NHK岩手県のニュース 盛岡放送局
田老の一部を非居住地域に
津波の防災を検討している岩手県の専門家の委員会は、巨大な防潮堤がありながら今回の津波で壊滅的な被害を受けた宮古市田老地区の海側に近い地区について、住民が住まない「非居住区域」に指定するという案を示しました。
宮古市田老地区には、明治29年と昭和8年の2度にわたる大津波で多くの死者が出たことを教訓に、「万里の長城」とも呼ばれる高さ10メートルの巨大な防潮堤が築かれました。
防潮堤は2重の構造になっていますが、今回の大津波は防潮堤を2つとも乗り越え、住宅が流されて多数の犠牲者が出ました。
大学教授などの専門家でつくる津波防災技術専門委員会は5日の会合で、防潮堤の海側に近い地区については今後も津波で被害を受ける危険性があるとして、住民が住まない「非居住区域」に指定し、住んでいた住民は別の場所に移転してもらうという案を示しました。一方で、山側に近い地区については、津波から守る対策をとった上で住民が住むことを認めるとして、こうした案を県と宮古市に伝えました。
また、委員会は防潮堤をどれだけの高さで整備し直すか県と市で検討するよう求めています。
09月05日 23時38分
マイエリアの登録方法
表示したい都道府県を最大2つまで登録することができます。
- 未登録の場合は「登録」ボタンをクリックします。
- 登録したい都道府県を地図から選択します。
- 確認ボタンをクリックすると登録が完了します。
※登録した都道府県を変更するには「変更」ボタンをクリックします。