拉致問題緊急集会に出席した山岡拉致問題担当相に厳しいやじ　家族会は失望感あらわに

フジテレビ系（FNN） 9月5日(月)17時47分配信

4日、拉致被害者家族会などが行った緊急集会に出席した山岡拉致問題担当相に、出席者から厳しいやじが飛んだ。家族会は、「野田新内閣は拉致問題を軽視している」と、失望感をあらわにしている。
5日午後、小宮山新厚生労働相が記者会見に臨んだ。
小宮山厚労相は午後2時ごろ、「(たばこの値段を)100円ずつ上げていきましょう、毎年。700円台ぐらいまでは、税収も実は減らないんです」と述べた。
小宮山厚労相の口から飛び出したのは、たばこ代を毎年100円ずつ値上げし、1箱700円にしようという仰天提案。
藤村官房長官は、午後4時すぎ、「そうおっしゃったんですか、本当に? わたしはスモーカーでございますので...」と話した。
一方、経済産業相の引き継ぎ式では、記者の「大臣」という呼びかけに、鉢呂新大臣と海江田前大臣がそろって反応。
鉢呂経産相は「わたし? 今、海江田先生の方が『はい』って言ったから」と話すと、海江田前大臣は「いえいえ、そんな...」と話した。
5日から本格始動した野田新内閣。
FNNがこの週末行った世論調査で、その支持率は59.9%となった。
2010年の菅内閣発足時を上回る高い数字に、安住財務相は「長続きするように頑張ります」と話した。
自民党の山本参院政審会長は「6割は、私は想定内の数字だと思っています。まず第一に、菅政権があまりにもひどすぎた」と話した。
ところが、そんな野田新内閣に早くも波乱の予感が出ている。
野田首相に外国人からの献金があったと報じられ、記者会見で、藤村官房長官が早速釈明した。
藤村官房長官は、「日本名で、いわゆる寄付をいただいているのは、1人ひとりの国籍を調べるわけではありませんので、指摘されないかぎりは、わからないと思います」と述べたうえで、個人的見解として、政治資金規正法改正について言及し、今後に火種を残した。
また、国家公安委員長で拉致問題を担当する山岡大臣をめぐっては、拉致被害者家族会などが行った緊急集会に出席した山岡大臣に、出席者から厳しいやじが飛んだ。
山岡拉致問題担当相は「(拉致問題については)国際社会の動き等をふまえ、総合的に判断していく考えには、変わりがありません」と述べた。
これに対し、「原稿読むな!」、「原稿棒読みして、心で言ってないんか、こら!」と、厳しいやじが飛んだ。
司会者が、「失礼のないようにお願いをいたします」とたしなめたが、「失礼なのは誰だ!」、「一番失礼なのは山岡だろうが!」と、反発が起こった。
山岡大臣はこれまで、超党派の国会議員でつくる拉致議連にも所属しておらず、家族会は、「野田新内閣は拉致問題を軽視している」と、失望感をあらわにしていた。