ドコモの2in1というサービスを使っている場合、スマートフォンへの移行が難しいと思っていませんか?
2in1は、1つのUSIM(FOMAカード)で2つ回線を収容するサービスで、電話番号2つとドコモのメールアドレス2つを利用することができます。
これには当然、対応機種が必要なのですがスマートフォンでは公式対応機種はありません。
2in1契約からスマートフォンに移行する際、公式対応機種がないことから、番号の分離契約などを勧められるケースが多いようですが、実は2in1(正確に言うと、メールはSPモードとiモードの2契約)を使うことができるのです。
では、料金なども含め、ひとつずつ詳しく説明していきましょう。
スマートフォンへの機種変更時にかかる機種代金
スマートフォンへの機種変更時の費用は、機器代金のみです。
今は、月々サポートという割引があり、機種により24ヶ月間基本料金から一定金額が割り引かれます。
機種変更の際に、A番号(主回線契約)かB番号のどちらかをスマートフォンへ機種変更することになりますが、どちらを変更するかは契約状態によってB番号を機種変更した方が良い場合もあるようです。
料金などの詳細はドコモショップで相談した上で番号の入れ替えなど、うまく対応を行ってください。
スマートフォンで2in1を使う場合の基本料金プラン
スマートフォンでも基本料金の料金プランは通常の携帯電話と変わりません。
2in1非対応ということで、ドコモショップなどでは2in1を外すことを提案されるかもしれませんが、外す必要はありません。
スマートフォンで2in1を使う場合の電話
ドコモショップでは、2in1契約ではB番号そのものが使えなくなると案内されますが、実際試してみたところB番号での着信は可能でした。
では、B番号からの発信はというと、内部的には、相手の電話番号の末尾にB番号からかけるためのコードを付与しているだけなのです。
これを自動的にやってくれる2in1 Dialerという無料アプリがありますので、こちらを使うのが良いでしょう。
ただし、ドコモ公式対応ではないため、自己責任となる点に注意してください。
スマートフォンで2in1を使う場合のメール
メールに関してはちょっと複雑です。
これまでのiモードに相当するものが、スマートフォンではSPモードとなります。
通常はiモードアドレスをSPモードに移して、iモード契約を外して使うのですが、2in1のようなことをする場合は両方の契約を残します。
ここでISPセット割という、ドコモが提供する複数のインターネット接続サービスを利用する際に基本料が割り引かれるサービスが適用になるかどうかは不明ですが、もし適用されればどちらか一方だけの契約と同額ということになります。(適用されない場合は2つで月額630円です)
さらに、iモードには、パソコンからメールを使うことができるiモード.netというサービスがあり、こちらに加入します。
iモード.netは、月額210円です。
注意しておきたいのは、iモード.netの利用開始時にiモードが使える携帯電話を使った認証が必要となりますので、完了するまで機種変更前の携帯を残しておきましょう。
ここまでの契約内容を整理しておきますと、2in1とSPモード、iモードの契約状態で、メールアドレスは3つ存在する状態となっています。
機種変更した直後は、SPモードには初期のランダムアドレス、iモードはAアドレスとBアドレスがそのまま残った状態です。
SPモードでこれまでのAアドレスを使うとした場合、まずは、SPモードとiモードのアドレス入れ替えを行います。
続いて、iモード.netで扱えるのはAアドレスとなりますので、iモードのAアドレスとBアドレスの入れ替えを行います。
ここまでの作業で、SPモードではこれまでのAアドレス、iモードのAアドレスにはこれまでのBアドレス、Bアドレスには初期のランダムアドレスが割り当てられた状態になったはずです。
このBアドレスに割り当てられたランダムアドレスは使用しません。
ここでiモード.netのセットアップを行います。
まずはiモード.netサイトにログインし、初期設定を行います。
このとき、iモード対応携帯電話での認証手続きが必要となりますので、認証手続きでiモードアドレスにメールを送ったら一度元々の携帯電話にFOMAカードを差し直し、メールを受信の上で認証手続きを行います。
これで、パソコンやスマートフォンのWebサイトからiモードメールが使える状態となりました。
iモード.netは、iMoniという無料アプリを使うことでSPモードメールと同様に便利に使うことができます。
2in1のAモードおよびBモードの切り替え
ここまで説明した手順で、デュアルモードとして使うことができるようになりました。
AモードのみやBモードのみで使いたい場合ですが、残念ながら2in1対応のガラケーから操作するしかありません。
ただし、メールアドレスは、AアドレスBアドレスではなく、SPモードアドレスとiモードAアドレスを使っている状態ですので、用途に応じて自動着信通知をOFFにするなどの対応が必要となります。
少し複雑ですが、おわかりいただけましたでしょうか。
これで、スマートフォンでの擬似2in1の出来上がりです。
非常にいい記事発見でして良かったです。
ところで質問なのですが、下記のような使い方をする場合は2in1のメールは単純に契約の際にAモードをSPモードに切り替えでOKなのでしょうか?
1.2in1はAモード・Bモードの電話着信を使用したい
2.メールは今までのAモードだけで受送信はOK
3.Bモードでの電話発信は基本的にしない
よろしくお願いいたします。
はい。理論上は問題ありません。
とは言うものの、B番号での着信がまだ自己責任の域を出ない部分です。
早く公式にサポートしてほしいですよね。。
こんにちは。記事参考になりました。自分で試す前にネット検索すればよかったです。B発信時のみABPhoneを使っています。
>ドコモショップでは、2in1契約ではB番号そのものが使えなくなると案内>されますが、実際試してみたところB番号での着信は可能でした
これは、ドコモショップで着信のみ可能であることを説明されました。
また、imode.netを使うことによりAアドレスは送受信可能であることは、メール委送受信手段がないか確認するとimode担当窓口に電話で確認し説明してくれます。
また、imode/spモード同時契約時でも630円から315円を割引いて315円とのことでした。
コメントありがとうございます。
ドコモ側に確認されたということで、貴重な情報助かります。
ドコモ側はおそらく担当者次第(詳しい人に当たればラッキー)だと思います。
そろそろショップレベルでもナレッジもたまってきている頃でしょうね。
ABPhoneも最近はバグ報告もなく、良くなっているみたいですので試してみます。
こんばんは。
私も2in1を使用中なので、今までスマートフォンを倦厭していましたが、
これからやってみようと思います。
ところで、最新のスマートフォンでもアプリは使用できますか?
購入希望はSONY のXPERIA acroです。
コメントありがとうございます。
おそらく大丈夫だと思いますが、あくまでも自己責任の世界になってしまいます。
自分ではGALAXY S2とMEDIASで使っています。
MEDIASでは通話後に2in1ダイヤラーが強制終了されましたが、使う分には問題ありませんでした。