撤去作業に追われています。ここでは、多くの家が流され、残った家も傾いたりしていて、台風の爪痕を残しています。

【消防団員】
「そこに3軒ほど家が埋まっているとこなんですけど、5人家族とか、何軒かの家族が全然連絡が取れない状態です」

降り続く大雨で、4日未明、那智川が氾濫した井関地区では町全体が濁流に飲み込まれました。5日になってようやく雨があがり、これまでに8人が死亡、20人が行方不明になっていて、寺本眞一町長の長女が死亡、妻は行方不明となっています。

【寺本眞一・那智勝浦町長】
「(妻と娘は)逃げてると期待はしたけど、朝、被害の状況を聞いたときに、もう、これはダメだろうなとは思った」

【記者リポート】
「那智川の決壊している現場です。住宅方面へと流れる水の流れを止めようと、懸命の復旧作業が続いています」

まだ道路を川のように水が流れる中、行方不明者の捜索と並行して、復旧作業も始まりました。住民たちも、家の泥だしに追われています。

【住民は・・・】
「どうしようもありません。本当につらいですわ。何から手を付けていいかわからん…」

一方で、ライフラインは寸断。電気と水道が止まっていて、給水車には多くの人が列を作りました。

【給水に並んだ人は・・・】
「83年生きてはじめて。来ん来んと思ったものがくるのが災害やな」

【記者リポート】
「午前9時、地元の消防が現場に到着しました。これから捜索が始まります」

また、田辺市伏菟野の地すべり現場では行方不明者の捜索が行われています。ここでは、5軒の住宅が土砂の下敷きになっていて、山本正江さん(69)が死亡、打越啓太さん(17)ら4人が今も行方不明となっています

【打越啓太さんの父・貴美男さん】
「息子2人と母が生き埋めになっています。1時間でも1分でも、1秒でも早く救出してもらえるようお願いします」

和歌山県では、5日夕方までに、22人が死亡34人が行方不明となっています。
( 2011/09/05 20:20 更新)
紀伊半島豪雨 奈良県の山間部では”孤立”も

家屋が流された跡が残る
住宅2棟が流されるなどして3人が死亡、9人が行方不明になっている奈良県十津川村には、現在も大規模な救助隊が入れていません。

少ない本数の道でつながる山間部。
年間雨量の半分以上の雨がたった3日で降ったところもあり、記録的な豪雨でルートがことごとく閉ざされました。

また、十津川村の北に位置する五條市大塔町宇井地区では、大規模な土砂崩れで住宅数棟が流され、西森千恵子さん(67)が死亡し、10人が行方不明に。
【宇井地区の住人】
「地区には母親がいる、連絡がつかない、全然」
宇井地区につながる道が寸断されているため警察、消防、自衛隊は徒歩で迂回して現場に向かっています。徒歩で山を越えた先には大規模ながけ崩れが。
崩落現場でおよそ200人体制での懸命な捜索活動が続けられますが、電気・水道だけでなく電話も不通になっていて被害の把握にも時間がかかっています。
【避難している宇井地区の住人は…】
「台風は来ているけど、まさか山が崩れるとは思っていなかった」
「こちらに来てもう50年ぐらいになるけど、こんな災害初めてです」

甚大な被害とともに山間部に孤立をもたらした豪雨。
このほかにも、天川村では川の増水で村の教職員住宅などが流されました。
【住民】
「側溝の向こうが教員住宅だった」
(記者:じゃあ、教職員住宅も村営住宅もそのまま流れた?)
「そうですね、あれが教員住宅ですからね」
教職員住宅に住んでいた中学校講師の大原千幸さん(39)が川に流されて行方不明になるなど、奈良県全体では4人が死亡、20人が行方不明に。

大量の雨で今後も土砂災害への警戒が必要ななか、懸命の捜索活動が続きます。
( 2011/09/05 20:20 更新)
紀伊半島豪雨 田辺市の山崩れ現場で行方不明者の捜索続く

懸命の捜索も生存者発見には至らず
田辺市伏菟野の集落では、4人が行方不明となっていて、5日も捜索が続きました。

田辺市伏菟野では4日午前0時40分ごろに大きな山崩れが起きて、住宅5棟が土砂の下敷きになり、これまでにこの住宅に住む山本正江さん(69)が遺体で見つかったほか、娘の郁代さん(38)や、隣に住む打越啓太さん(17)ら4人の消息が今もつかめていません。
警察と消防、自衛隊がチェーンソーや小型重機を使って現場を掘り起こしましたが、生存者の発見にはいたらず、捜索はいったん日没で打ち切られました。
捜索にあたった人によりますと、道が寸断され、大型の重機を持ち込めないため捜索が手作業中心で、時間がかかっているということです。
( 2011/09/05 20:18 更新)
奈良でも捜索難航 4人死亡、20人が行方不明

