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【芸能・社会】千昌夫、「奇跡の松」歌う 「いっぽんの松」2011年9月6日 紙面から
東日本大震災で壊滅的な被害が出た岩手県陸前高田市出身の歌手・千昌夫(64)が5日、東京・芝公園のサンライズスタジオで、新曲「いっぽんの松」(来年1月11日発売)の公開レコーディングを行った。 同曲は、同市の名勝「高田松原」にある約7万本の松の木が大津波によってなぎ倒されたものの、1本だけ残った復興のシンボル“奇跡の一本松”がモチーフ。震災から約1カ月後、作曲家の船村徹さん(79)が「千年に一度の大きな災害の中で奇跡としか思えないことが起きた。それを作品として残したい」と作詞家の喜多條忠さん(64)に歌詞の制作を依頼し、完成した。 船村さんは当初、自身の門下生で今年デビュー50周年を迎えた北島三郎(74)にこの歌を歌わせようと考えていたという。だが、喜多條さんをはじめ周囲から「ぜひ被災地出身の千昌夫さんに歌っていただきたい」との声が上がり、船村さんと千の初タッグが実現した。 作曲家の故遠藤実さんの内弟子だった千も「船村先生の歌を歌う機会はないと思っておりました。遠藤先生が生きていたとしても『良かったな』と言ってくれていると思います」と喜びを表現した。 奇跡の一本松は、千の実家から車で7、8分の距離にあるという。楽曲について千は「横綱の土俵入りのせり上がりのように力強く、被災した陸前高田の人たちが聴いたらすごく勇気づけられると思います。ふるさとのために一生懸命歌っていきたいと思います。いつか、あの松の木の下で歌いたい」と力を込めた。 発売元の徳間ジャパンによると、同曲の売り上げの一部を高田松原の復興に役立てられるよう計画を立てているという。 PR情報
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