長崎県知事選挙に参加して

 金子原二郎(無所属、自民・公明推薦、社民支持、連合推薦) 398,692票
 小久保徳子(無所属)                       188,154票
 山下満明(共産公認)                          31,538票


 昨年12月3日から今年2月5日投票の、長崎県知事選挙のお手伝いに行ってきました。
 この二ヶ月、主に事務所詰めでしたので、なかなか外には出られませんでした。それでも、島原半島も一度は回り、佐世保、平戸、そして対馬もほんの短い時間ではありましたが訪問する機会を得ました。

 事務所には差し入れが毎日届き、大村湾のなまこ、九十九島のかき、有明海ののりなどなど、居ながらにしてこの県の豊かさを実感させるに十分な環境でした。

 わずか人口150万人足らずの県ですが、長崎県は実に広くて多様なところです。豊かな自然だけではなく、かつて日本の世界への窓となり、維新の舞台となり、また、クリスチャンの新聞発行のために日本で最初に印刷が行われたなど、深い歴史の蓄積も持っている、その一端も学びました。

 対馬は朝鮮半島に近く、ラジオからも多くのハングル語放送が流れています。

 こんな長崎県の今後をどう切り開いてゆくか。

 新幹線誘致で事足りるのか。

 かつて私の故郷愛媛県では、県庁に「夢の本四架橋を実現しよう」(本四=本州四国)と大きな横断幕が懸かり、県を挙げて橋の建設請願運動が続いていました。今では瀬戸内海に3ルートもの連絡橋ができ夢は現実のものとなりましたが、残念ながら通行量はごく少なく、本四架橋公団は巨額の赤字を抱え、橋は四国の経済発展には結びついていません。

 中央依存、公共事業依存からの脱却。

 「新幹線より 県民にお金をまわす」

 この選挙でこくぼのりこさんが提案したマニフェストは、その方向性を示すものであり、それはともにボランティアで選挙戦を戦った仲間たちに共通する思いでもあったのです。

 残念ながら結果は敗北でした。でも、大組織に依存しないボランティア選挙でわずか二ヶ月間で得たこの結果、そしてこの運動は、長崎県のそして日本の将来の可能性を見出すことのできるものだと、私は実感しています。

 個人的にも学ぶ点が多くあり、それは必ず今後の活動に生かしてゆきます。

 長崎の皆様、県外各地から参加された皆様、本当にお疲れ様でした。

 ありがとうございました。