• kenichi_ohkubo
    自閉症の原因が何であるかはわかっていないし、恐らく原因は一つではない。しかし、遺伝的な要因があることはわかってきている。自閉症の発生率は100人に1人くらいだが、きょうだいに自閉症がいる場合の発生率はおよそ20%。
  • kenichi_ohkubo
    「遺伝」と「環境」の影響を調べるために、双生児研究が行われてきたが、一卵性双生児の片方が自閉症であった場合、もう片方が自閉症である確率は80%。
  • kenichi_ohkubo
    しかし、「環境」の一つである「胎内環境」は見逃されていた。二卵性双生児と普通の兄弟児は、遺伝的には同程度の「近さ」。しかし、二卵性双生児は胎内環境を共有していたという点で違う。二卵性双生児と普通の兄弟児の比較をすれば、胎内環境の要因について検討することができる。
  • kenichi_ohkubo
    実際に二卵性双生児のリスクは、普通の兄弟よりも高い。つまり「胎内環境」の影響要因は無視できない。
  • kenichi_ohkubo
    しかし、子宮内環境を母親の責任と考えるのは適切ではない。胎内環境も、社会における様々な環境から影響を受けている。
  • kenichi_ohkubo
    ある研究者のデータでは、自閉症のリスクに関わる環境要因の影響は60%、遺伝要因は40%。(研究データのソースは現在講師に問い合わせ中)
  • kenichi_ohkubo
    予防接種(三種混合)が自閉症発生のリスク要因であるということは否定されている。
  • kenichi_ohkubo
    自閉症のリスクを軽減させるために、妊婦の葉酸摂取が有効であるというかなり確かなデータがあるそう。ただし、妊娠3ヶ月前~妊娠1ヶ月後に摂取することが必要。自閉症のリスクが2分の1~7分の1になるというデータがある。
  • kenichi_ohkubo
    最近の予備研究によって、自閉症のリスクを高める要因であるかもしれないと指摘されていること。妊娠中のSSRIの服薬、出生間隔の短さ、父親の年齢、低コレステロール、冬期の妊娠(感染症が原因かも)、高速道路の近くに住むこと(排気ガスか騒音が原因かも)。どれもさらなる検討が必要。
  • kenichi_ohkubo
    しかし、自閉症発生に影響する要因を「リスク」と表現することは正しくないかもしれない。それは、「才能」に結びつくかも知れないからである。
  • kenichi_ohkubo
    アルツハイマーを対象とした薬「メマンチン」の自閉症に対する効果が研究され始めている。「複数の事象の関連性を理解すること」を改善させる薬物として期待されるかもしれない。
  • kenichi_ohkubo
    オキトシシンというホルモンの投与が、自閉症児者の対人関係を改善させる可能性を示す研究データがあるということ。
  • kenichi_ohkubo
    脆弱X症候群の整理統合の苦手さ、実行機能の弱さに対して「アルバクロフェン」の有効性を示すデータがある(気分の問題に対しても有効であった)。脆弱X症候群に対して有効であれば、自閉症に対しても有効かもしれない。
  • kenichi_ohkubo
    自閉症セミナーの午前の講義で学んだ、私にとっての未知刺激についてつぶやきました。午後は「災害時における自閉症のご家族への支援」という講義です。不安への対処が中心的な内容のよう。
  • kenichi_ohkubo
    自閉症のある人は、「ポジティブなこと」よりも「ネガティブなこと」の方が理解しやすいし、影響を受けやすい。なぜならネガティブなことは具体的なことが多いから(暴力、出血、車の衝突など)。一方でポジティブなことは抽象的なことが多い(愛、友情、幸福など)。・・・なるほどなあ。
  • kenichi_ohkubo
    自閉症児者の「限局的な興味関心」は決してマイナスなことではなく、本人の生活を充実させる可能性がある。「限局的な興味関心」を積み木の1つとして捉え、さらにその上に新しい能力を積み上げることもできる。
  • kenichi_ohkubo
    自閉症児者の「限局的な興味関心」は、認知スキルが高い人においては「限局性」として観察され、認知スキルの低い人においては「反復性」として観察される場合が多い。いずれにせよ、そこに支援につながるヒントがある。
  • kenichi_ohkubo
    自閉症に人は「完璧主義」の傾向が強い。でも「何が完璧なのかがわからない」から困る。
  • kenichi_ohkubo
    「頑張ってるね!」、「素晴らしい!」と褒めることはもちろん重要。しかし、自閉症の人たちに対してはそれだけでは不十分。「何が素晴らしいのか」、「どこが良かったのか」を具体的にフィードバックする必要がある。
  • kenichi_ohkubo
    これが有効なのは感覚的に理解できるが、なぜそうなのか行動論的にじっくり考察する必要があるなあ。果たしてこれは「強化」なのか、「刺激性制御」なのか、「ルール支配行動」なのか・・・?RT 「何が素晴らしいのか」、「どこが良かったのか」を具体的にフィードバックする必要がある。
  • kenichi_ohkubo
    自閉症の人たちに必要なことは「何が肯定的な経験であるのか?」について理解すること。例えば・・・誰と一緒だったか?何をしたのか?どこに行ったのか?気温などの物理的環境、うまくいったこと、などを具体的に振り返る。そのような経験を積み重ね「ポジティブになれる要素」を明らかにしていく。
  • kenichi_ohkubo
    ポジティブ思考の習慣をつけるための有効な方法の1つは、誰かに感謝の気持ちを伝えること。具体的には手紙を書くという活動が考えられる。誰かに感謝したというエピソードは、大抵ポジティブな経験とセットになっている。もちろん、感謝された人もハッピーになれる。
  • kenichi_ohkubo
    幸せになれる人は、日々の小さな出来事の中に幸せを見つけることができる人→http://t.co/rY41sHQ 自閉症のある人は、何か大きな出来事(結婚、宝くじが当たるなど)がないと「だから幸せでない」と感じる傾向がある。
  • kenichi_ohkubo
    午後の講義は「刑事・司法制度」についてです。もちろん自閉症に関連した話題であると思われます。
  • kenichi_ohkubo
    日米ともに自閉症に関連する触法問題は増えている。自閉症の特性によって、ある状況の理解ができないことが触法行動に巻き込まれてしまう原因の1つ。もう1つの原因は、自閉症の人のフラストレーションが高まっていること。
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コメント

  • aloha_koh
    【追加再投稿】kenichi_ohkubo氏による自閉症セミナーメジボブ先生「自閉症の方々の脳機能に関する最新研究から」つぶやきまとめ
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