関西電力は4日、台風12号による大雨被害で、奈良県十津川村にある長殿発電所(最大出力1万5300キロワット)など二つの水力発電所が機能を停止したと発表した。
長殿発電所は普段、遠隔で操作している無人の発電所。4日午前9時ごろ、関電の従業員が状況の確認に行き、発電所の建物が熊野川に水没しているのを確認。和歌山県日高川町の船津発電所(最大出力2500キロワット)も日高川の増水で停止した。
また、十津川村にある揚水式水力の奥吉野発電所(最大出力120万6千キロワット)も土砂や流木が流れ込んだ影響で、新たに上部ダムに水をくみ上げられない状況という。関電は「当面の需給には問題がない」としている。