佐賀新聞の情報コミュニティサイト「ひびの」

佐賀新聞の購読申し込み

renewal_buhinai_01[1].gif
renewal_buhinai_01[1].gif
renewal_buhinai_01[1].gif

この時間のニュース

この時間のスポーツニュース

動画チャンネル

佐賀新聞テレビ夕刊

5日(月)の放送予定

・吉野ケ里歴史公園の赤米色付く(吉野ヶ里町)
・市長、最高齢者を訪問(佐賀市)
・高木瀬小で詩吟の授業(佐賀市)

おすすめ情報

さがぐらし

“さがぐらし”はじめませんか?
佐賀市が展開する定住サポート事業の、地域SNS連動型キャンペーンサイトです。

ieさが ieさが(いえさが)オープン!
みんなでワイワイ、ネットで家づくり。新しいスタイルのウェブ住宅展示場です。

ブライダルさが

結婚情報サイト「ブライダルさが」
マイルーム機能、ドレス検索など、お二人の素敵なブライダルを演出します。

ぱれっと

県内求人情報 「ぱれっと」
1週間以内に佐賀新聞紙上に掲載された情報をWebにも掲示しています。

さが就職なび

佐賀で働く方へ「さが就職ナビ」
「新卒」も「中途」も、佐賀の優良企業の採用情報が集まっています。

子育て応援の店

子育て応援の店事業
登録店で会員証を提示すると、子育てにやさしいサービスが受けられます。
さが太陽光発電なび  さが太陽光発電なび
太陽光発電がわかる「さが太陽光発電なび」のキャンペーン情報が満載です!
47club_icon_s.gif  47CLUB佐賀のお取り寄せ
佐賀の逸品を全国にお届けします。新商品やプレゼント企画も随時開催中!

佐賀のニュース

はてなブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録 livedoorクリップに登録 Deliciousに登録 Googleブックマークに登録 Buzzurlに登録 Twitterに投稿 ひびのに投稿
印刷する 印刷する
トップ |佐賀県内ニュース
有田で開発の釉薬極小粉末、放射性物質の吸着に効果

 磁器の町・有田で開発された釉薬(ゆうやく)に使う極小粉末が、放射性物質の吸着に高い効果があることが、佐賀県鳥栖市の産業技術総合研究所生産計測技術研究センター(産総研)の分析で明らかになった。放射性物質の浄水用フィルターや汚染水を入れる容器の開発など既に引き合いも来ている。極小粉末の特許を持つ西松浦郡有田町の陶芸材料製造販売「古川商店」は近く、新会社を設立し、販売を本格化させる。

 

 吸着効果が分かったのは、モンモリロナイトと呼ばれる鉱物を極小の粉末にした同社商品「アドバンスクレイ」。波佐見焼や有田焼の食器の釉薬や日焼け防止クリームの原料に使われている。同社が15年前、平均粒径100ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)に加工する破砕と精製技術を開発し、製法特許を取得した。

 

 産総研によると、アドバンスクレイを汚染水に散布して混ぜ合わせ、沈む間に放射性物質を吸着させる。底にたまった沈殿物を取り除くと除染が完了する。

 

 吸着のメカニズムは「イオン交換」と呼ばれる反応。水に含まれたモンモリロナイトは、セシウムやヨウ素といった他の溶液と接触すると、瞬間的にそれぞれのイオンが入れ替わる。モンモリロナイトの結晶構造が層状で、水によって膨張する性質があるため、表面積が広がることで吸着能力が高まるという。

 

 産総研の実験では、アドバンスクレイ13ミリグラムを塩化セシウム液1リットルに混ぜたところ、セシウム吸着率は24時間で99・3%との結果を得た。一般的なセシウム吸着剤のゼオライトの66・8%を超えた。ヨウ素の吸着率も99・2%と、活性炭の88%を上回った。

 

 東日本大震災による福島第1原発事故を受け、古川商店が、水質浄化や菌・ウイルス抑制効果があるアドバンスクレイの放射性物質への転用を着想した。産総研の分析結果が得られたことから、本格的な販売に向け新会社を設立する。釉薬原料としては1キロ4100円で販売している。

 

 同社で研究を進めてきた古川猛さんは「放射能汚染に苦しむ東北や関東地方の住民や農家の助けになれば」と話している。

2011年09月05日更新
古川商店が開発した放射性物質の吸着剤「アドバンスクレイ」。食器の釉薬だけでなく、水質浄化にも使われている

古川商店が開発した放射性物質の吸着剤「アドバンスクレイ」。食器の釉薬だけでなく、水質浄化にも使われている

 

関連記事

powered by weblio


ロード中 関連記事を取得中...