孤立状態の地区で捜索が続く
奈良県では、5日早くから行方不明者の捜索が行われましたが、二次災害の恐れもあるとして午後4時ごろに5日の捜索は終了しました。

1人が死亡、11人が行方不明だった五條市宇井地区ではあさ6時半から、捜索が行れました。
土砂崩れの影響で宇井地区に繋がる国道が寸断されているため、警察や自衛隊は徒歩で山道を歩いて救助活動に向かいました。
午前9時すぎ、68歳の女性の生存が確認されましたがその後、捜索は難航し、現在も10人が行方不明のままです。
一方、3人が死亡、9人が行方不明となっている十津川村でもあさ9時から捜索が再開されました。
土砂崩れの影響で、陸路で十津川村に入るルートはなく孤立している状態で、捜索は現地にいる警察官や消防団だけで行われているということです。
奈良県ではこれまでに4人が死亡、20人が行方不明となっています。
五條市では、1日中雲が覆いかぶさり、時折激しい雨も降りました。
依然不安定な天候が捜索の難航につながっています。
( 2011/09/05 20:18 更新)
紀伊半島豪雨 被害の全容つかめぬ那智勝浦町は

世界遺産にも被害
那智勝浦町では断水が続いていて、コンビニエンスストアにも水やお茶がほとんどありません。
電話もつながらず、お金も下ろせない状態です。
そんな日常生活さえできない中、お年寄りが一生懸命に、家の泥をかき出しています。

那智勝浦町ではこれまでに、車に乗ったまま海に転落したとみられる石田雅信さん(54)、寺本町長の長女で、結婚を目前にしていた寺本早希さん(24)など、8人の死亡が確認されました。
また、町長の妻・寺本昌子さん(51)など、8地区で20人の行方が分かっていません。
和歌山県内では、2293世帯5005人が孤立状態です。
連絡がつかず安否の確認ができない人は、398世帯971人にのぼっています。
那智勝浦町にある世界遺産・熊野那智大社でも被害が出ています。
県教育委員会によりますと、「御殿」と「八社殿」の間に土砂が侵入し、回廊が埋まっているということです。
境内には当時、宮司の男性がいましたが自力で逃げて無事でした。
まだ被害の詳しい状況が分からないということですが、人的な被害は今のところないということです。
和歌山県では、山間部を中心にあちこちで道路が寸断され、警察や消防がたどりつけない地域も多く、被害の全容はまだ分かっていません。
( 2011/09/05 20:17 更新)
『避難勧告』分かれた判断 改めて避難のあり方を―

災害時の行動をもう一度考える必要がありそう
今回の台風では、結果として避難指示や勧告が出されなかった地域で大きな人的被害が出ました。
改めて、避難の在り方を考えます。

土砂崩れによって住宅5棟が下敷きになり、1人が死亡、4人が行方不明となった和歌山県田辺市の伏菟野地区。
ここは、避難指示や勧告が出されていなかった地域の一つです。
市の担当者は「伏菟野地区は土砂災害防止区域ではない。『とにかく全部に避難勧告』という無責任な形にはできない」と話しました。
ここより下流の地域では、過去に川の氾濫があったため避難指示が出されましたが、土砂崩れは想定できず伏菟野地区は自主避難にとどまったのです。

同じように避難指示が出されなかった奈良県五條市の宇井地区でも、大規模ながけ崩れで1人が死亡、10人が行方不明となりました。
住民のひとりは「宇井(地区)は一番安全だということで、避難する気はなかった」といいます。
関西大学社会安全学部の高橋智幸教授は、水位の変化などで判断できる洪水に比べ土砂崩れの予測は難しいとしたうえで「空振りすることもあるが恐れずに、本当に危険であるならば、勧告や指示を出してもらいたい」と指摘しました。

一方で、避難指示が、必ずしも安全につながらないこともあります。
川の氾濫で壊滅的な被害を受けた那智勝浦町の井関地区。
ここでは4日午前2時すぎ、避難指示が出され町内放送で流れました。
井関地区の住民は「放送があったので準備をしたけど、すぐ水がきた。もし表に出て家内と歩いていたら流されてた」と当時の状況を語りました。
真夜中だったことと、予想を超える急激な川の増水で多くの人は逃げることが出来ず、建物の2階などで水が引くのを待つしかありませんでした。
この地区でもこれまでに5人が死亡、2人が行方不明となっていますが、被害の全容は分かっていません。

住民の一人は「ひと事だと思っていた。自分がなってみるとすごい恐怖心で、どうしていいかパニックになっています」と話しました。

今回の台風は改めて、私たちに避難のあり方を問いかけています。
( 2011/09/05 20:13 更新)
奈良・和歌山で救助活動続く

土台だけが残った住宅跡(奈良県十津川村)
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大型の台風12号は奈良県や和歌山県や甚大な被害を及ぼし、2つの県で72人が死亡・行方不明となっています。

5日午後1時半、奈良県十津川村野尻の様子をFNNのヘリコプターが撮影、流された住宅2棟は基礎の部分が残っているだけでした。十津川村では川の増水で住宅が流され、岡美佳さん(36)ら3人が死亡、美香さんの夫(33)ら9人が行方不明になっています。五條市でも住宅数棟が流されて、1人が(67)が死亡10人が行方不明です。五條市に向かう男性は「母親と連絡がつかない」と話していました。奈良県では5日午後3時現在、4人が死亡、20人が行方不明となっています。

