災害廃棄物焼却で説明会 いわき・北部清掃センター
放射性物質を処理できるバグフィルターが設置されているいわき市の北部清掃センターでの災害廃棄物の焼却処分をめぐり、同センターがある神谷地区の区長協議会は4日、焼却処分に関する説明会を開いた。
同市では、災害廃棄物の一次仮置場を約20カ所、リサイクルごみを中心とする二次仮置場を3カ所設置しており、計約88万トンのがれきが仮置きされている。市は、同フィルターが設置されている北部、南部両清掃センターで、リサイクルできない災害廃棄物の焼却処理を計画している。
同地区の住民約300人が出席した説明会では、市などが県内の焼却施設で調査した排ガス測定結果から、同フィルターを通すと放射性セシウムを99.99%以上除去でき、同フィルターが設置されている同市の南部清掃センターの調査では、すでに検出下限未満の結果が確認されているなどとし安全性を説明。北部清掃センターは調査中で、今月中旬にも結果が出るという。
しかし、住民の反対意見は根強く、同清掃センターの飛灰に1キロ当たり2万3000ベクレルのセシウムが含まれ、一時保管されていることから「生活ごみの灰が処分できないのに、なぜがれきを焼却できるのか」などの意見が出された。
(2011年9月5日 福島民友ニュース)
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