2011-09-04
未知の分野の論文を読むときの10のポイント
同じ分野の論文ばかり読んでいると視野が狭くなるので専門外の分野の論文も積極的に読んでいきたい。とはいえ未知の分野だとどの論文から読めばいいのかわからず困ることも。そんなときにこれまで試して役に立ったことをメモしてみた。
1.調べる論文は英語に絞る
これは日本人の論文が良くないということではなく日本人の論文も含め優れた論文は国際会議(つまり英語)でも発表されているから。英語が苦手でも頑張って英語論文を読んだほうが質のよい論文に出会う確率が高い。
2.関連ありそうな単語を検索して意味を調べる
まずはひたすら検索タイム。最初は漠然とした言葉でしか検索できなくても調べたい分野の用語は頻出するはずなので、だんだん知るべき用語がわかってくる。英語の単語がわからない場合も調べていれば日本語/英語を併記してくれているものがでてくるはず。あとは頻出語の意味を分かる範囲でざっと調べておく。余談だけれど技術系の言葉をWikipediaで調べる場合、英語版のほうが日本語版よりはるかに充実している。
目についた論文のアブストをひたすら読む。アブストがわかりにくいものはどんどん無視してよさそうなものだけピックアップしていく。
4.論文同士の関係を書きだしてみる
集めた論文で最初に見るべきは参考文献。「実は有名なあの手法は別の無名な手法にちょっと付け足しただけだった」ということもよくあるので、根本となるアイデアが何なのかを論文のreferをたどって把握しておく。このときreferされている論文も集めた論文リストに足していく。
5.参考文献に頻出する論文をリストにする
ここまでくると結構な量の論文がたまっているはず。これらのなかで多くreferされているものは基本的な考えを理解するために優先的に読んだほうが良いのでリスト化しておく。
6.参考文献に頻出する著者をリストにする
同様に頻出する著者もリスト化すると、調べたい分野で誰が活躍しているのかわかる。
7.著者の得意分野を調べてみる
それらの著者の得意分野を調べておくと「この分野ならまずだれそれの論文を当たろう」と勘が働くようになる。
頻出する学会、論文誌もリスト化すると、どれを定期的にチェックすればいいかがわかる。
それらの学会、論文誌の特徴を調べておくと「この分野ならまずどこそこの(ry」と勘が働くようになる。
10.以上の結果を踏まえてよさそうな論文を数本読む
ここまでくればだいたいどれを読めばいいかわかってくるはず。5-10本くらい見繕って頑張って読む。
これくらいやればなんとか入門レベルには到達できるんじゃないだろうか、などと思っている。
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