一方、和歌山県新宮市では台風12号による大雨の影響で熊野川が氾濫し、下地千代子さん(75)ら4人が死亡、6人の行方がわからなくなっています。

田辺市伏菟野では4日未明に起こった山崩れで山本正江さん(69)が死亡、打越啓太さん(17)ら4人が行方不明となっています。啓太さんの父・打越貴美男さんは「1時間でも1分でも1秒でも早く救出していただけるようお願いします」と話しました。

和歌山県ではあわせて21人が死亡、27人が行方不明で、5日も朝から警察などによる捜索が再開されました。また、和歌山県では新宮市や那智勝浦町などの約6000人にいまも避難指示と避難勧告が出ています。
( 2011/09/05 15:10 更新)
奈良県でも4人死亡、20人行方不明

奈良県でも、五條市と十津川村などで4人が死亡、20人が行方不明となっています。

被害のあった地域は道路やライフラインが寸断されていて、警察や自衛隊による救助活動は難航しているのが実情です。
奈良県五條市宇井地区では大規模な土砂崩れにより、1人が死亡、10人が行方不明となっています。
【記者リポート】
5日もここ宇井地区では200人近くの態勢で行方不明者の捜索が懸命に続けられています。

宇井地区に繋がる国道168号が寸断されているため、警察や自衛隊は徒歩で山道を歩いて救助活動に向かいました。また、電気や水道だけでなく、電話も普通となっていて、被害の把握にも時間がかかっています。

【母と連絡付かない人】
「全然。お母さんは1人だから心配だまた」

宇井地区の先にある十津川村では、野尻地区の川沿いにあった住宅2軒が流されるなど3人が死亡、9人が行方不明となっています。十津川村にも車が入ることは出来ず、救助活動は難航しています。
このほかにも、天川村で1人が行方不明となっていて、これまでにわかっているだけで、奈良県内では4人が死亡、20人が行方不明となっています。
( 2011/09/05 12:49 更新)
和歌山・那智勝浦町 町長の長女も死亡

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これまでに8人の死亡が確認されている和歌山県の那智勝浦町。
一夜明け道路に流れる水の量は幾分減りましたが、いたるところで車や木が倒れていて復旧は容易ではない状況です。

上空から見ると那智川の流域では川と道路の境目が分からないくらい、一面が泥に覆われています。
被害が発生した原因は、上流で山崩れが起き、一時的にせきとめられた水が土砂の決壊によって一気に流れ出したためとみられています。
町内では8人の死亡が確認され13人が行方不明となっています。

亡くなった人の中には、寺本眞一町長の長女で4日に結納を行うはずだった早希さん(24)も含まれていました。
寺本町長は「(早希さんの遺体を)安置しているので、そこに行って一緒にいたいという思いはある。でも私のすべきことを先にしないといけない」と感情を押し殺すように話しました。
町長は5日も早くから担当者を集め、被害状況の確認や今後の対応策を検討する会議に出席するなど、公務に追われていました。

町内では大規模な断水が続いていて、このあたりでは泥水で靴を洗ったりする人の姿もみられます。
( 2011/09/05 12:20 更新)
国土交通省が調査隊派遣

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台風12号の大雨により、近畿各地で河川の氾濫や土砂崩れなどが発生したことを受け、国土交通省が現地に職員を派遣しました。

国土交通省は今回の台風12号の記録的な大雨による河川の氾濫や土砂崩れなどが広い範囲で多発したことを重視し、緊急災害対策派遣隊を被災地に出動させました。測量などの専門知識を持つ近畿地方整備局の職員を和歌山県と奈良県に6人ずつ派遣し、被害の発生した場所や規模などについて今週いっぱい調査を行う予定です。派遣隊は「我々の技術を生かして、しっかり調査していきたいとおもいます」と話しました。今後、復旧活動のために地元の自治体に情報を提供していくということです。
( 2011/09/05 12:35 更新)
台風12号 田辺市・高3生ら行方不明

台風12号による大雨の影響で、和歌山県田辺市では山崩れで住宅が土砂の下敷きになるなど、2人が死亡、7人が行方不明となっています。田辺市伏菟野では4日午前0時過ぎに山崩れが起き、住宅5棟、2世帯6人が土砂の下敷きになりました。まもなく女子中学生(14)が救出されましたが、きのう昼ごろに1人が遺体で見つかり、山本正江さん(69)と確認されました。また、山本さんの娘の郁代さん(38)と、隣に住む高校3年生の打越啓太さん(17)ら4人がいまも行方不明です。打越啓太さんが通う県立熊野高校の稗田敬一教頭は「できたら無事でおってくれたらと思ってる」と話しました。この大雨で、田辺市ではほかに本宮町の中畑峰子さん(86)が死亡し、中辺路町の榎本三喜夫さん(50)ら3人の行方がわかっていません。
( 2011/09/05 12:52 更新)


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